もう年はとれない



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初公開日(参考)2014年08月
分類

長編小説

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もう年はとれない (創元推理文庫)

2014年08月21日 もう年はとれない (創元推理文庫)

最高に格好いい87歳、伝説の元刑事。 人生最後になるかもしれない捜査に臨む! 思いかえせば、戦友の臨終になど立ちあわなければよかったのだ。どうせ葬式でたっぷり会えるのだから。捕虜収容所でユダヤ人のわたしに“親切とはいえなかった”ナチスの将校が生きているかもしれない――そう告白されたところで、あちこちガタがきている87歳の元殺人課刑事になにができるというのだ。だがその将校が金の延べ棒を山ほど持っていたことが知られて周囲が騒がしくなり、ついにわたしも、孫に助けられながら、宿敵と黄金を追うことに……。武器は357マグナムと痛烈な皮肉。最高に格好いいヒーローを生みだした、鮮烈なデビュー作!(「BOOK」データベースより)




書評・レビュー点数毎のグラフです平均点7.25pt

もう年はとれないの総合評価:7.09/10点レビュー 43件。Bランク


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全4件 1~4 1/1ページ
No.4:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

もう年はとれないの感想

敬老の日を切っ掛けに老人が主人公の話を読書。
表紙の第一印象から、重く華がなさそうな硬派な話かと思いましたが、読んでみたらユーモアあふれるテンポの良い話でした。

まず話のストーリーがわかりやすいのが良かったです。
87歳の爺さんが戦友の見舞いに行った所、臨終の言葉として宿敵の相手が生きている事。そして財宝を持っている事が伝えられます。目的がハッキリしていて宿敵と宝探しです。この目的の話の中に不可解な殺人事件が発生する流れ。

本書の面白い所は主人公のバック・シャッツの爺様。皮肉や老人ネタをふんだんに盛り込んだセリフ回しが痛快。老人設定うんぬんではなく、文章が面白いので小説として意味のある所が魅力でした。キャラクターや主人公の人生物語を十分に堪能できましたね。

ミステリ的な点。特に殺人事件については心残り。理詰めでこちらから解決を見出すというより、事件に巻き込まれて、うまく乗り越えて解決してしまう。犯人は誰なんだろう?という分らなさは良かったのですが、犯人は何でそんなに目立つ事しているの?という行動が現実的にしっくりこなかったです。もうちょっと犯行の説明や犯人を割り出す面白さが欲しかった所です。
とはいえ、総じて面白かったです。

▼以下、ネタバレ感想

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egut
T4OQ1KM0
No.3:2人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

時代に合った等身大ヒーロー

オモシロい。一言一句目を通してしっかりと読んだ。ここのところ手にした本があまり面白くなく飛ばし読みばかりだったがこれはキッチリと読んだ。
時代に合った等身大ヒーローがまず良い。そして彼の皮肉ぶりが笑える。クスクス笑いながら読むのは久しぶりで気分がとてもよくなった。
高齢ゆえ活発には動けず、当節のIT端末なども使えない。携帯電話が使える程度だ。そんな元刑事が孫の手を借りて昔散々な目にあわされた元ナチスの男を追うと
身の回りで殺人が起き彼も事件に巻き込まれていく。そんな流れのストーリーだけれど、物語のとっかかりに対しての無理のなさを見せるためか主人公の元刑事は
ユダヤ人という設定になっている。そして息子がいたが何か不幸な出来事があったようで息子は亡くなっている。その子供、彼にとっては孫だがその孫と一緒に60年も
前にドイツから偽の身分証を持って逃げだした男の行方を探そうとする。男は金塊を持ち出していたと古い友人の話しだった。プロローグとしてはこんな感じで少し非現実感は
あるけれどそれはこっちが日本人だからかも知れない。主人公のキャラクターと妻のキャラクターがいいなあと思う。特に妻のキャラクターが良い。彼に対するセリフが秀逸だ。
調査の過程で孫が暴走して主人公も窮地に立たされることになる。暴走の一因は主人公にとって息子、孫の父親が亡くなる出来事に関して何かあったようだが詳しくは
書かれていない。元刑事といってもスラスラ情報が手に入ったりして楽に調査が進むようにはなっていないところが良い。良くあるパターンで警察関係者が捜査上の秘密を
やすやすと話す場面の多い物語があるがまったく勘弁してくれよと言いたい。その点これはそんなことはなくピースを繋ぎ合わせて調べていく様子がまっとうに見える。
最初から最後まで楽しめたので二冊目があるようだからそっちも読んでみよう。

