楽屋で“マクベス”を引用すると凶事が起きる?そうとは知らず、新顔の女優がその台詞を口にした。

EQMMコンテストで第二席を獲得した、著者の短編代表作「タルタヴァルに行った男」、自殺した妹の復讐を誓う青年を描き、読後に深い感慨を誘う「優しい修道士」、最後の一行で見事に謎が解ける「悪の顔」など、名手アリグザンダーの短編を一三編収録。

クリスティ、セイヤーズらと並び、四大女流ミステリ作家のひとりに数えられるアリンガム。

アガサ・クリスティと並び称される、英国ミステリ界の女王アリンガム。その名作・傑作を日本オリジナル編集で贈る短編集第二弾。

ペストだ!その一言に、下宿屋の老夫婦は戦慄した。

ハットン荘のその部屋には、忌まわしい過去があった。百年ほど前、部屋に引きこもっていた文学青年が怪死したのだ。

1948年ロンドン。エチエンヌは故郷アルザス在住の兄から届いた手紙に驚愕する。

頭皮を剥いだ刺殺体が発見された。

1887年英国。ブラックフィールド村に、『デイリー・テレグラフ』の記者と名乗る男が十年振りに帰郷する。

空襲の焼け跡にある空き家へ行き、指定の時刻ちょうどにランタンを灯してほしい。

ロンドンのどこかに、霧の中から不意に現れ、そしてまた忽然と消えてしまう「あやかしの裏通り」があるという。

暗号のような言葉を残しロンドンの夜に消えた女。

シルヴィアが夫を殺そうと決心したのは、ある水曜日のことだった。

南仏の風光明媚な避暑地に遊びに来た青年のカメラの中に、いつの間にかツーロン軍港を写した機密写真が入っていた。

舞台は寒風吹きすさぶスコットランドの人里はなれたエルカニー城。

長い刑期を終えて出所したばかりの盗みの天才ドートマンダーに、とてつもない仕事が舞い込んだ。

きみの小説をおれの名前で出版しよう。ベストセラー作家の提案に、中堅作家ウェインの心は揺れた。

わたしは今、人を殺そうとしている。再就職のライバルとなる元同業者6人を皆殺しにする。

不運な泥棒ドートマンダーが企む新たな強奪計画――。

アクランド英国軍中尉はイラクで爆弾によって頭に重傷を負い、片目を喪失する。

成績優秀で礼儀正しいと評判の13歳の美少女、バーバラが失踪した。

1947年、ロンドン。

斜陽の領主一家と屋敷を静かに襲う、不幸な“事故”の数々。

第一次世界大戦で父と兄弟を喪い、母とふたりで生きていくため屋敷の部屋を貸すことにしたフランシス。

あなたが果たせなかったことを、わたしが成し遂げてみせる…拳銃自殺に失敗し、誤って見知らぬ女性を死なせてしまったマデリンは、その女性、スタアの身代りとなって生きようと誓う。

