横溝正史ミステリ大賞

雪の深夜の当直中、刑事の松野徹は不審車両に遭遇し職務質問する。

口に髪が入ったら死がやってくる。

大正時代末期、大阪船場。画家の壮一郎は、妻・倭子の死を受け入れられずにいた。

三十年以上、正体不明の灰色の雲に覆われているー不思子町。

第42回横溝正史ミステリ&ホラー大賞〈読者賞〉受賞作! 漫画家を目指す高校生の秋人(しゅうと)はある晩突然、不気味な「何か」に襲われる。

私は探している、「人を殺せる」怪談を。

全ては「死者の日記」から始まった。これは“怪異”か、或いは“事件”か。

高校時代の初恋の相手・小夜子のルームメイトが、突然部屋を訪ねてきた。

ようこそ、血と錆の匂いが染みついたこの町へ。 家出した母を連れ戻すため、大学生の私は北国の港町・独鈷路戸にやって来た。

橘佑二は、結婚の挨拶のために婚約者・乙瑠の故郷である九州山中の村を訪れていたが、そこで異様な儀式を目撃してしまう。

14歳の少年Aによる20年前の女児殺害事件。その残酷な犯行映像が闇売買された。

第37回横溝正史ミステリ大賞優秀賞受賞作! 戦慄のノワールサスペンス 26歳の守は生活保護受給者のもとを回るケースワーカー。

ある日、レオナは“殺された”。彼女は、現実には存在しない架空のキャラクターだった。

2020年、研究者の工藤賢は死者を人工知能化するプロジェクトに参加する。モデルは美貌のゲームクリエイター、水科晴。

神様のような清廉潔白な教師、坪井誠造が逝去した。その通夜は悲しみに包まれ、誰もが涙した。

「お客さんに届くのは『首なし死体』ってわけ」。安全な食料の確保のため、“食用クローン人間”が育てられている日本。

「あなたはSNSについてどう思いますか?」街頭インタビューで否定的に答えた、平凡なサラリーマンの今光。

SMバーでM嬢として働くミチは薬とアルコール漬けの日々を送っていた。

頭部がない死体、胴体がない死体、右手がない死体…。遺体の一部が持ち去られる猟奇殺人事件が6件連続して発生した。

とある高校のバスケ部員椎名康は、屋上から転落した少女に出くわす。

東京を壊滅寸前まで追いやった大震災から4年後、息子を喪った刑事くずれのヤクザ巽丑寅は、不思議な魅力を持った少年、丈太と出会う。

阪神競馬場で一頭の馬が暴れ、レース中に起きた不自然な落馬事故。

借金で浜名湖に入水しようとしていた浅井久平は、同じく自殺を図る不思議な子どもヒカリと出会った。

平成5年初夏―京都で残虐な事件が発生した。被害者はあおぞら合唱団に所属する長尾靖之と沢井恵美。

僕=白石かおるは商社勤めのサラリーマン。自宅で切り落とした女性の首を渋谷の街に置き、ある「知らせ」を待っている。

塾講師の川村孝之の友人・馬渕が用水路で死体となって発見された。

法医学教室の助教授・神ヒカルは、監察医務院で外国人グループの襲撃にみまわれる。

岩手県にある鷲尻村。長く無医村状態が続いた当地に、待望の医師が赴任した。

遺産を狙う男女の、欲望渦巻くノンストップ狂騒曲! 前夫のために蓄えも職場も失った看護師川村奈緒は、資産家の老人鬼沢の世話をするため大邸宅に住み込むことに。

華僑の若き総帥“華龍”、娼街育ちにしてEU経済界の女帝、某巨大財閥をバックに持つ米最大IT企業トップ、そして流浪の一日本人と覆面トレーダーの二人組…。

幼い頃、ジャングルジムから落ちて失ったはずの記憶。

尾木遼平、46歳、元刑事。

