オブリビオン~忘却
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- 横溝正史ミステリ大賞テレビ東京賞 (7)
- 父と娘 (13)
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来月、CSで西城秀樹さん出演のドラマが放映されるため、原作を読んでみたくて購入しました。 気づいたら、暗い内容がずっと続いていくのですが、不思議と読んでる方としては、それ程暗い気持ちにはならなかったです。多分、場所が香港、アルゼンチンと馴染みが薄く、ふんわりとしか想像出来ないので、そこまで現実味がないのが良いのかもしれません。 また、本を読みながら、バンドネオンという哀愁漂う楽器の音色が聞こえてきました。 個人的には一気に読んでしまった位、好きな作品でした! | ||||
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第26回(2006年)横溝正史ミステリ大賞テレビ東京賞受賞作。 著者は『パレスチナから来た少女』で第2回日本ミステリー文学大賞新人賞、 『テロリストが夢見た桜』で第3回小学館文庫小説賞受賞、 という経歴があり、すでに数冊の小説を発表しているプロ作家です。 6歳のときに、父親が母親を殺害したところを見てしまい、 記憶喪失になる少女が主人公。 少女・梓は、母親の姉に引き取られます。 梓は兄・良介の庇護を受けながら成長します。 一方、殺人者の父・岸田は香港に逃亡。仕事のパートナーだった 闇商人を頼って、潜伏生活に入ります。彼の過去が回想され それまでの裕福な生活が見事なハリボテであったことが明らかになっていきます。 その汚く、暗く、つらい真実に、梓はじわじわと近づいていきます。 物語展開はストーリィティリング力に溢れ、無駄がなくスピーディ。 岸田の家と、梓の引き取られた家・水沢家の関係や、その裏に隠された 別の面まで、興味をかきたてられます。 またシーンひとつひとつのセリフが印象的に使われています。 人間の心情をかきたてたり、琴線に触れ、物語を読む楽しみを存分に 味わわせてくれます。 またタイトルに使われた「オブリビオン」がとても効果的。 これはアルゼンチンのタンゴの革命児といわれたアストル・ピアソラが 1980年代半ばに作った曲で、バンドネオンの哀愁が漂います。 ミルバという歌手が歌い世界的にヒットし、日本では「忘却」と 訳されました。 忘却――忘れ去る――。 しかし物語りは、記憶喪失の梓が思い出す記憶の周りを巡ります。 また、忘れようとしても忘れられない、血の繋がり。 タンゴの中でも日本人好みの曲調をモチーフにして 小説全体の雰囲気を高めています。 | ||||
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第26回(2006年)横溝正史ミステリ大賞テレビ東京賞受賞作。 著者は『パレスチナから来た少女』で第2回日本ミステリー文学大賞新人賞、 『テロリストが夢見た桜』で第3回小学館文庫小説賞受賞、 という経歴があり、すでに数冊の小説を発表しているプロ作家です。 6歳のときに、父親が母親を殺害したところを見てしまい、 記憶喪失になる少女が主人公。 少女・梓は、母親の姉に引き取られます。 梓は兄・良介の庇護を受けながら成長します。 一方、殺人者の父・岸田は香港に逃亡。仕事のパートナーだった 闇商人を頼って、潜伏生活に入ります。彼の過去が回想され それまでの裕福な生活が見事なハリボテであったことが明らかになっていきます。 その汚く、暗く、つらい真実に、梓はじわじわと近づいていきます。 物語展開はストーリィティリング力に溢れ、無駄がなくスピーディ。 岸田の家と、梓の引き取られた家・水沢家の関係や、その裏に隠された 別の面まで、興味をかきたてられます。 またシーンひとつひとつのセリフが印象的に使われています。 人間の心情をかきたてたり、琴線に触れ、物語を読む楽しみを存分に 味わわせてくれます。 またタイトルに使われた「オブリビオン」がとても効果的。 これはアルゼンチンのタンゴの革命児といわれたアストル・ピアソラが 1980年代半ばに作った曲で、バンドネオンの哀愁が漂います。 ミルバという歌手が歌い世界的にヒットし、日本では「忘却」と 訳されました。 忘却――忘れ去る――。 しかし物語りは、記憶喪失の梓が思い出す記憶の周りを巡ります。 また、忘れようとしても忘れられない、血の繋がり。 タンゴの中でも日本人好みの曲調をモチーフにして 小説全体の雰囲気を高めています。 | ||||
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兼業作家なのか、なかなか執筆ペースの遅い作家で、久々の新刊だと思われる。個人的には、著者の「サンチャゴに降る雨」「パレスチナから来た少女」は大好きな本で、今回の作品も期待値が高かった。著者は、日本と外国を関連づけて、両国をまたがったストーリー展開とするケースが多いが、今回の作品も日本とアルゼンチンをまたいだ大仕掛けなストーリーとなっている。一応、ジャンル的にはミステリーに位置づけられるのだろうが、どちらかというとハードボイルド的な、男の生き様を描いている作品である。主要登場人物の心理描写に力点を置いており、謎解きの部分の記述が甘くなっているため、ミステリーと思って読み進めるとがっかりするかもしれない。期待値が高すぎたせいか、読後感はいまいちだったが、標準以上の作品には違いない。 | ||||
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本書は、第26回横溝正史ミステリー大賞のテレビ東京賞受賞作品。すでにドラマ化も決まっているようですが、主人公を取り巻く過去と再生をうまくサスペンスとして描いており、読んでいてドラマを見ているような感じも受けました。ドラマ化の際にもキャスティングが誰になるのか興味深いところですが、ドラマとしてもぜひ見てみたい作品でした。 | ||||
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