ファイアーウォール
- ハッカー (50)
- 刑事ヴァランダー・シリーズ (10)
- 北欧ミステリ (199)
※以下のグループに登録されています。
【この小説が収録されている参考書籍】 |
■報告関係 ※気になる点がありましたらお知らせください。 |
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点8.00pt |
■スポンサードリンク
サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
最終的に警視が犯罪を解決することは分かっているのだけど | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
10年以上前に書かれたにもかかわらず、今読んでも全く違和感のないテーマです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
スウェーデンを代表する警察小説・ヴァランダー警部シリーズの最新作。最新と言っても、翻訳が出たのが最新というだけで、本国での発表は1998年。今から14年も前の作品にもかかわらず、コンピュータ・ネットワークを駆使した経済犯罪と先進国をむしばむ社会の退廃の問題点が鋭く描かれており、社会派作家・マンケルの時代感覚の鋭さが光る作品である。 | ||||
| ||||
|
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
「刑事ヴァランダー」シリーズ第8作。いわゆる「サイバー・テロ」に関わる事件を追う。と言っても、足を使う刑事であるヴァランダーは、コンピュータを駆使して謎を解くのはプロフェッショナルに任せざるを得ない。それゆえ彼の孤独感・疎外感・将来への不安感は増すばかりである。そのあたりの描写がいい。「新しい芸を習うことのできない老犬だ。」という言葉が心にしみる。それでも最後にようやく少し明かりが見えるところで本作は終わる。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
世界はサイバー戦争真っ只中、ヴァランダーはネット社会で孤立してゆく。刑事の感と足を使っての捜査で サイバー空間に立ち向かってゆくが、その姿はまるでドンキ・ホーテの様で悲しい。そんな寂しさを見透かす様に美女が現れた・・・。シリーズの連読は小休止・・ヴァランダーの悪い部分がのり移って疲れました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
ファンからすると、この巻は、すこしがっかり。ヴァランダーの短所がみな裏目に出て、いいところがないというか。作者に、面白くないことがあったのではと勘繰りたくなります。 署長や同僚とは喧嘩するし、いとも簡単に女の罠に引っ掛かって情報は漏らすし、しかもそれを隠蔽する。愛すべきヴァランダーが、やな奴に見えてくる。 しかし、シリーズ物には、こんな巻もあるものなのでしょう。リンダの事が楽しみになってきたし、次はクルトの挽回を期待します。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
毎回社会問題を取り上げる刑事ヴァランダーシリーズだが、今回はサイバーテロである。 一見何の脈絡もない少女によるタクシー強盗殺人、路上の変死体、変電所での殺人と大規模な停電等が次々と田舎町イースタで発生し、捜査陣をきりきり舞いさせる。そして、捜査の焦点は変死体となった男の残したパソコンの厳重なファイアーウォールを突破し、隠された犯罪計画の全体像を解明することに収斂していく。 ここで登場するのがペンタゴンのシステムに侵入して処罰されたハッカーの若者であるが、ハッカーと言えば北欧ミステリーの読者は『ミレニアム』三部作のリスベット・サランデルを想起するのではなかろうか。しかし、『ミレニアム』の第一部が2005年に刊行されたのに対し、本書が刊行されたのは1998年であり、ハッカーやサイバーテロを扱った推理小説として本書は先駆的なものといえよう。 主人公のヴァランダーは旧世代の刑事なので当然こうしたIT犯罪には全く対応できないが、前科のあるハッカーをいち早く活用する勘のよさを見せている。しかし、本書ではヴァランダーは取調中の少女殴打疑惑や信頼していた部下の裏切り、挙げ句の果てはハニートラップにまで引っかかり、ヨレヨレの状態で捜査を指揮する。そして、それがストーリーの手に汗握るスリリングな展開の仕掛けにもなっている。このあたりの「アンチ・ヒーロー」ともいうべき人物造形は実に巧みで面白く、著者がこの主人公に愛着を感じて楽しんで書いているのではないかと思う。 ただ、プロットが広がりすぎたためか、最後まで解決されない謎が残ってしまっており、その点で☆を1つ減らした。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
10月のある夜タクシーの運転手が殺される。 犯人は19歳と14歳の少女。 犯行の動機はただ金が欲しかったからと淡々と答え反省の色は見えない。 ほぼ同じ時刻にスーパーマーケットの近くのATMの前で一人の男が倒れ死んでいた。 タクシー強盗を働いた二人の少女のうち19歳の少女ソニャは警官の隙を狙い逃亡した。 そしてイースター周辺一体に停電が起きた夜、郊外の変電所内の高圧電流の配電線の上でソニャは黒焦げ死体となって発見された。 これは自殺なのか。それとも殺されたのか。 一方、ATMの前で死んでいたITコンサルタントの男性の死体が死体保管所から盗み出され、代わりにソニャとの繋がりを疑わせる壊れた継電器が置かれていた。男の周辺を調べ始めたヴァランダーはコンピュターに侵入するために天才的なハッカー少年の手を借り真相に迫って行く。 これは世界経済を崩壊させる目論見を企てた男たちとの戦いの物語。 構成がしっかりしてるのでダレることなく最後まで一気に読めました。 これはドラマのシーズン1の第2話「混沌の引き金」の原作みたいね。でもわたしは見てないの。 ドラマのヴァランダーはいつも疲れた様子を見せて見ているこちらも疲れちゃうのだが、まあこれを読むと毎日激務で2、3時間ぐらいしか寝ていず、それと警察署内での同僚たちとの間に軋轢があり疎外感を感じながらも淡々と職務をこなしていく仕事人間のヴァランダー。 孤独で消耗しきった様子の内訳がコレを読んでよく分かったわ。 コンピュータ社会の危うさや今や世界全体に広がる目的を見失った若者たちの投げやりな張りの無さも見せてくれる、いろいろ詰まった密な小説で面白かったです。 | ||||
| ||||
|
その他、Amazon書評・レビューが 18件あります。
Amazon書評・レビューを見る
■スポンサードリンク
|
|