あなたと共にいることを、世界中の誰もが反対し、批判するはずだ。

辛い過去も、厳しい現実も、その一瞬先に光があるんだ。 新人視能訓練士・野宮恭一は北見眼科医院で働き始めてから失敗続き。

一級建築士の青瀬は、信濃追分へ車を走らせていた。望まれて設計した新築の家。

店を開くも失敗、交通事故死した調理師だった父。女手ひとつ、学食で働きながら東京の私大に進ませてくれた母。

3年ごとに開催される芳ヶ江国際ピアノコンクール。

もう一度だけ亡くなったあの人に会えるとしたら、あなたは何を伝えますか? 死者との再会を叶える使者「ツナグ」。

主人公・青山霜介が、ライバル・千瑛と湖山賞を競い合った展覧会から2年が経った。

若き女医・識名愛衣は不思議な出会いに導かれ、人智を超える事件と難病に挑む。

親子の救済、老人の覚醒、過去の自分との出会い、仲良しロボットとの別れ……淡く美しい希望が灯る。

「死者の提示する謎を、先生が解き明かしてくださいーー」 推理作家として難事件を解決してきた香月史郎【こうげつしろう】は、心に傷を負った女性、城塚翡翠【じょうづかひすい】と出逢う。

1945年7月、ナチス・ドイツの敗戦で米ソ英仏の4カ国統治下におかれたベルリン。

メルボルンの若手画家が描いた一枚の「絵画」。日本へ渡って三十数年、その絵画は「ふたり」の間に奇跡を紡いでいく。

現実に打ち勝つって、どうやって? 伊坂マジック最前線にして最高点! 「予言の書か?」とネットで話題を呼んだ長編、待望の文庫化。

あの頃のわたしに伝えたい。明日を、未来をあきらめないでくれて、ありがとう。

昔ばなし、な・の・に、新しい! 鬼退治。桃太郎って……え、そうなの? 大きくなあれ。

高校生の時、偶然ピアノ調律師の板鳥と出会って以来、調律に魅せられた外村は、念願の調律師として働き始める。

小さな喫茶店を営む女性が殺された。 加賀と松宮が捜査しても被害者に関する手がかりは善人というだけ。

Iターンプロジェクト担当公務員が直面するのは、 過疎地のリアルと、風変わりな「謎」――。

「幸せになりたいから働いているんだ」 谷原京子、28歳。独身。

「日本に美術館を創りたい」。その夢を追いかけ、絵を一心に買い集めた男がいた。

幼い頃に母親を亡くし、父とも海外赴任を機に別れ、継母を選んだ優子。

「お遍路さん」を迎える場所として道後温泉にある架空の宿「さぎのや」。

少年時代、チェロ教室の帰りにある事件に遭遇。

刑事たちの執念の捜査×容疑者の壮絶な孤独――。犯罪小説の最高峰、ここに誕生! 東京オリンピックを翌年に控えた昭和38年。

19世紀末のニューヨーク。

うる波は、事故死した夫「鹿野くん」の幽霊と一緒に暮らしている。

夫婦、親子、姉弟、先輩と後輩、知り合うはずのなかった他人ー書下しし掌編を加えた、七つの「小さな世界」。

国の規制が増し監視ドローン飛び交う息苦しい社会で、負けじとタフに生きる母・姉・弟の入谷ファミリー。

コンクール入賞者ツアーのはざま、亜夜とマサルとなぜか塵が二人の恩師・綿貫先生の墓参りをする「祝祭と掃苔」。

学校での居場所をなくし、閉じこもっていた“こころ”の目の前で、ある日突然部屋の鏡が光り始めた。

法曹の道を目指してロースクールに通う、久我清義(くがきよよし)と織本美鈴(おりもとみれい)。

正子は75歳の元女優。

クラブDJの失踪を調べてほしいと依頼された探偵IQ。

大学病院で激務に耐えている平良祐介は、医局の最高権力者・赤石教授に、三人の研修医の指導を指示される。

人類史を変える謎。究明は、一人の天才に託された。

その場所に行けば、大事な記憶に出会える――。 恩田陸の世界を彷徨する奇跡の全18話を収録した短編集。

逆境にもめげず簡単ではない現実に立ち向かい非日常的な出来事に巻き込まれながらもアンハッピーな展開を乗り越え僕たちは逆転する!無上の短編5編(書き下ろし3編)を収録。

『西の魔女が死んだ』でのデビューから現在まで、25年の作家人生を映し出すエッセイ集。森を歩き、鳥を観る。

仙台、杜乃宮大学・法医学教室。解剖技官の梨木楓は、上司で准教授の今宮貴継とともに警察から届く死体を日夜、解剖する。

和久井ミモザは、死の床にある父親に届いた薔薇の絵の写真と不可解な手紙に導かれ、大阪に赴く。

国立自然史博物館に預けられていた「呪いのルビー」が狙われた。

カメラマンの仁科は、雑誌の取材のため、ライターの原田と山深い神社を訪れた。

わたしがまだ時折、自殺願望に取り付かれていた頃、サラちゃんは殺された── 新人脚本家の甲斐千尋は、新進気鋭の映画監督長谷部香から、新作の相談を受けた。

貧乏大学院生で人見知りの律は、留学費用を稼ぐため、不本意ながら成金令嬢・理緒の家庭教師をすることに。

喧嘩っ早い性格がたたって停職処分を食らった警視正、アンヌ・カペスタン。

きみはなぜ、まぶたを閉じて生きると決めたの―― 共に生きながら、今は遠く離れてしまった「わたし」と「ぼく」。

「もういいんです」人を殺めた女は控訴を取り下げ、静かに刑に服したが…。

★ラスト1ページですべてがひっくり返る。

「久々に、派手なペテン仕掛けるぞ」 詐欺師から足を洗い、実演販売士として生きる道を選んだ武沢竹夫に、 訳ありの中学生・キョウからとんでもない依頼が。

表紙に惹かれて手にした『ななつのこ』にぞっこん惚れ込んだ駒子は、ファンレターを書こうと思い立つ。

とある若者の間で流行する奇病、異形性変異症候群にかかり、一夜にしておぞましい芋虫に変貌した息子優一。

「お探し物は、本ですか？仕事ですか？人生ですか？」。仕事や人生に行き詰まりを感じている５人が訪れた、町の小さな図書室。

東京・池袋で男の刺殺体が発見された。警視庁池袋署刑事課長の本宮は、捜査の過程で捜査一課長からある密旨を受ける。

無二の親友は確定死刑囚だった――。司法の裁きと救済の意味を問う、哀切の社会派ミステリ! 囚人に仏道を説く教誨師の顕真。

妖怪から相談を受ける『知恵の神』岩永琴子を呼び出したのは、何百年と生きた水神の大蛇。

故郷を奪われ、生き方を変えられた。それでもアイヌがアイヌとして生きているうちに、やりとげなければならないことがある。