パパ、ママ、あたし
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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
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イェルハルドセン氏の第二作目になります。 | ||||
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ショーベリ警視シリーズ三部作の第2作。スウェーデンに限らず、先進国では共通する機能不全家族の悲哀と地域社会の崩壊を描いた社会派警察小説である。 | ||||
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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
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カーリン・イェルハルドセンの『お菓子の家』の続編です。 『お菓子の家』から続く、署内のトラブルは解決しないまま、 むしろ拡大していき、やきもきさせます。 それに比べると本筋の事件はあっさりと片付けられ、 ちょっと拍子抜けしました。 経済的に恵まれない家庭で育った少年少女が 人との交流力の発育に支障を来したまま、 押し流されるように事件に巻き込まれていくのは、 日本でもこれから増えていきそうで、 身につまされる思いを持ちました。 その点については、遠い異国の物語と思わず、 身近な問題として多くの人々に読んで頂けたら、 と思いました。 | ||||
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面白い、お見事!と久しぶりに充実した読後感。他のレビュアーの方々が、星5つを付けているのも納得。 ただし、悲しく、痛ましいお話ではあります。少女が犠牲になるお話は無理、という方は、避けてくださいね。 暗い展開の中で、唯一ほっとするのが、老婦人バルブロのエピソード。そうだ、がんばれ、おばあちゃん!! コニー・ショーベリ警視シリーズ三部作は、是非、順番通りに読み進めてください。 私もそのアドバイスに従って良かったです。1作目、2作目と続く中で、事件とはまた別の問題が徐々に展開していきます。 いったいこれはどういう事?と、かなり思わせぶりな本作のラストシーン、早く次の「子守唄」を読まなければ! | ||||
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かわいらしい題名ばかりなので 今までなかなか読めませんでしたが 読んでみるとこのシリーズはとても面白いです。 題名の「パパ、ママ、あたし」はどうもスェーデンの一般家庭(核家族?)を指す慣用句らしいです。かわいらしい題名と表紙に反し内容はダークな感じ。 他の警察物などは シリーズの最初から読まなくても充分楽しめると思いますが このシリーズに関しては3部作を順番通り読むのがベストだと思いますので シリーズ第一作の「お菓子の家」を最初に読むことをお勧めします。 | ||||
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コニー・ショーベリ警部シリーズ第一期三部作の二作目だが、一作目「お菓子の家」をこえる面白さだ。「お菓子の家」はスウェーデン社会に住む人々の孤独と無関心が犯罪の引き金にもなり<無関心は死に値する罪なのだ。>とまで言い切った傑作である。 しかし物語の底にはどこか哀しくなる背景が見えていたが、本書第二作目ではもっと悲劇的な現実がサスペンスに満ちた展開で描かれる。 いくつものふつうの家庭が描かれるが冒頭には最も異様な家庭の父と子。次いで病気で泣きわめく赤ん坊に敵意さえ抱く母親。住宅の一室ではいつも客が集まり午後早くから酒瓶を開けている母親の居る3DK。 完璧に幸福な家庭など存在しないのだ。 警察官たちの家庭環境も複雑である。ショーベリ警部の家族たち。前作で自分の身におきた不幸をひきずる女性刑事ペトラ。サンデーン警部の家族問題はさらに深刻さを増している。 前作同様、物語の底に流れるストックホルムの人々がかかえる孤立感、人とのつながりの欠如を今回きわだたせて象徴するのは一人、家の中にとり残された3歳の少女ハンナのエピソードだろう。固く閉ざされた自宅にとり残された少女。パパもママもいない家の中で一人必死に生きるためにとる彼女の行動は読者の胸を熱くし、最もサスペンス豊かに描かれる。 事件はペトラ刑事が偶然発見した、捨てられたような幼児と女の死体から始まった。 捜査開始早々、航行中のフィンランドフェリーの中で16歳の少女イエニファーの絞殺死体が発見される。 この二つの事件が複雑に絡まりあいながら物語は展開していく。 家族が壊れ始めている。 みな自分の自由というものの保全しか考えておらず、独善的、排他的になっておりその結果、犠牲になっている多くのものが視えなくなっているのだ。 これは前作のテーマ同様、スウェーデンの一都市だけではなく、日本のどんな家族にも当てはまることであり我々自身の問題でもあるのだ。 <崩壊した家庭、機能不全な家族、多くの面で不安定な暮らし。> そこで育ったあらゆる意味で早熟に育った少年、少女たち。 <あの子にとって家庭の内も外もそれぞれ危険性のある人間の集まりだった。本当の危険とは何かを、日常と区別して考えるなんて、あの子にできたのだろうか。> 日本でも今、子供をも巻き込む不可解で不気味な事件がおきている。 この傑作シリーズは物語の面白さの裏に切実な社会問題を提起しているのだ。 次作、三部作最終作「子守唄」を待つ。 | ||||
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スウェーデン・ハンマルビー署のコニー・ショーベリ警視シリーズ第二弾 (3部作の第2作。その後シリーズは第6作まで既刊) コニー・ショーベリの班のメンバーたちが捜査に当たり事件を解決していく警察小説。 決して題名で判断しないでください。 夫は海外出張、3歳の女の子を部屋に残したまま4時間も寝かしつけていたが泣き止まない赤ん坊を女性が外に連れ出しところから今回の物語は始まる。 必ず第1作「お菓子の家」からお読みください。 | ||||
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