殺す者と殺される者



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初公開日(参考)1959年01月
分類

長編小説

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殺す者と殺される者 (創元推理文庫)

2009年12月20日 殺す者と殺される者 (創元推理文庫)

遺産を相続し、不慮の事故から回復したのを契機に、職を辞して亡母の故郷クリアウォーターへと移住したハリー・ディーン。人妻となった想い人と再会し、新生活を始めた彼の身辺で、異変が続発する。消えた運転免許証、差出人不明の手紙、謎の徘徊者…そしてついには、痛ましい事件が―。この町で、何が起きているのか?マクロイが持てる技巧を総動員して著した、珠玉の逸品。 (「BOOK」データベースより)




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殺す者と殺される者の総合評価:7.89/10点レビュー 27件。Bランク


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(7pt)

殺す者と殺される者の感想

1957年の古典作品。永らく絶版で幻の名作となりましたが、創元推理文庫創刊50周年での復刊希望リクエストの読者投票で選ばれたのを機に新訳で復刊。その2009年の新訳版を読みました。

冒頭に記載されているのでネタバレではないですが、本書は『信頼できない語り手』の作品です。

叔父の遺産を相続し大金を得た事と、氷に足を滑らせて頭を打って断片的な記憶喪失になってしまったのを機に、仕事を辞めて故郷に移住した主人公。記憶障害の影響か、なんだか物はなくなり、住人に違和感もある、何か事件に巻き込まれているのか?いったい何が起きているんだろう……。という作品。

古い作品の為、現代ミステリでは見慣れた設定を多く感じ、これってもしかして、あれではないか?、これかも?と、読者は想像を巡らせると思いますし、その枠を大きく飛び越える事はないかもしれません。が、技の使われ方や場の雰囲気がうまく、ただの既読感で終わらないのが凄いです。

実は正直な所、新訳本での読書であるのに文章が読み辛く感じてましたし、語り手の曖昧さから内容の把握が困難で、中盤まで面白くなかったです。古い本だからハズレだったかなと思ったのですが、途中である仕掛けが発動して驚くとともに、それだけでは終わらず、その先へ継続するストーリー展開に惹き込まれました。

現代では、新しさを感じないと思う所が残念ですが、ネタの複合や使われ方でこう面白く化けるのかと上手さを感じる作品でした。タイトルも逸品で完成度の高さを感じます。

点数は、既読感の仕方なさと読み辛さの好みでこの点数。

▼以下、ネタバレ感想

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未読の方はご注意ください

No.26:
(4pt)

面白い!

アマゾンで買った本のみレビューしています。物語・作り話が好きなので小説しか読みません。リアリテイー等は関係ありません。事実と違うなどと言ってる人がいますが、なぜ事実じゃないと知っているのでしょうか?学者が書いているから?不思議で仕方がありません。物語では信長は本能寺で死ななくてもいいのです。面白いか面白くないかのみが判断基準です。それではよろしくお願いします。
殺す者と殺される者 (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:殺す者と殺される者 (創元推理文庫)より
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No.25:
(3pt)

ネタ隠しが長い

見えているネタをいつまでも引っ張って見せてくれないようなもどかしさ。
マクロイには言いたいことが山ほどあるらしくて、どれもその感があるけど、これはもう飽きるほど引っ張るからイライラする。
何処でやめようかと思いつつ読み続ける。
「ミステリーは読書の範疇に入らない」とわたしも思っているからイライラさせられるなら読まなければいいけどそうもいかないものがあるところがマクロイなのかも。
殺す者と殺される者 (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:殺す者と殺される者 (創元推理文庫)より
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No.24:
(4pt)

アメリカのミステリの女王

永年ミステリを読み続けている自分にとって、この数年間の一番の収穫と言えば、本作品の著者、ヘレン・マクロイの存在を知り、その著作に接することができたことでしょう。

著作リストを見ると、1938年のデビュー後、1993年に逝去するまで、1940年代から70年代を中心に活躍。
50年代には、アメリカ探偵作家クラブの会長を務めています。
にもかかわらず、私のアンテナには引っ掛からず、全くその存在を知りませんでした。

しかし、21世紀に入り、半世紀に亘り絶版となり、「幻の傑作」とされてきた「幽霊の2/3」が復刊したとの情報を得て、読了。
アガサ・クリスティに匹敵するミステリの女王がいたことを、認識しました。

1957年発表の本作品も「幽霊──」と同様、永らく絶版が続き、「幻の傑作」とされてきた作品。
叔父の莫大な遺産を相続し、母の故郷に戻った主人公の周辺で起こる奇妙な事件をサスペンスフルに描いた佳作となっています。
しかし、「幻の」と形容されるだけあって、本作品に影響を受けたであろう、後続の作家たちにより、類似の作品が書かれており、こちらが元祖なのに、既視感を覚えてしまうのが、いささか残念なところです。

しかし、一筋縄ではいかない巧妙な伏線の数々には、ミステリ作家としての確かな腕前を感じさせられます。
また、読み終えると、その題名に込められた深い意味合いに、傑作らしい重みを感じ取れるのではないでしょうか。

2015年も、新発見したアメリカのミステリの女王が遺した、未読の傑作を少しずつ読んで行こうと思います。
殺す者と殺される者 (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:殺す者と殺される者 (創元推理文庫)より
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No.23:
(4pt)

鬼気迫る心理描写

現代においては本作のプロットの斬新さは既に失われてしまったが、心理サスペンスとしての価値は些かも減じていないばかりか、昨今の安易なサイコ物と比較すれば、その筆致の繊細さと結末に至っての鬼気迫る恐怖の醸成はレベルが違うばかりか、鋭い普遍性をいまだ保っている。
心理サスペンスの書き手としてのマクロイの筆力の豊かさを堪能出来る佳作。
殺す者と殺される者 (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:殺す者と殺される者 (創元推理文庫)より
448816806X
No.22:
(5pt)
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この手のミステリーのルーツ的作品

入手困難だった、この小説が新訳で復刊されたときは、本当に歓喜しました。
これからも、この手のミステリー(ニューロティックな味わい、大掛かりな倒叙トリック)
のルーツ的作品としてミステリーファンに読み継がれていくでしょう。
殺す者と殺される者 (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:殺す者と殺される者 (創元推理文庫)より
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