流浪の月



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初公開日(参考)2019年08月
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長編小説

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流浪の月 (創元文芸文庫)

2022年02月26日 流浪の月 (創元文芸文庫)

あなたと共にいることを、世界中の誰もが反対し、批判するはずだ。わたしを心配するからこそ、誰もがわたしの話に耳を傾けないだろう。それでも文、わたしはあなたのそばにいたい――。再会すべきではなかったかもしれない男女がもう一度出会ったとき、運命は周囲の人を巻き込みながら疾走を始める。新しい人間関係への旅立ちを描き、実力派作家が遺憾なく本領を発揮した、息をのむ傑作小説。(「BOOK」データベースより)




書評・レビュー点数毎のグラフです平均点9.33pt

流浪の月の総合評価:8.20/10点レビュー 594件。Aランク


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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

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全3件 1~3 1/1ページ
No.3:
(10pt)

流浪の月の感想

優しい気持ちになれる作品です。本当に良いストーリー。更紗の自由奔放な描写が良き。再会後の文との接近するプロセスも良かった。本当に感動しました。おすすめしたいです。

kmak
0RVCT7SX
No.2:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(10pt)

流浪の月の感想

誘拐された少女と誘拐した大学生との関係。
こんな話だとは想像もつきませんでした。
いびつな人間の、一人で生きていくしかないという諦めと、でも何かに縋りたいという思い。
救いようがない小説になりかねない題材を、すごく綺麗な小説にまとめていると思います。
本屋大賞も納得です。

Hidezo
GX0TU62Y
No.1:2人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

流浪の月の感想

映画化したり2020年の本屋大賞に選ばれたりで書店でよく目にしていた本書。
よくある一般文芸かと思い気に留めていなかったのですが、本書の出所がミステリ・SFでおなじみの東京創元社からであり、しかも新たに創設された"創元文芸文庫レーベルの1作目"に選ばれているという事を最近知り興味を持った次第。
結果は大満足。流石創元といいますか、ミステリではないにしても技法は入り込んでいるのを感じる事でしょう。東京創元社の今までの読者はもちろんの事、さらに一般読者を獲得する狙いをも感じるレーベル1作目でした。

著者本は初読み。今まで普通とは違った恋愛小説を描いてきた著者。本書は少女誘拐事件の当事者視点で描かれる物語。ミステリ好きな方へ本書をPRするとするなら、イヤミスや倒叙ミステリ傾向。事件の真相が先に読者に伝えられており、真相と事実の違いが扱われます。合わせて本書は様々な"違い"を多く感じました。それは常識と非常識だったり、人や環境の違い、心の中とそれを巧く言葉にできない違い、様々な違う事による苦悩、違っていても良いという救済、これらの情景や感情の描き方が素晴らしく惹きこまれた読書でした。

内容は好みが別れると思います。不幸寄りの物語なので、どんよりと重く暗く、たまに見える希望が明るい。そんな感覚でした。イライラさせられたり嫌な気持ちになる事が多いのですが、それだけ惹きこまれる文章である事は確か。内容は好みではなく登場人物達にまったく共感はできないのですが、物語としてはとても面白い読書体験でした。

egut
T4OQ1KM0
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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

No.591:
(5pt)

面白い!

お互いに必要としている存在、それは命綱であり運命の赤い糸ではない。
しかし世間は切り離そうとする、本人たちにしかわからない、苦悩、決断など様々な感情の変化が書いてある作品です。
終章で暖かい気持ちになりました。
流浪の月Amazon書評・レビュー:流浪の月より
4488028020
No.590:
(5pt)

真実と事実の違いは、本人以外には分からない

マイノリティとマジョリティ、人の自己満足的な優しさ、良かれと思って起こした行動が招く不幸、私の気持ちなんてあなたには分からないと、投げ出したくなる気持ち、これらの全てが美しく、分かりやすく表現された物語だったと感じました。
文と更紗の気持ちが痛いほどわかる読者もいれば、そうでない読者もいるかもしれない。

