ファイアーウォール



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初公開日(参考)2012年09月
分類

長編小説

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ファイアーウォール 上 (創元推理文庫)

2012年09月21日 ファイアーウォール 上 (創元推理文庫)

19歳と14歳の少女がタクシー運転手を襲う事件が発生。逮捕された少女たちは金ほしさの犯行だと自供、反省の色はない。あまりにふてぶてしい二人の態度。尋問の席で母親を殴った少女に腹をたてたヴァランダーは思わず彼女に平手打ちを食らわせてしまう。ところがその瞬間の写真を新聞に掲載されてしまったのだ。孤立感に苛まれるヴァランダー。北欧ミステリの巨匠の傑作シリーズ。 (「BOOK」データベースより)




書評・レビュー点数毎のグラフです平均点8.00pt

ファイアーウォールの総合評価:8.38/10点レビュー 21件。Bランク


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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

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全3件 1~3 1/1ページ
No.3:
(7pt)

こういう展開って好き

最終的に警視が犯罪を解決することは分かっているのだけど
(犯罪小説はそういうものだという点で)
話の流れや展開が好みの小説でした。

途中、警視の行動に対して???と思う点はありましたが
まあーそういう風に話が流れるのも有りと思えば有りかも。

上手い小説っていうのは、雑な点?ちょっと待ってよ!というものも
吹き飛ばしてくれるような「芯」があるのでしょう。
やっぱりこの警視ものは好きですね。

ももか
3UKDKR1P
No.2:
(9pt)

ファイアーウォールの感想

10年以上前に書かれたにもかかわらず、今読んでも全く違和感のないテーマです。
パソコンを上手く使うことができず、時代遅れになっていることをどこかで自覚しつつも、旧来のやり方で犯人を捜そうとするヴァランダー。日本でも理解できないような動機での犯罪が増えていることを考えるとヴァランダーの苦悩はとても共感できます。
同僚との考え方の違いから溝ができ、上手くいっていたはずのチームワークもほころびができますます苦境に陥るのですが、時々感情を爆発させながらなんとかやり過ごしていくあたりは中年の哀愁をひしひしと感じます。

ただやり方はともかくもマーティンソンの気持ちもわからなくはない気がします。
とにかく頑固であまり人の話を聞かないし、自分のやり方に固執してしまうところは後輩の立場からはやりにくくて仕方ないだろうなあと。
近くの友人も旅に出てしまい、心を許せる人間がまわりにいなくなりますます孤独になっていくヴァランダーですが、それでも刑事であることしかできないと踏みとどまるところは、やっぱり応援したくなりますね。

単発作品より、先にシリーズの翻訳をお願いしたいところです。

たこやき
VQDQXTP1
No.1:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

苛立ち、落ち込み、荒れる50男

スウェーデンを代表する警察小説・ヴァランダー警部シリーズの最新作。最新と言っても、翻訳が出たのが最新というだけで、本国での発表は1998年。今から14年も前の作品にもかかわらず、コンピュータ・ネットワークを駆使した経済犯罪と先進国をむしばむ社会の退廃の問題点が鋭く描かれており、社会派作家・マンケルの時代感覚の鋭さが光る作品である。
物語の発端は、19歳と14歳の少女によるタクシー運転手殺し。犯人の少女たちのあまりの社会性の欠如に愕然とし、苛立ったヴァランダーは取り調べ中に14歳の少女を殴ってしまったところを新聞記者に写真を撮られ、イースタ署内での居心地の悪さを感じるようになる。一方、取り調べ中に警察から逃げ出した19歳の少女は、変電所内で黒焦げ死体となって発見され、やがてコンピュータを駆使した不気味な犯罪につながっていく。
シリーズ第8作目の本作品では、ヴァランダー警部もついに50歳の大台に到達し、社会のIT化とグローバル化に着いていけない50男の苦悩にさいなまれ、何かにつけて苛立ち、怒りを相手にぶつけ、そのことに自分で傷つき、落ち込んでしまう。これまでも、何度も警察を辞めようと思ったり、1年以上の長期休職(精神的な理由での休暇)を経験したヴァランダーだが、今回は自分が「新しい芸を習うことができない老犬」であることを自覚しなければならない、新しい犯罪には新しい捜査指揮者が当たらなければならないとまで、自分を追い詰めるようになる。果たして老犬ヴァランダーは、これからも警察官として人生を全うできるのか?
最後の最後に、ヴァランダーをよみがえらせるエピソードが出てきて、シリーズファンは次作への興味を掻き立てられることになる。まだ、2作楽しめる。

iisan
927253Y1
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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

No.18:
(4pt)

時代の変化に取り残され悪戦苦闘する刑事。

「刑事ヴァランダー」シリーズ第8作。いわゆる「サイバー・テロ」に関わる事件を追う。と言っても、足を使う刑事であるヴァランダーは、コンピュータを駆使して謎を解くのはプロフェッショナルに任せざるを得ない。それゆえ彼の孤独感・疎外感・将来への不安感は増すばかりである。そのあたりの描写がいい。「新しい芸を習うことのできない老犬だ。」という言葉が心にしみる。それでも最後にようやく少し明かりが見えるところで本作は終わる。
ファイアーウォール 下 (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:ファイアーウォール 下 (創元推理文庫)より
4488209157
No.17:
(4pt)

