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オススメしたい作家や小説

レビュー数
777
最近のレビュー
6pt
3pt
6pt
8pt

最後の魔法の感想

  () 【ネタバレあり】

どういう話になるのかまったくわからないまま読み進めていたのですが、結末は見事でちょっと感動しました。作者の『誰が勇者を殺したか』と同じく、ミステリーではないものの、物語にミステリー的な技法を取り入れることで読者の印象に残る構成になっています。最後まで読んで、ぐっと評価が上がった作品。タイトルにもなっている「最後の魔法」とは何なのか。その問いが最後まで読む力になっている一方で、本書の本当の良さは、作者の作品らしい「人を想う気持ち」の描き方にあると思います。その部分がとても綺麗に描かれていて好みです。一方で、『誰が勇者を殺したか』と近いテーマや構造を感じる作品でもありました。主要人物を勇者から魔法使いへ置き換え、その成長を周囲の視点から描いていく構成には、かなり近い味わいがあります。ただ、本作はファンタジーやライトノベル好きに向けた作品というより、読書が好きな小中学生にも読んでもらいたくなるような、児童文学的な良さがあります。その点で似た構造を持ちながらも、きちんと違う魅力を持った作品でした。努力することの大切さや、日常の尊さも再認識させてくれる、とても良い作品でした。

7pt
9pt

あそびのかんけい3の感想

  () 【ネタバレあり】

シリーズ3作目。シリーズ作品のため、1作目からの読書は必須です。シリーズ通して減速することなく、今回も終始面白い。個人的にかなり楽しみにしているシリーズです。(☆8+好み補正)作者があとがきで「ミステリーではなくラブコメ!」と語っている通り、本作はラブコメとして楽しむ作品。ただし、ミステリー好きが惹かれる要素があるのも確かで、私もそこに強くハマっている一人です。どんな要素かというと三角関係の恋愛模様における本音と建前、伝え方や考え方。さらに、題材となるボードゲームを比喩とした戦略や心理戦――相手に本性を悟らせない、本音の手札を見せない駆け引き。そうした要素がミステリー好きにも刺さり、ラブコメと重なって独特の面白さを生んでいます。もちろんそれ以上にメインのラブコメは楽しさが健在で、会話のテンポやツッコミがとにかく軽快で楽しい。シリーズを通してセリフの一つひとつが丁寧に作られている印象があり、言葉選びひとつで心情や笑いのニュアンスが変わる巧さを感じます。今回は特にその良さが際立っていて、同時に“切なさ”の面でも印象的な巻でした。3巻の内容は2巻の流れを強く受けているため詳細は伏せますが、前巻の展開をしっかり引き継ぎつつ、物語はさらに広がっています。前回の終わり方から早期完結もあり得るかと思いましたが、これはまだまだ続きそう。ラブコメでありながら、各キャラクターの恋心を読者だけが俯瞰して見られる――その構造が、このシリーズの魅力だと改めて感じました。この系統のライトノベルが好きな方には、とてもおすすめの作品です!

8pt

8月31日の初恋の感想

  () 【ネタバレあり】

ループもの×恋愛×青春小説という、自分にとっては大好物の組み合わせ。読後感も好みで、とても面白い作品でした。物語は、不登校中の主人公・宇佐美栞が、中古のスマホに入っていた謎のアプリ『Origa』によって時間跳躍の力を得るところから始まる、ループものの作品です。ループものの恋愛ストーリーは数多くありますが、まず本書でいいなと思ったのは、不登校の少女がループ体験を通して、少しずつ世界に慣れていく姿でした。学校や人間関係が苦手でも、「やり直せる」と思えば、ほんの少し勇気を出して、いつもとは違う行動を取ることができる。すると、意外と思い込みにすぎなかったことや、案外うまくいくこともある。そうして少しずつ成長していく彼女の姿が温かく、作品全体に流れる優しい雰囲気が心地よかったです。そんな中で、学校一のモテ男・久慈池聖と縁ができるのですが、9月1日に登校すると、彼が8月31日の夜に必ず命を落としてしまうことがわかります。自殺らしいものの、その理由には思い当たる節がない。前日までは普通だったのに、なぜなのか。どうしてなのか。その死の理由を知るために過去へ戻る、という流れです。ループものとしては、全体に緩やかで温かい空気感があり、難解さや硬派さはありません。青春小説における男女の想いに、ループ設定がうまく活用されていたと感じた作品でした。読後感もよい好みの一冊でした。