読めば読むほど続きが気になって一気読みしちゃうタイプの本です。テーマは少しヘビーでも文章の読みやすさが際立ち、するするとよめます。
流浪の月Amazon書評・レビュー:流浪の月より
4488028020
No.589:
(5pt)

静かであたたかい気持ちになりました

2人ともが幸せに穏やかに過ごせますようと願わずにはいられない、読後はあたたかい優しい心になりました。

居場所を失ってしまった更紗と文が、お互いを自分と重ね合わせつつ、自分にない部分にも惹かれて生活をスタートさせる。そして幼児誘拐という真実ではない事実で引き裂かれた後、15年後に再会を果たす。

私がもしこの物語のエキストラ役として物語内にいたら、間違いなく、文を犯罪者と思い、更紗をストックホルム症候群だと信じて疑わなかった世間の一人だったと思います。匿名のコメントで「彼が本当に悪だったのかどうかは、彼と彼女にしかわからない」という一文がありましたが、現実世界でもこういうことがゴロゴロ転がってるんだろうなと思いました。真実だと思ってることは世間に都合の良いように作り上げられた事実ばかり…で真実は、当人たちが説明を諦めてるか、説明されてるのにこちらが聞く耳を持ててない。
こういう本を読むことで、視点を変えて物事を見る練習になればという気持ちも残りました。

更紗が文を想うまっすぐな心の描写と、文が自分の秘密を抱えながら更紗を必要としている心の描写がなんとも、とても好きで、心を洗われるようでした。
ふたりとも、どうして事実は真実ではないと抗議しないのと歯痒くなる場面もありましたが、世間に抗ってジタバタしなかったからこそ、お互いに対する「どうか幸せであってほしい」というピュアな気持ちのままでいられた気もしますし、そして最後はふたりが望んでいたものがストンと手に入ったのだと考えました。

終始静かで綺麗な文章で読んでいてつまづくことがなく、疲労感も感じない、なのにずっと引き込まれ続けていく感覚で読み進めました。凪良ゆうさんの作品、次も読みたいです。
流浪の月Amazon書評・レビュー:流浪の月より
4488028020
No.588:
(5pt)

優しさってなんだろうね

一気読みしてしまった。
被害者と加害者という構造は真実ではない。それがわかるのは当事者のみ・・・・。
ストーリーは本当にわからない方がいいのでうかつなことは書けないが。読んだ後にこんな形の人間のつながりがあってもいいんだという気持ちになる。ある意味勇気をもらうような。そこに不条理はあるのだけど、それを受けとめて乗り越えもせず受けとめ続けて前に進むだけ。
小説を読むと感じるのだけど、活字を読むことで人の生き様が自分の中に広がっていく不思議がすごい。そして読んでわかった気になるけど、実際の生活で隣で息をしているひとについてなにも知らないのだ。家族であっても。

文章がとても美しい.自分を大事にすることを「物」の存在を通して伝えてくれる。
優しさ、あなたのため、よかれと思ってという気持ちと受けとめる側のすれ違いってなんだろう。自分も絶対にやっていると思う。そしてそれを修正することもできぬままに後味の悪いことになったりもする。直らない。治らない。
途中いろいろショッキングな表現もあるのだけど、それも含めて受けとめ続けて読むことをお薦めする。止まらない。
流浪の月Amazon書評・レビュー:流浪の月より
4488028020
No.587:
(3pt)

あまり共感できなかった

更紗や文にとっては純粋でまっすぐなのかもしれないけれど、正直、亮くんや谷さんが気の毒に思えてならないのは自分だけ?亮くんの暴力はいけないとしても、そのきっかけを作ったのは更紗だし、やっぱり亮くんに同情してしまう。
流浪の月Amazon書評・レビュー:流浪の月より
4488028020



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