悪女は自殺しない
- 刑事オリヴァー&ピア・シリーズ (10)
- 飛び降り自殺 (53)
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書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点7.00pt |
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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
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タイトルと表紙を見た時は、ちょっと幻滅しちゃったんですけど | ||||
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「刑事オリヴァー&ピア」シリーズの第一作。今やドイツミステリーの女王と称されるノイハウスが自費出版し、評判を聞きつけた老舗出版社が版権を取得したというエピソード付き、ノイハウスの実質的なデビュー作である。 | ||||
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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
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ドイツの作家による警察小説シリーズの第一作です。事件の背景にある人間関係 など、丁寧に書かれたミステリだと思いますし、決してつまらなくはないのです が、大きく感情が揺さぶられたり夢中で没頭させられるような内容ではないです。 オリヴァー&ピア・シリーズということで、この二人が物語の中心となるのです が、ピアは影が薄すぎて無個性だし、オリヴァーは若干ピントのずれた頼りない 中年男でしかなく、そこまで魅力を感じられずに感情移入しづらい印象でした。 そしてプロットにもこれといった特色はありません。二転三転するのですが、そ こに大きなうねりはなく、淡々としたトーンで物語が進んでいきます。今日はこ こまでにして続きは明日にしよう、と容易に気持ちを切り替えられる没入感です。 と、ネガティブな面ばかり書いてはいますが、個人的には退屈することなく楽し めましたし、アクやクセが少ないぶん、多くの方に受け入れられやすい作品とも 言えるでしょう。まったりとミステリを楽しみたい時にうってつけな一冊です。 | ||||
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刑事オリヴァーとピア・シリーズ第1作 ドイツ発のミステリーは久しぶりだったが、人気シリーズということで期待し過ぎたのか、かなり驚きというか失望の連続だった。 上級検事の自殺と女性の飛び降り自殺に見せかけて殺害された事件が立て続けにおこる。 捜査にあたるのは、貴族出身のオリヴァー(題名及び書籍紹介では「刑事」となっているが、作品中では「主席警部」となっている)。彼と一緒に捜査に当たるのは、夫と別居して久しぶりに現場に復帰したピア。 やがて事件は思いもよらない方向に、大きく広がりをみせていく。 自殺した女性の周辺の捜査で、馬専門動物病院や乗馬クラブなどが出てくるが、馴染みのない世界で、なかなかに新鮮だった。 そして、やはりドイツのセレブ(ドイツのセレブも未知の世界だったが)ともなると、やはり車にこだわるのか、高級車が次から次へと出てくるのも面白い現象だった。 しかしながら、捜査の手法については、疑問に感じることの連続。 主人公オリヴァーは、独自の「推理」(妄想)に基づいて、どんどん「重要参考人」と思われる人間のもとを(多くは一人で)訪れ、証拠もないのに、手の内を明かしながら、尋問(世間話?)または「お前が犯人だ」とほのめかしたりして糾弾している。ドイツは特にこういうことには厳しそうなのに、あまりに安易では? それで、まあ案の定というか、当然と言うべきか、その相手に殴られたり、拳銃を奪われたりする。それなのに、落ち込むだけで、あんまり深刻に心配していないし、自分の失態は警察にも上層部には報告なし。バレないからお咎めなしで、すんじゃったりしているのだ。 公私混同も甚だしい部分もあるし、科学捜査もおざなり。子供が行方不明になっても、自分の青春時代の思い出に涙したりして、ちょっと間抜けすぎないか?これが少しユーモア小説風ならOKだろうが、このあたりの作者の思惑というかこの登場人物または話をどういう風にしたかったのか、スタンスがよくわからない。 それと、場面転換があまりに稚拙。 たとえば、 「そのあと馬専門動物病院を訪ね、もう一度ケルストナーと話してみることにした。動物病院のある幅の広い袋小路に曲がると・・・」とある。 電子書籍のせいなんだろうか?ここは章をかえても良いくらいなのに、行さえ変わらずに進むのだ。こういう部分が多々あって、誰がどこにいるのかさえわからなくなることもあった。 このような文章なので、時間経過が感覚としてつかめないこともあり、当然のことながら、ダラダラ感が増すのは致し方ない。 シリーズ化されていて、評価もなかなかということは、これから「上達」していくのだろうか? とにかく、不満の残る読書でした。 | ||||
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シリーズ第一作ということで個々から読み始めましたが、 キャラクター造詣はぎこちなく、登場人物が多いのに描き分けがイマイチで混乱します。 その割には犯人は途中で割れる…。 この作品から訳出されていたら、名作「深い疵」まで出版してもらえなかったかも。 まあ、そちらを読んで面白ければ改めて今作を読んでも大丈夫です。 | ||||
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なんとか読み終えましたが、途中で嫌気が差しました。「白雪姫には死んでもらう」と比べて話が、もたもたゴチャゴチャしています。 | ||||
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21世紀に入ったドイツで女性と検事の自殺が起こり・・・というお話。 ネタや展開はやや類型的であるし、実際にあまり新味のない警察小説ではありますが、作品の舞台になっているドイツという国の現代をあまり知らないので小説を読む内に現代ドイツの諸相や問題が行間から浮かび上がってきて、その辺が本書の読み処だと思いました。 で、その現代ドイツの内情ですが、やはりどの国とも変わらない、良い所もあるし悪い所もあるという国だという事が判る内容になっております。この辺は同じ敗戦加害国の歴史を背負いつつ発展を遂げた日本と通底している社会問題を内包している様で、興味深かったです。同じ敗戦加害国のイタリア等も同じ様な問題を抱えているのかとも思いました。 主人公とその相方の警察官は両方ともまだあまり特別な存在感を放っているとは言いにくいですが、まだ第一作という事で今後の活躍・発展に期待したいです。 苦言を一言。著者の真価を知ってもらう為に後に書かれた物から先に翻訳されたと解説に書いてありますが、これはシリーズ物としてはどうかなと思いました。出来ればシリーズ物は第一作から順々に翻訳して欲しいです。本シリーズの3作→4作→1作→2作という紹介のされ方ははっきり言って迷惑です。以前、スティーヴン・ハンターのボブ・リー・スワガーシリーズが変な順番で翻訳された時も怒ってた人が多かったので止めて頂きたいです。 とまぁ問題もありますが全般的には良く出来た作品だと思います。 期待のシリーズ第一作、で終わって欲しくない佳作。機会があったら是非。 | ||||
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