8pt

フロスト・クラック ~連続狙撃犯人の推理~の感想

  ()

電話のやりとりの会話文のみで構成された、連続狙撃事件の物語。かなり面白い読書体験でした。会話文のみなのでスラスラと読み進められ、章の区切りも多いため、一息つきやすい構成になっています。物語は、海外に住む男のもとへ若い警察官が電話をかけ、日本で起きている連続狙撃事件を伝えていく形で進みます。電話先の相手は、安楽椅子探偵のように、与えられた情報から推理を述べていきます。ただ、そもそもこの人物たちは何者なのか、そして序盤から何が起きているのかが謎に包まれており、先が気になる構成です。最初から最後まで惹き込まれる読書体験でした。地の文はありませんが、事件概要を口頭で説明する形式のため、会話文だけでも読者が現場をイメージできるよう、情報が丁寧に語られています。そのため、読者自身が会話の断片から状況を組み立てていくような感覚があり、一般的なミステリーとは異なる没入感が味わえました。また、狙撃事件という題材上、銃に関するやや専門的な説明も多いですが、それも知的好奇心をくすぐる良い刺激で好みでした。ミステリーとして、何か一発ネタや大きな仕掛けで驚かせるタイプではなく、徐々に物語の全貌が明らかになっていくサスペンス作品です。予備知識がない状態で読むことで、展開の面白さがより際立つ作品だと思います。読み終えてみると、一つの物語としての完成度が非常に高く、強く印象に残りました。面白かったです。

7pt
7pt

イクサガミ 神の感想

  () 【ネタバレあり】

イクサガミシリーズ読了。面白かったとも言えますし、長かったなと感じるのも正直な気持ち。ようやく結末までたどり着き、個人的には一段落といったところです。個人的な本シリーズを振り返ると、2022年に1作目が発売された当初は続きものだと知らずに読んでしまい、ラストの「つづく」に少し戸惑いました。その後、三部作と知って「完結してからまとめて読もう」と思っていたところ、3冊目の発売時に4冊完結へ変更。さらに2025年にはNetflixでドラマ化(全6話)され、そちらで完結を見届けようと視聴したものの、ドラマ版もまた「つづく」。なかなか結末にたどり着けないシリーズ、という印象が強く残っていました。という事で、今回ようやく完結。振り返れば、個人的には1作目がいちばんワクワクして読めた印象です。3~4作目では人物の背景や戦いがより描かれていきますが、展開はやや漫画的な必殺技バトル寄り。映像や漫画であれば迫力がありそうですが、小説として読むと少し内容が不明確で距離を感じる部分もありました。そして必殺技に明確な相性関係や三すくみ的な構造があるわけではないため、頭脳戦というよりは能力バトルの印象が強く、駆け引きの面白さはやや控えめ。それなら能力名や技の特性がもう少し分かりやすく整理されていれば、より読みやすくなっただろうなと感じます。名称は雰囲気作りによせているのでそれはそれで好みなのですが、読み辛さと把握のし辛さの方を感じました。強さの表現を技の特性で省略している点があまり好みではなかったという次第でした。一方で、ドラマチックな人間の心情を軸に戦闘を描いている点は良かったと思います。蟲毒の結末やエンディングについては、落ち着くところに落ち着いた印象。デスゲームの背景にも納得感がありました。一方で、キャラクターたちの結末には少し寂しさが残る読後感でした。