交通事故で頭を打って入院していた僕は、退院した日に恋人のスウに会いに行く。ところが彼女はどこにもいない。

峠で発生した殺人事件。被害者は、禿げた小太りの中年男性。

医学的に脳死と診断されながら、月明かりの夜に限り、特殊な装置を使って言葉を話すことのできる少女・葉月。

ゲーム制作会社で働く汐路は、同僚がビルから転落死する瞬間を目撃する。

何十年に一度、開花するという竹の花。その撮影のために鳶山と猫田は、大隅半島の南端に近い竹茂村を訪れた。

アメリカ・ペンシルベニア州で、夫婦の冷凍死体が発見された。五歳の息子は行方不明のまま、事件は迷宮入りする。

不幸のどん底で喘ぐ中年主婦・明日美としのぶ。気が弱い半端なヤクザ・史郎。

1915年、辛亥革命から4年。革命政権は崩壊、軍閥は政敵を次次に暗殺し、政権を強奪した。

群馬、新潟間を結ぶ世界最長の谷川トンネル坑内で、核燃料輸送トラックを先導する県警パトカーが、横転したタンクローリーに激突、さらに車数台が玉突き衝突して炎上した。

企業ヤクザの顧問を務める弁護士・小早川の事務所に、あらたな事務員として紀籐ひろこが採用される。

推理作家志望の鹿野の元に一束の推理小説が届けられた。

失踪の痕跡は埋蔵金の眠る巨大ダムの底へとつながっていた。曼陀羅が解き明かす境界へ女は一歩を踏み出した。

普通のサラリーマンとして人生を過ごしてきた男が最後の賭けに出た。

第16回横溝正史賞優秀作。―そのアリバイは完璧なはずだった。

男性優位主義の色濃く残る巨大な警察組織。その中で、女であることを主張し放埓に生きる女性刑事・村上緑子。

第15回横溝正史賞佳作。宏壮な屋敷に再現された殺害現場。

敗戦間近い軽井沢で、ソ連人スパイが殺害された。

東京の下町、枕倉北商店街で起きたタヌキがらみの連続殺人の謎とは!?第14回横溝正史賞佳作受賞。

北朝鮮の地下に潜り、日本に高度な情報を提供している謎の人物〈灰姫〉をめぐり展開する果てなき謀略の数々。

訪日中の米大統領が襲われた。5万人に1人の特殊な血液型「キメラ」が恐るべき二重の罠の鍵を握る。

神奈川県西部に世界史上繁栄を極めた三つの都市を再現した大型テーマパークが完成しつつあった。

純文学作家・上野の死体が自宅で発見された。薬物による自殺と思われた事件であったが、上野の妻が殺人を自白。

13歳の天才棋士に敗れ、挫折した男が16年後、将棋の表舞台に現れた。

義兄の伸太から父危篤の報せを受け、由佳は13年ぶりに大阪へ帰郷する。

ベーカー街221Bにやってきた日本の女のコとホームズが難事件に挑戦。本格パスティッシュ・ストーリー。

悲劇は海に始まった。海の安全を守るために奔走する海上保安庁の巡視船。

大阪で、警備員が刺殺され、金庫が破られる凄惨な事件が!逮捕されたのは、前科があり、被害者と顔見知りだった塩川邦夫という男だった。

東京、冬。出版記念会の席上に届けられた一本の真紅の薔薇から、惨劇の幕が開く。

戦後40年、100万ドルの遺産を日本人にのこして死んだポーランド系ユダヤ人女性、コルク・ヘルナとは一体、何ものか?国際記者がヨーロッパ中近東に謎を追う、感動のミステリー。

暗号に、トリックに切手趣味をちりばめ、卓抜な着想と斬新な趣向で絶賛を博した、第5回横溝正史賞受賞作。

芸大教授・七裂鉄人が研究室で殺害され、江戸の絵師、画狂人・北斎に関する未発表の新資料が盗まれた。

第1回（1981年） 横溝正史ミステリ大賞受賞