殺人者の顔



※以下のグループに登録されています。


【この小説が収録されている参考書籍】
オスダメ平均点

7.67pt (10max) / 3件

7.00pt (10max) / 17件

Amazon平均点

4.00pt ( 5max) / 38件

楽天平均点

0.00pt ( 5max) / 0件

みんなの オススメpt
  自由に投票してください!!
4pt
サイト内ランク []B総合:137位
ミステリ成分 []
  この作品はミステリ?
  自由に投票してください!!

10.00pt

80.00pt

80.00pt

20.00pt

←非ミステリ

ミステリ→

↑現実的

↓幻想的

初公開日(参考)2000年12月
分類

長編小説

閲覧回数6,344回
お気に入りにされた回数6
読書済みに登録された回数27

■このページのURL

■報告関係
※気になる点がありましたらお知らせください。

殺人者の顔 (創元推理文庫)

2000年12月31日 殺人者の顔 (創元推理文庫)

雪の予感がする早朝、小さな村から異変を告げる急報が入った。駆けつけた刑事を待っていたのは、凄惨な光景だった。無惨な傷を負って男は死亡、虫の息だった女も「外国の」と言い残して息をひきとる。地方の片隅で静かに暮らしていた老夫婦を、誰がかくも残虐に殺したのか?イースタ署の面々が必死の捜査を開始する。スウェーデン警察小説に新たな歴史を刻む名シリーズ開幕。 (「BOOK」データベースより)




書評・レビュー点数毎のグラフです平均点7.67pt

殺人者の顔の総合評価:7.98/10点レビュー 41件。Bランク


■スポンサードリンク


サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
全3件 1~3 1/1ページ
No.3:
(7pt)

殺人者の顔の感想

農家の老夫婦が殺害された。
殺された夫には家族も知らない裏の顔があった。
捜査をしていく刑事達だが、外国人の難民問題が絡んだりと老夫婦殺害事件が思わぬ波紋を生じ、スウェーデンの問題を浮かび上がってくる。
主人公 刑事ヴァランダー個人が抱える問題、スウェーデンという国が抱える問題等、事件の真相だけに収まらない物語だった。

松千代
5ZZMYCZT
No.2:
(8pt)

タイトルがイマイチですが

もう少し捻ったタイトルか
あるいは、そのまま英語?の題名でも良かったかも。

「ファイアーウォール」よりも、題材としてはコチラが好みですが
全体としては、「ファイアーウォール」の方が締まっていたかも。
この小説の点が1つ多いのは、ただ単に事件が好みか好みでないかの違いと
難民を扱っている社会派ミステリーになっていたから。

警視ものであり、社会派ミステリーでもあり
そして最後は切なさだけが残る・・・・。



ももか
3UKDKR1P
No.1:2人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

ヴァランダーシリーズの第一作

期待通りの社会派警察小説の傑作だ。多くの方が言及しているように、スウェーデンの警察小説といえば「マルティン・ベック」シリーズ。その1990年代版と呼ぶにふさわしい新シリーズの登場である。
スウェーデン南部、人口1万人にも満たない小さな田舎町のイースタ警察署の中年刑事・ヴァランダーが主人公。けっしてスーパーヒーローではない警察官が、生活にも、自分の体調にもさまざまなトラブルを抱えながら、それでも警察官であることの誇りを失わず、事件の真相究明に必至に頑張るところが、いたく共感を呼ぶ。第一作だけに、ヴァランダーのキャラクターを確立させようとしてさまざまなエピソードが盛り込まれているが、そのエピソードが錯綜し過ぎていて、いまひとつ、キャラクターが際立ってこない気もしたが、魅力的な主人公であることは確かだ。
イースタ郊外の片田舎の農村で老夫婦が惨殺され、被害者が最後に「外国の・・」と言い残す。犯人は外国人なのか? 人種差別的な人々を刺激することを恐れたヴァランダーは、このことを公表しないまま捜査を進めようとするが、警察内部からの情報洩れにより「犯人は外国人か?」という報道が流れ、移民排斥の動きが強まり、ついに移民逗留所への放火やソマリア人が射殺されるという事態を引き起こしてしまう・・・。スウェーデンといえば、移民や難民にはきわめて寛容な社会と思われていたが、90年代にはやはり外国人に対する反感が強まっていたようだ。そんな社会状況を敏感に反映したストーリー、エピソードはリアリティたっぷり。実に読み応えのある作品だった。
主人公を取り巻く警察仲間、家族のキャラクターも詳細に描かれており、シリーズとして成長していくだろうという予感がたっぷりで、第二作以降への期待が高まっている。

iisan
927253Y1
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

No.38:
(4pt)