・・トラップで窮地に・・

世界はサイバー戦争真っ只中、ヴァランダーはネット社会で孤立してゆく。刑事の感と足を使っての捜査で
サイバー空間に立ち向かってゆくが、その姿はまるでドンキ・ホーテの様で悲しい。そんな寂しさを見透かす様に美女が現れた・・・。シリーズの連読は小休止・・ヴァランダーの悪い部分がのり移って疲れました。
ファイアーウォール 下 (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:ファイアーウォール 下 (創元推理文庫)より
4488209157
No.16:
(3pt)

次回作に期待します。

ファンからすると、この巻は、すこしがっかり。ヴァランダーの短所がみな裏目に出て、いいところがないというか。作者に、面白くないことがあったのではと勘繰りたくなります。
署長や同僚とは喧嘩するし、いとも簡単に女の罠に引っ掛かって情報は漏らすし、しかもそれを隠蔽する。愛すべきヴァランダーが、やな奴に見えてくる。
しかし、シリーズ物には、こんな巻もあるものなのでしょう。リンダの事が楽しみになってきたし、次はクルトの挽回を期待します。
ファイアーウォール 上 (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:ファイアーウォール 上 (創元推理文庫)より
4488209149
No.15:
(4pt)

サイバーテロを描く先見性ある力作

毎回社会問題を取り上げる刑事ヴァランダーシリーズだが、今回はサイバーテロである。
一見何の脈絡もない少女によるタクシー強盗殺人、路上の変死体、変電所での殺人と大規模な停電等が次々と田舎町イースタで発生し、捜査陣をきりきり舞いさせる。そして、捜査の焦点は変死体となった男の残したパソコンの厳重なファイアーウォールを突破し、隠された犯罪計画の全体像を解明することに収斂していく。
ここで登場するのがペンタゴンのシステムに侵入して処罰されたハッカーの若者であるが、ハッカーと言えば北欧ミステリーの読者は『ミレニアム』三部作のリスベット・サランデルを想起するのではなかろうか。しかし、『ミレニアム』の第一部が2005年に刊行されたのに対し、本書が刊行されたのは1998年であり、ハッカーやサイバーテロを扱った推理小説として本書は先駆的なものといえよう。
主人公のヴァランダーは旧世代の刑事なので当然こうしたIT犯罪には全く対応できないが、前科のあるハッカーをいち早く活用する勘のよさを見せている。しかし、本書ではヴァランダーは取調中の少女殴打疑惑や信頼していた部下の裏切り、挙げ句の果てはハニートラップにまで引っかかり、ヨレヨレの状態で捜査を指揮する。そして、それがストーリーの手に汗握るスリリングな展開の仕掛けにもなっている。このあたりの「アンチ・ヒーロー」ともいうべき人物造形は実に巧みで面白く、著者がこの主人公に愛着を感じて楽しんで書いているのではないかと思う。
ただ、プロットが広がりすぎたためか、最後まで解決されない謎が残ってしまっており、その点で☆を1つ減らした。
ファイアーウォール 上 (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:ファイアーウォール 上 (創元推理文庫)より
4488209149
No.14:
(4pt)

いろいろ詰まった密な小説で面白かったです。

10月のある夜タクシーの運転手が殺される。
犯人は19歳と14歳の少女。
犯行の動機はただ金が欲しかったからと淡々と答え反省の色は見えない。
ほぼ同じ時刻にスーパーマーケットの近くのATMの前で一人の男が倒れ死んでいた。
タクシー強盗を働いた二人の少女のうち19歳の少女ソニャは警官の隙を狙い逃亡した。
そしてイースター周辺一体に停電が起きた夜、郊外の変電所内の高圧電流の配電線の上でソニャは黒焦げ死体となって発見された。
これは自殺なのか。それとも殺されたのか。
一方、ATMの前で死んでいたITコンサルタントの男性の死体が死体保管所から盗み出され、代わりにソニャとの繋がりを疑わせる壊れた継電器が置かれていた。男の周辺を調べ始めたヴァランダーはコンピュターに侵入するために天才的なハッカー少年の手を借り真相に迫って行く。

これは世界経済を崩壊させる目論見を企てた男たちとの戦いの物語。
構成がしっかりしてるのでダレることなく最後まで一気に読めました。
これはドラマのシーズン1の第2話「混沌の引き金」の原作みたいね。でもわたしは見てないの。
ドラマのヴァランダーはいつも疲れた様子を見せて見ているこちらも疲れちゃうのだが、まあこれを読むと毎日激務で2、3時間ぐらいしか寝ていず、それと警察署内での同僚たちとの間に軋轢があり疎外感を感じながらも淡々と職務をこなしていく仕事人間のヴァランダー。
孤独で消耗しきった様子の内訳がコレを読んでよく分かったわ。
コンピュータ社会の危うさや今や世界全体に広がる目的を見失った若者たちの投げやりな張りの無さも見せてくれる、いろいろ詰まった密な小説で面白かったです。
ファイアーウォール 上 (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:ファイアーウォール 上 (創元推理文庫)より
4488209149



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