ジュリーと呼ばれた女は、見送りの友人にシカゴへ行くと言いながら、途中で列車をおりてニューヨークへ舞い戻った。

ウナギ取りの罠小屋の不可能殺人！ 「スウェーデンのディクスン・カー」、幻の名作 1960年代のスウェーデンに、こんな不可解な密室殺人が眠っていたとは……。

そのワインは、1929年にサントアンの葡萄園でわずか40ダースだけが醸造されたという。

アマゾン河を旅する格安ツアーに参加したギデオンだが、同乗者は奇妙な人間ばかりだった。

環境会議の会場となった古城近くで発見された人骨。

十年前、ハワイで大牧場を経営するマグナスが失踪を遂げた。

「どうやら盗品らしいんだ。

旧石器時代の遺跡の洞窟から人骨が発見された。調査に協力したギデオンの鑑定により、事態は急転した。

しぶしぶ引き受けた仕事でギデオンはエジプトを訪れた。

わたしは自分の目を疑った。これは二年前にイタリアで盗まれたルーベンスの名画だ。

アラスカの氷河で発見された一片の人骨から、意外な事実が判明した。

楽しいはずの新婚旅行がだいなしだった。

ワシントン州の国立公園の大森林で人骨の一部が発見された。

人類学教授ギデオン・オリヴァーは、マヤ遺跡の発掘に協力するため、メキシコへ飛んだ。

妻ジュリーの親族に招かれメキシコの田舎を訪れたギデオン夫婦。だが平和なはずのその村で、不審な死体が二体も見つかっていた。

ネアンデルタール人と現生人類の混血を示唆する太古の骨―この大発見の五周年記念行事に参加すべく骨の発掘されたジブラルタルを訪れたギデオン。

賞金ランキング98位。ジリ貧生活を送る女子プロゴルファー、リー・オフステッドに信じられないことが起きていた。

出場できる試合もなく、貯金も底をつきかけた女子プロゴルファー、リー・オフステッド。

どこへ行こうと、スケルトン探偵ことギデオン・オリヴァーを迎えるのは骨なのか。

1950年、正月―共産主義の脅威に怯えるLA。

1947年1月15日、ロス市内の空地で若い女性の惨殺死体が発見された。

現在、最重要のミステリ作家は?今もっとも危険なアメリカ作家は?答えはひとつ―ジェイムズ・エルロイ、“アメリカ文学界の狂犬”。

画廊で殺されたアーティストの胸には、1枚のカードがタイトルのように「死」と告げていた。

マロリーが殺された?部下の報告で検視局に駆けつけたライカーが見たのは、彼女のブレザーを着た別人だった。

クリスマスを控えた町から、二人の少女が姿を消した。誘拐か?刑事ルージュの悪夢が蘇る。

傷病休暇中のライカーが心を寄せる女性の周囲で、恐ろしい事件が次々と起こる。

ウィンター邸で保釈中の殺人犯が殺された。屋敷にいたのは70歳の老婦人と、小柄な聖書マニアの姪だけ。

完璧な美貌の天才ハッカー、ニューヨーク市警刑事キャシー・マロリー。彼女の家の居間に女の死体が一体。

劇場の最前列に座っていた男は、暗闇のなかで喉を掻き切られて死んでいた。

隅の老人の活躍！　フェンチャーチ街の謎、地下鉄の怪事件、ミス・エリオット事件、ダートムア・テラスの悲劇、ペブマーシュ殺し、リッスン・グローヴの謎、トレマーン事件、商船〈アルテミス〉号の危難、コリーニ伯爵の失踪、エアシャムの惨劇、《バーンズデール荘園》の悲劇

優秀な二重スパイとして10年の歳月を過ごしたマンディとサーシャ。

言葉巧みに真実を隠蔽しようとする官僚たちに、苛立つターナー。

ヨーロッパ各地で頻発する、ユダヤ人を標的としたアラブの爆弾テロ。

仕立屋の嘘はふくらみ、妻は怒り、大使館は揺れる。

スイスの名門ホテルのナイト・マネジャーであるジョナサンは、ある吹雪の夜、武器商人のローパー一行を迎え、衝撃を受けた。

美しい若妻テッサは、死の直前まで、熱心に救援活動をしていた。

「もし神がいるのなら、おれを殺してみろ!」無神論者の作家が講演中に叫んだ次の瞬間、一発の銃弾がその胸を貫いた。

かつて老執事が奇怪な死を遂げた“幽霊屋敷”ことロングウッド・ハウス。

長い連隊勤務から帰ってきたホールデンは、以前親しくしていた娘シーリアの姉が死亡したという話を聞いた。

カー短編の精髄を集めたコレクション、本巻にはフェル博士、H・M、マーチ大佐といった名探偵が一堂に会する。

カーの死後の調査と研究に依って発掘された、若かりし日の作品群や、ラジオ・ドラマを集大成した待望のコレクション。

今は亡き〈不可能犯罪の巨匠〉ディクスン・カーの、長編小説以外の精華を集大成した一大コレクション。

十七世紀、王政復古の英国。

時に1670年5月、チャールズ2世が英国に帰還して10日後のこと、郷紳ロデリック・キンズミアは遺産請求の件でロンドンに上った。

一八六二年三月六日、パリ近郊のラ・ジョンシェール村で、寡婦クローディーヌ・ルルージュが殺害死体で発見された。

政治家との密会を暴かれそうになった人妻イーヴァの依頼で、ゆすり専門の新聞社との交渉に乗り出したペリィ・メイスン。

仕事を終えて帰宅したジョージを迎えたのは、ガスの充満した台所と、そこで息絶えた妻ヒルダの姿だった。

真夏のアヴァンチュールが死を招く。果たして“彼女”は殺されたのか?荒涼たる湿地に消えた美女の謎。

黄金期パズラーの名作。4月13日正牛、おまえは死ぬ―著名な外科医カッター博士に届いた不敵な犯行予告。

〈二年前のことだ。そのころから、ぼくのあたまはおかしくなり始めた―〉ぼくの名前はチャーリー・デッカー。

“景観荘”ホテルはコロラド山中にあり、美しいたたずまいをもつリゾート・ホテル。

幼い頃を過ごした町に舞い戻った作家ベン。町を見下ろす丘の上に建つ廃墟同然の館は昔と同様、不気味な影を投げかけていた。

不慮の事故で片腕を失ったエドガーは、ひとりフロリダの孤島デュマ・キーに移り住んだ。

なにもかもが奇妙に歪んだ地、この世ならぬ異境で“黒衣の男”を追い続ける孤高の男がいた。

ジャック・ソーヤーは12歳、病身の母と2人、アメリカ東海岸の保養地でひっそり暮している。母の病気は癌らしい。

1年を通じて毎月必ず1度は巡り来る“満月”。その満月の夜に繰り返される惨劇の謎。

ドラゴンの心を持つ勇敢な王子、ピーター。魔法の水晶を持つ邪悪な魔術師、フラッグ。

平穏な田舎町キャッスルロックに骨董屋が開店した。店主は素性の知れぬよそ者、でも客はみな目を見張る。

自動車旅行中、小さな、美しい街に迷い込んだ一組の夫婦。

恐怖だけではありません。ここにはありとあらゆる物語が詰まっています。

敵は厳重な警備下にいる。倒せるチャンスはただひとつ、自動車で移動している間だけ…。

旅をともにしてきた少年ジェイクを、「暗黒の塔」への執念から見捨てた「ガンスリンガー」ローランド。

“旅の仲間”エディとスザンナを得たローランドは、二人を新たな“ガンスリンガー”として教育しながら“暗黒の塔”への旅を続けていた。