人間の顔は食べづらい



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初公開日(参考)2014年10月
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長編小説

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人間の顔は食べづらい (角川文庫)

2017年08月25日 人間の顔は食べづらい (角川文庫)

「お客さんに届くのは『首なし死体』ってわけ」。安全な食料の確保のため、“食用クローン人間”が育てられている日本。クローン施設で働く和志は、育てた人間の首を切り落として発送する業務に就いていた。ある日、首なしで出荷したはずのクローン人間の商品ケースから、生首が発見される事件が起きて―。異形の世界で展開される、ロジカルな推理劇の行方は!?横溝賞史上最大の“問題作”、禁断の文庫化!(「BOOK」データベースより)




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人間の顔は食べづらいの総合評価:6.41/10点レビュー 29件。Bランク


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全2件 1~2 1/1ページ
No.2:3人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

人間の顔は食べづらいの感想

んー…これは評価が分かれそうな小説ですね。

特殊な舞台での本格ミステリ。幾人による推理合戦や一筋縄ではいかない結末が非常に面白い。ただ、粗がとても目立ち、共感できない所が多々あります。細かい事を気にせずミステリの謎を楽しむのか、世界観を含めて楽しむのかで好みに影響するかと思います。

物語は、新型ウイルスの影響で肉が食べられなくなった後、自身のクローンを食用肉として認可された世界。食用クローンとして、人間を飼育して加工する施設で働くものを視点としたミステリです。
ドロドロした内容はないのですが、人を飼育したり加工したり食したりという雰囲気に気持ち悪さを感じる人は避けた方がよいでしょう。

個人的には特殊な世界観で、ぶっ壊れた刺激も好むので面白く読めました。登場人物達も倫理観が程よくずれているのもよいです。毎日食用人間の首を切断する加工部の人間と、こっそり育てられた食用人間のチャー坊。どちらも人間であるので牛や豚と違って言葉を話すんですよね。『てめぇは食べるために作られたんだ』といった会話が中々強烈です。

人々の会話は非常に面白い反面、世界観が舞台装置の記号・設定になってしまていると感じました。
人間を加工する部署がある。廃棄物処理センターがある。施設の入り口はここにある。という感じで舞台は説明調なのです。人間が飼育されているので、生生しい声が聞こえたり、匂いがどうだとか、その場の雰囲気がありそうなのですが、五感による空気感が感じられなかったのが残念です。
この工場は人間を加工しており、世界が注目するかなり特殊な工場だと思うのですが、セキュリティが甘々です。人が簡単に侵入できそうだったり、不審者がどうだとか、社員は自由に徘徊するなど、現実的に考えたらいろいろ納得できない所が生まれてしまい、齟齬が生じている気持ちになります。首だけ切り落として出荷って、毛や皮膚や内臓はそのままなの?冷凍じゃなくて常温?とか。細かい場が描かれず、謎解きの為に必要な設定だけが並べられていると思った次第です。
逆に言えば、描かれている事は謎解きの為に散りばめられた伏線だったり、推理合戦の材料だったりするわけなので、冒頭に書いたミステリの謎で楽しむのか、雰囲気も考慮して楽しんでいるかで作品の評価が変わると思う次第なのです。

細かい所はネタバレで。タイトルと表紙の気持ち悪さは好み。
文章は読みやすく強烈な設定が楽しめるので、今後の作品に期待です。

▼以下、ネタバレ感想

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egut
T4OQ1KM0
No.1:
(7pt)

人間の顔は食べづらいの感想

食糧危機により食用のクローン人間が作られるようになった日本を舞台とするミステリ。奇抜な設定と超展開からは想像できないほどロジカルな多重推理が面白かったです。SFだとよくある展開をミステリの真相として巧みに利用しているのも秀逸でした。

水生
89I2I7TQ
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No.27:
(4pt)

猟奇小説ではなく、あくまでミステリ小説

突飛な設定を上手く活かしたミステリ
見返せば成る程、となる事請け合い

しかしタイトルとイラストから猟奇物を期待してはいけない
あくまで本作はミステリ小説である
人間の顔は食べづらいAmazon書評・レビュー:人間の顔は食べづらいより
4041021391
No.26:
(3pt)

「倫理とミステリーが交錯する衝撃作:白井智之の『人間の顔は食べづらい』」

敬称略。

白井智之の「人間の顔は食べづらい」は、読者を異形の世界へと誘う衝撃的なミステリー小説。

この作品は、食用クローン人間が育てられる未来の日本を舞台に、倫理的な問いかけと緻密な推理が交錯する物語。

物語の中心にいるのは、クローン施設で働く和志という青年。

彼の仕事は、育てたクローン人間の首を切り落として発送すること。

しかし、ある日、首なしで出荷したはずのクローン人間の商品ケースから生首が発見される事件が発生する。

この事件をきっかけに、和志は自らの職務と倫理観に揺さぶられながら、真相を追い求めることになる。

白井智之は、独特の世界観と緻密なプロットで読者を引き込む。

クローン人間を食用にするという設定は、初めて聞くとショッキングだが、物語が進むにつれてその異常さに慣れていく自分に気づかされる。

これは、作者の巧みな筆致によるものである。

また、登場人物たちの心理描写も見事。

和志の葛藤や、クローン人間たちの存在意義についての問いかけは、読者に深い思索を促す。

特に、和志が自らの行動に疑問を抱き始める場面は、物語のクライマックスに向けての緊張感を高める。

さらに、この作品は単なるミステリーにとどまらず、人間の倫理観や社会の在り方についても鋭く問いかける。

クローン人間を食用にすることの是非や、生命の価値についての議論は、現代社会にも通じるテーマであると感じる。

あなたは、物語を通じて自らの価値観を見つめ直す機会を得ることになる。

まとめると「人間の顔は食べづらい」は、独創的な設定と緻密なプロット、深い心理描写が融合した傑作ミステリー。

白井智之の筆致は、読者を異形の世界へと引き込む。

この作品は、ミステリー好きだけでなく、倫理的な問いかけに興味がある読者にもお勧め。
人間の顔は食べづらいAmazon書評・レビュー:人間の顔は食べづらいより
4041021391
No.25:
(4pt)

甘露甘露

最初の作品です。この時点で充分力強い作品です。確かに万人向けではないが, 飽きさせないストーリー運びが巧みで, 思わず一気読みしてしまいました。
人間の顔は食べづらいAmazon書評・レビュー:人間の顔は食べづらいより
4041021391
No.24:
(5pt)

名探偵のはらわたの原点

読了感は満足しかなかったです。
グロテスクは抜きにして読んでほしい。
ミステリーとしても人間ドラマとしても何もかも良かったです。
人間の顔は食べづらいAmazon書評・レビュー:人間の顔は食べづらいより
4041021391
No.23:
(3pt)

初期設定のわりに事件は控えめ

公的に人肉を食す世界という設定はやや古典の有名SF映画を思い起こさせ、西澤保彦や乾くるみのテイストに似たノリのSFミステリ、
そこにグロが加われば鬼に金棒な感じがするが、事件自体はかなり小粒であまり魅力的とは言い難い。
ただ構成が巧く飽きさせないし、事件外のミスリードもある。
長めの中篇として読んだら満足感はまた違ったかもしれない。
人間の顔は食べづらいAmazon書評・レビュー:人間の顔は食べづらいより
4041021391



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