読書数
779
最近の読書で 8pt 以上の小説

B 7.50pt 7.50pt 4.81pt

魔法の本質は願いよ。呪文なんて必要ないわ。

A 9.00pt 9.00pt 4.11pt

祝! 初カノゲット……まで二週間!?「私、歌方月乃と交際して頂けたら重畳です」嘘の想い人である月乃から突然の告白を受けた常盤孤太郎。

B 8.00pt 8.50pt 4.60pt

何度でもループするから、死なないで。

B 8.00pt 5.75pt 4.70pt

「日本で起きている、連続狙撃殺人事件をご存知ですか?」――ある日、海外に住む男のもとに、若い警官から突然電話がかかってくる。

B 8.00pt 6.20pt 4.94pt

社会に疲れてなるべく人と関わらず、平日は会社員、休日はソロキャンプを楽しむ斉藤ナツ。

S 9.00pt 9.00pt 5.00pt

想い人である小鳥遊みふるへの告白を決意した常盤孤太郎だが、適切なタイミングが見当たらず未だできないでいた。

A 9.00pt 8.33pt 4.19pt

高校を中退し、ボードゲームカフェ『クルマザ』で店長代理として働く生粋のボドゲオタク常盤孤太郎は、恋をしていた。

A 8.00pt 8.00pt 4.46pt

横濱で知らぬ者なき富豪一族、檜垣澤家。当主の妾だった母を亡くし、高木かな子はこの家に引き取られる。

A 8.33pt 7.91pt 3.91pt

前科持ちのミリーが手に入れた、裕福な家庭でのハウスメイドの仕事。だが、この家は何かがおかしい。

B 8.00pt 7.00pt 4.43pt

ある朝、夫婦でブックカフェを経営している和泉浩次郎が娘の杏奈を連れて出勤すると、妻エリカが店内で惨殺されていた。

B 6.75pt 7.22pt 4.26pt

第71回江戸川乱歩賞受賞作!「営業ノルマ」は、2週間で2億円。稼げなければ、全員まとめて地獄行き。

B 8.00pt 7.00pt 3.55pt

進藤理人は理学部に通う大学二年生。

A 8.50pt 8.50pt 4.60pt

横領、誘拐、殺人、ラストベルトの寂れた町で交差する、三つの「罪」……。

B 8.50pt 6.65pt 3.32pt

私、小澤雄也は本書の編集を手掛けた人間だ。

A 8.00pt 7.33pt 4.51pt

私にとって――お兄様こそが本物の勇者でした魔王討伐から数年後、王国で開催されている慰霊祭で亡くなった者たちに祈りを捧げる勇者たち。

B 8.50pt 6.78pt 3.85pt

メキシコで麻薬密売組織の抗争があり、組織を牛耳るカサソラ四兄弟のうち三人は殺された。

A 8.40pt 7.35pt 4.39pt

ノースカロライナ州の湿地で青年の遺体が見つかる。村の人々は「湿地の少女」カイアに疑いの目を向ける。

D 4.50pt 5.83pt 4.00pt

「探偵になりたい」という金持ちの夢を叶えるため、実際に殺人事件を起こし推理ゲームを提供する企業がある。

B 8.00pt 8.00pt 4.60pt

ほろ苦くも瑞々しい、科学と、恋と、ミステリー。思うに〈青春〉というのは、よくできた推理小説のようなものだ。

B 8.00pt 7.00pt 4.00pt

我々は、なぜ小説を読むのか。

S 9.00pt 8.16pt 4.37pt

雪の夜、木挽町の芝居小屋の裏で、菊之助なる若衆が果たした見事な仇討。白装束を血に染めて掲げたのは作兵衛の首級。

B 6.20pt 6.70pt 4.11pt

あなたは、この「11の間取り」の謎が解けますか?前作に続き、フリーライターの筆者と設計士・栗原のコンビが不可解な間取りの謎に挑む。

B 9.00pt 8.67pt 4.67pt

早押しクイズに負けた時、他の参加者に異能力を指摘された時、自分は死ぬ――。

C 6.67pt 5.63pt 3.77pt

幕末日本。幼いころから綺麗な石にしか興味のない町娘・伊佐のもとへ、父・繁蔵の訃報が伝えられた。

B 8.00pt 8.00pt 4.33pt

『ループ・オブ・ザ・コード」の著者が紡ぐ、未体験ゾーン突入の歴史ハードボイルド超大作。

D 5.00pt 5.60pt 3.83pt

孤島に立ついびつな形の洋館・奇岩館に連れてこられた日雇い労働者の青年・佐藤。

B 8.00pt 6.09pt 3.70pt

第22回『このミステリーがすごい!』大賞・大賞受賞作、文庫化です! 紀元前1300年代後半、古代エジプト。

B 6.25pt 6.36pt 3.84pt

夏休みが終わる直前、山田が死んだ。飲酒運転の車に轢かれたらしい。

A 7.50pt 7.37pt 4.10pt

「私の目を、最後まで見つめていて」そう告げた『道連れの魔女』リリィがヒースクリフの瞳を見ながら絶命すると、二人は1日前に戻っていた。

B 8.00pt 6.75pt 2.75pt

人工知能探偵・相以(あい)と助手の輔(たすく)は、世界初のフルダイブ型VRに挑戦! あらゆるものが浮遊する館で、相以は魔法使いに変身! 早速、犯人当てゲームの最速クリア法を提案する。

