線は、僕を描く



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初公開日(参考)2019年06月
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長編小説

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線は、僕を描く (講談社文庫)

2021年10月15日 線は、僕を描く (講談社文庫)

「できることが目的じゃないよ。やってみることが目的なんだ」 家族を失い真っ白い悲しみのなかにいた青山霜介は、バイト先の展示会場で面白い老人と出会う。その人こそ水墨画の巨匠・篠田湖山だった。なぜか湖山に気に入られ、霜介は一方的に内弟子にされてしまう。それに反発する湖山の孫娘・千瑛は、一年後「湖山賞」で霜介と勝負すると宣言。まったくの素人の霜介は、困惑しながらも水墨の道へ踏み出すことになる。第59回メフィスト賞受賞作。(「BOOK」データベースより)




書評・レビュー点数毎のグラフです平均点8.50pt

線は、僕を描くの総合評価:8.69/10点レビュー 132件。Aランク


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全2件 1~2 1/1ページ
No.2:
(8pt)

線は、僕を描くの感想

綺麗な作品ですね。
水墨画を通じて人間の成長を描くストーリー。
心のままに、、、というコンセプトがピュアで気持ちよかったです。
心を見ることなんてないけど、自分のバックボーンはなんなのか、振り返る機会になりました。

kmak
0RVCT7SX
No.1:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(9pt)

線は、僕を描くの感想

これは傑作。

2019年度のメフィスト賞受賞作。
メフィスト賞作品ですがミステリーやファンタジー系統ではなく、文学寄りの作品での受賞。つまり優れた作品だったので賞を与えられて出版された作品であるとも感じます。

本書は水墨画を扱う青春小説。
事故で家族を失った大学生の主人公。孤独や無気力、ただ生きているだけの日々の彼が水墨画の世界に引き込まれていくという流れ。

まず本書の素晴らしい所は、文字だけの小説で白黒の水墨画をテーマにした内容なのに、読書中は鮮やかな感覚を得る読書である事。ものの見え方・表現の仕方が卓越しており素晴らしい読書体験でした。読後に著者自身が水墨画家である事を知って納得です。
水墨画の知識についても、主人公と読者の目線が合っているのがよいです。初めて触れる世界、水墨画とはどういうものか、道具は?描き方は?描き手の気持ちなど物語を通して体験できました。

また全体を通して悪意がなく登場人物達も魅力的で優しい世界。読んでいて心地よい。青春小説としての成長も得られて満足。さらに読後はネットで水墨画の作品や"描き方"を見たくなりYoutubeなどを巡回しました。作品を見る目も養われるといった次第で本当に素晴らしい読書でした。オススメです。

egut
T4OQ1KM0
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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

No.130:
(5pt)

美しい世界

水墨の世界を通して、感性を磨いて、美を極めるとはどういうことを表現されている気がした。
ある意味、自分を表現するのが人生ということを感じた
線は、僕を描くAmazon書評・レビュー:線は、僕を描くより
4065137594
No.129:
(5pt)

奥深い

水墨画とい気題材はやった人でないと書けないきがします。シンプルなゆえに奥深く魅力的ですが、書くとなると容易に人を寄せ付けない。それをこの作者は分け入って垣間見せてくれた。ストーリーも優れて惹きつけられます。是非一読を!
線は、僕を描くAmazon書評・レビュー:線は、僕を描くより
4065137594
No.128:
(4pt)

映画から原作本

映画を見てから原作が気になって読みました。
映画の水墨画を描くスピード、リズム感もすごかったけど、原作のそれはそれ以上にスピード感に溢れ、まるで目の前で描いているような臨場感に包まれました。
活字からこんなに鮮明な映像が浮かんだのは初めての経験かも。凄い!
線は、僕を描くAmazon書評・レビュー:線は、僕を描くより
4065137594
No.127:
(4pt)

芸術とは…

二との運命は何と出会って何を感じるかによって全く違ったものになる。運命かもしれないけど、やっぱり自分で決めるもの。
線は、僕を描くAmazon書評・レビュー:線は、僕を描くより
4065137594
No.126:
(5pt)

水墨画の世界

青山霜介(そうすけ)はひ弱な文型の大学生。たまたまバイトで水墨画の展示を手伝い、水墨画の大家、篠田湖山(しのだこざん)と知り合いになり、成り行きでその弟子にされる。しかも、1年後に湖山の孫娘、千瑛(ちあき)と水墨画で対決することになる。向こうはプロの画家、霜介は全くの素人である。

霜介は、17歳の時に両親を交通事故で亡くした。それがトラウマになり、何もできなくなった霜介だが、私立の附属高校から大学に進学し、何とか大学生になった。ひとり暮らしをして講義に出席し、友達らしきものもできた。だが、心の中の問題は解決していなかった。

すべて納得したわけではないが、湖山先生の言葉には何となく説得力があり、水墨画を習ってみることにした。めったに内弟子を取らない湖山先生の弟子になったのだ。

湖山先生によれば、水墨画は墨だけを使って森羅万象を描き出そうとする。その本人が「自然」でない状態では、「自然」を描き出すことは無理だというのだ。そして、霜介が心を閉ざしており、その強張りや硬さが所作に現れていることも見抜く。

一方、湖山先生の描画は、さすがに達人らしく、力が抜けているのにずっと見ていたいような雰囲気を出している。

霜介は初心者向けの蘭だけを描いている。しかし、水墨画では「蘭に始まり蘭に終わる」という言葉があり、基本的な要素は全て含まれているようだ。

その後、霜介は藤堂翠山(とうどうすいさん)というもう一人の大家と会う機会があり、目の前で水墨画を描いてもらう。しかも、落款を押した正式な画としてプレゼントされた。

千瑛との勝負も楽しみである。

水墨画には描いた人物の個性が現れるようで、どんな気質の、どんな性格の人間が描いたのかまで分かるという。全く知らなかった水墨画の世界を知り、少し視野が広がった。「ラブカは静かに弓を持つ」と同系統の小説だと感じた。
線は、僕を描くAmazon書評・レビュー:線は、僕を描くより
4065137594



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