あなたは誰?
- ベイジル・ウィリング博士シリーズ (13)
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| 書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点7.00pt | ||||||||
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アメリカの本格謎解き派の巨匠(by訳者あとがき)ヘレン・マクロイの1942年の作品。精神科医ウィリング博士シリーズの長編第4作である。 | ||||
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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
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| 面白かったです! 後半部分でのウィリング博士の説明(解説)は、以前読んでいたある作品につながっていて、あぁ、なるほど、こういう人物像を描いたのがあの作品だったのか!と納得しました。 また、終盤まで「ある人物」は誰か?と謎を追って行き、それがわかってそれで解決かと思いきや、違うんですね。では、あれをした人物は?と思っていると・・・いやいや、最後まで飽きさせません。 これでもか!と読者を最後まで楽しませてくれます。 作者のサービス精神に脱帽です。 | ||||
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| 謎の人物から脅迫電話がかかってくる導入部に続いて物語の登場人物や背景を手際よく描き、ついには殺人が起きる。この殺人の場面では一捻りが加えられている。 ここまでで全体の三分の一ほどだが、快調に読み進めることができて申し分のない展開。だが、その後、失速したように思えた。 マクロイは今作も容疑者を少なめに設定している。それでも犯人を悟らせまいとする心意気は素晴らしいが、今回に限っては、登場人物の行動や心理について、わかりやす過ぎるというか、読者に親切というか、要は書き込み過ぎではなかろうか。読んでいくうちに、犯人はこの人物しかありえないのではと思えてくる(特に、オーチャードレーン七番地の目撃証言は余計な書き込みだろう)。 謎の人物の正体もポルターガイストの正体も予想通り。もっとも、ポルターガイストの正体が判明した後で、捻りを加えてはいるが、これも想定内。 殺人犯の属性を示す手がかりは、今となってはあからさま過ぎる。その属性を備えた人物を示す手がかりも今一つスッキリしない。 「殺す者と殺される者」、「逃げる幻」、「ひとりで歩く女」、「ささやく真実」あたりをAクラスと考える自分にとっては、Cクラスといったところだった。 | ||||
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| 古い推理小説であるが、謎解きがメインで非常に楽しめる。登場人物が少なくて、犯人になり得る人物も少ないのだが、最後の最後までこの人が犯人だと確信できないプロットが出色である。精神科医のウィリング博士が謎を解き明かすシリーズの4作目(邦訳は2作目)にあたる。マクロイの処女長編「死の舞踏」に続いて読んだが、このシリーズはあまり一般人と接点がない精神科医が謎解きをするのが面白い。シリーズで未翻訳のものもあるので、出版して欲しいと切に願う。翻訳も素晴らしく、非常に読みやすい。一番おもしろいところはネタバレになってしまうので、ここで紹介できないのが残念だ。 | ||||
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| チョークリー毒殺の意外な展開で読者を出し抜く。 これはエスピオナージュか、サスペンスか、と進んでいくうちに、結局、一風変わった本格だと納得できる。 自作自演まで含めると嫌疑者六名となるが、描写からしてどうもありえないので、五名とみてよさそうである。 しかも、ウィリング博士によれば、本人ではなくその別人格が関係しているという。 イヴ、エリスあたりが強い動機を持っている。 しかし、物語が進行するにつれ新たな情報が漸次入って来て、人間の二面性が強調される。 すると、嫌疑が平等に割り振られる。 平等な嫌疑から一点にしぼる手がかりはふたつしかなく、ミステリーとして手順的に単純である。 | ||||
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| 以前の何冊かは「博士シリーズ」はかなり良かったので ついつい買ってしまったが、その後も、やはり 今作も 以前の様な 面白味、博士の魅力、感じられない。 今度こそ、もう二度と「ヘレンマクロイ」はいらないです。 本棚の隅へサヨナラ。 。 。 。 | ||||
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