B 7.50pt 7.00pt 3.88pt

大阪で活動する三人組女性地下アイドル「ベイビー★スターライト」は、様々な問題を抱えて危機的な状況にあった。

A 7.33pt 7.38pt 4.35pt

吸血鬼に人造人間、怪盗・人狼・切り裂き魔、そして名探偵。

B 7.29pt 6.90pt 3.79pt

警備員の西岡は、新興宗教団体を過激な反対運動から護る仕事に就いた。

B 8.00pt 8.00pt 3.89pt

野崎まどが脚本を手がけたテレビアニメ『正解するカド』のノベライズを依頼された作家・乙野四方字は、何を書けばいいのか悩むあまり、精神を病みつつあった。

S 8.00pt 8.29pt 4.20pt

人々が少しだけ違う並行世界間で日常的に揺れ動いていることが実証された時代―両親の離婚を経て母親と暮らす高崎暦は、地元の進学校に入学した。

A 8.00pt 7.86pt 3.59pt

2026年、京都で大暴動が起きる。「京都暴動=キョート・ライオット」だ。

S 6.80pt 7.69pt 3.79pt

ミステリ界を席巻した、最高級の頭脳戦!射守矢真兎。女子高生。

B 9.00pt 7.38pt 3.83pt

若くしてデビューをしたが、思うように読者に受け入れられず苦悩する、高校生小説家・千谷一夜。

S 7.93pt 7.91pt 4.27pt

毎日が黄金に輝いていた12歳の夏、少年は川辺の流木に奇妙な印を残して忽然と姿を消した。

B 8.00pt 6.91pt 4.58pt

勇者は魔王を倒した。同時に――帰らぬ人となった。

B 6.50pt 7.02pt 3.94pt

アル中バーテンダーの島村は、過去を隠し二十年以上もひっそり暮らしてきたが、新宿中央公園の爆弾テロに遭遇してから生活が急転する。

A 8.20pt 7.63pt 4.30pt

英国カンブリア州に点在するストーンサークルで次々と焼死体が発見された。

B 8.00pt 8.00pt 4.00pt

犯罪王の孫と探偵王の娘、宿命の結ぶ二人は探偵学園にて相見える──!日本で最も取得困難とされる国家資格、国家探偵資格を求めて日本中から生徒が集まる真理峰探偵学園。

A 8.50pt 7.00pt 4.35pt

「できることが目的じゃないよ。

S 8.00pt 8.75pt 4.37pt

元・岡っ引きの伊之助の心に去来する、別の男と死んだ女房の面影――。時代小説の名手が描く、江戸のハードボイルド。

C 6.00pt 6.25pt 3.71pt

大ヒット『逆転美人』の衝撃ふたたび。驚きの「逆転トリック」がまたも炸裂する。

B 6.00pt 7.02pt 3.75pt

大御所ミステリ作家の宮内彰吾が、癌の闘病を経て61歳で死去した。

B 6.00pt 6.38pt 3.52pt

クイズ番組の決勝で、僕の対戦相手は1文字も問題が読まれぬうちに回答し正解し、優勝を果たす。

A 8.00pt 7.54pt 4.08pt

神奈川県川崎市で、14歳の女子中学生・冬野ネガが、同級生の春日井のぞみを殺害した容疑で逮捕された。

A 8.17pt 7.41pt 4.30pt

高さ四百五十メートルを誇る超高層タワーが銀座にオープンした。数万人が集まる営業初日、漏電による小火が発生。

B 8.25pt 7.00pt 3.90pt

博士号を持つ異色の警察官・沢村依理子。北海道警察で現場経験を積む沢村は凍てつく一月、少女死体遺棄事件の捜査に加わる。

S 8.33pt 8.50pt 4.20pt

あなたと生きる、その痛みごと。

A 9.33pt 7.65pt 4.08pt

あなたと共にいることを、世界中の誰もが反対し、批判するはずだ。

S 9.00pt 8.00pt 3.76pt

奇蹟 VS 探偵! ロジックは、カルトの信仰に勝つことができるのか? 病気も怪我も存在せず、失われた四肢さえ蘇る、奇蹟の楽園ジョーデンタウン。

B 6.75pt 6.81pt 3.55pt

東京、炎上。正義は、守れるのか。