普段海外の警察小説を読まないが、充実感をもって読み終えた

普段海外の警察小説は読まないのですが、大田弘子氏(政策研究大学院大学学長、元経済財政担当大臣)が日経新聞(2024年7月6日)の「リーダーの本棚」の中で取り上げていたので、読んでみる気になりました。
スウェーデンの地方警察の刑事達が残虐な難事件に取り組む様子が高いリアリティで描かれていています。登場人物のキャラクターも立っていて、北欧の自然や地方都市の暮らしも目に浮かぶように書かれています。事件の捜査も刑事達の活動、議論などが丁寧に書き込まれています。充実感をもって読み終えました。主人公のヴァランダー刑事もなかなか魅力的な人物です。
ただ、主人公が真相にたどりつくまでの過程が、論理よりも勘が先に立つスタイルなので、その点に若干不満が残ります。本格推理ものではないので仕方のないことかもしれませんし、実際の犯罪捜査もそういうものなのかもしれませんが。総じて作品としての水準は高いと思います。
殺人者の顔 (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:殺人者の顔 (創元推理文庫)より
4488209025
No.37:
(5pt)

新刊の様に美本

安価でファーストリーダーの気分です。
殺人者の顔 (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:殺人者の顔 (創元推理文庫)より
4488209025
No.36:
(4pt)

北欧ミステリの第一人者による代表シリーズ一作目(ネタバレなし)

ミステリのなかには、犯人やトリック、プロット等を知った上での再読にも耐え
られる良質な作品があります。例えばレイモンド・チャンドラーの小説がそうで
あるように、このヘニング・マンケルもそういった作家のひとりだと思います。

警察小説の流れを組む本シリーズは、特別なスキルやカリスマ性もなく、決して
ヒーローとは言えない、それどころか酒で人生を台無しにしかけているダメ男の
冴えない中年刑事、クルト・ヴァランダーが難事件を追う姿を描いたものです。

老夫婦への恐ろしい暴力事件から始まり、数多くの出来事(概ね良くない事)が
ヴァランダーに降りかかります。時に心身を痛めつけられ、気持ちが折れそうに
なっても諦めず困難を乗り越えようとする…そんな彼の生き様が最大の魅力です。

ちなみに本作のメインテーマになっているのはスウェーデンが抱える移民問題で
すが、これは令和の日本国内でも身近に感じられる内容で、本書が翻訳出版され
た当時よりもリアルな状況として読者に強く訴えかけてくるように感じました。

北欧ミステリといえば、暗くて重いというイメージがあり敬遠している方もいる
かもしれません。マンケルもカジュアルで明るい作風ではありませんが、意外と
読みやすい部類だと思いますので、警察小説が好きな方には強くお薦めします。
殺人者の顔 (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:殺人者の顔 (創元推理文庫)より
4488209025
No.35:
(4pt)

等身大の刑事像。

人間的に強くなく家族のトラブルで悩みばかりの刑事が、しかし殺人事件の捜査は執拗に行っていく。背景に移民・難民を多数受け入れ、一方で外国人排斥の動きが強まってきているスウェーデン社会が描かれる。面白い。
殺人者の顔 (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:殺人者の顔 (創元推理文庫)より
4488209025
No.34:
(1pt)

起伏の皆無なストーリーや心理描写、主人公の女性に対する精神性がはっきり言って読んでいて苦痛

起伏の皆無なストーリーや心理描写、主人公の女性に対する精神性が苦痛で、半分ほど読んだところで読むのをやめました。

・山場や見せ場のようなシーンが無く、ひたすら単調にだらだらと続くストーリー。
心理描写もとても上手いとは言えず、主人公を始めとした登場人物に自然と共感したり、感情移入する事が出来ませんでした。

・翻訳のためか原文からしてこうなのかは分かりかねますが、文章そのものも単調です。
淡々とし過ぎていると言うか、地の文にも会話文にも血が通っている感じがせず、箇条書きで書かれた文を延々と読まされているような気分になります。
また、ちょっとした言い回しや言葉選び、語尾に違和感があったり、会話のやりとりが噛み合っていないように感じる事が度々ありました。
「耳障りがいい」など、日本語の明らかな誤用が見られるのも気になりました。

・主人公の女性に対する精神性が純粋に気持ち悪いです。
別れ話で逆上して妻の顔を殴ったり、別れた後も彼女に対して未練たらたらの態度を取りながら、仕事で出会ったばかりの既婚検察官(単身赴任)に粉を掛けようとして、夫や子どもが会いに来る頻度を探ったり。
妻や娘に対しても、主人公は2人の態度や行動に苛立ったり責めてばかりで、愛情を持っている事が感じられる描写があまり無いため「単に2人を自分のコントロール下に置けていないからイライラしているだけなのでは?」と思えてしまいます。
ナチュラルにモラハラ気質を抱えた男性、というのは作品の時代設定的にはリアルなのでしょうが、この現代にそのような男性を主人公に据えた物語を読むのはなかなかに厳しいと言わざるを得ません。
殺人者の顔 (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:殺人者の顔 (創元推理文庫)より
4488209025



その他、Amazon書評・レビューが 38件あります。
Amazon書評・レビューを見る     


スポンサードリンク