ニコラス刑事
25MT9OHA
No.2:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(6pt)

痛快なじいさん

87歳。こんなおじいちゃんになってこんな孫いたら楽しい余生が送れるんだろうな。面白かったです。

わたろう
0BCEGGR4
No.1:3人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

87歳、初期認知症におびえるヒーロー誕生!

最近では「ヴァイオリン職人の探求と推理」が思い浮かぶように、老人の主人公が活躍するミステリーはたまに目にするのだが、本作の主人公はなんと87歳! ほとんどの紹介記事で「ミステリー史上最高齢のヒーロー」とされている、高齢化社会を先取りした作品である。
老妻とふたりで引退生活を送っている元凄腕刑事バック・シャッツは、臨終の床にあった戦友から「あんたを痛めつけたナチ強制収容所の将校が金塊をもって逃げている」と知らされる。最初は気乗りがしなかったのだが、取り合えずその男の行方を探ろうとしたところ、周辺で不可解な殺人や不穏な事態が続発した。捜査権限はもちろんのこと、捜査活動を続ける体力もなく、あるのは「意地と皮肉」だけという老人がITに強い孫と357マグナムの助けを借りて獅子奮迅の働きを見せる。
本作の魅力は、なんと言っても87歳の主人公。ところかまわずラッキーストライクを吹かし、相手構わず強烈な皮肉を連発する一方、庭の芝生の手入れも出来なくなった体力不足と、医者に指摘された認知症の初期症状に悩んでいるところが人間的で微笑ましい。主人公のキャラの強烈さに隠れてしまいそうだが、犯人探しのストーリーもしっかりしていて、良質なミステリーとしてもオススメ。

iisan
927253Y1
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未読の方はご注意ください

No.39:
(4pt)

「加齢あるある」ネタ満載の主人公。設定に矛盾ない立ち回りで、いつの間にか問題解決

スゴ腕の警官としてかつてブイブイ言わせていたバック・シャッツ。しかし、腕を鳴らしていたのも遠い昔、退職した今は現役時代のような動きのキレもすっかりなく妻と近くに住む孫と余生を過ごす毎日。そんなバックの元にある日、旧友が死の間際に最後の願いを口にします。その依頼とは、かつての大戦の際に収容所で2人を凄惨な目に合わせたナチスの将校の行方を突き止め、大戦終了時に持ち出したという金塊を手に入れて欲しいと言うものでした。最期の依頼を託した旧友はほどなく息を引き取り、バックは弱った足腰に鞭打って、宿敵ともいえる件の人物を追跡を決意します。しかし、お宝の噂をどこから聞きつけたのか、金塊を狙う複数の人間達が現れ、バックの調査はいきなり困難を極めることになりました。

主人公のかつての宿敵に対する因縁と200ポンドの金塊という財宝を追跡するという、ある意味分かりやすい王道のストーリーですが、本書を際立たせている設定は、『加齢』 すなわち、タイトルの「もう年はとれないDon’t Ever Get Old」という年を取る事への恐怖にあります。中年や初老を主役に据えた作品はいくつかありますが、今作の主人公のバックは第2次大戦のナチスの収容所を生き延びた(主人公はユダヤ人、宿敵はナチスの将校という設定)なんと87歳。後期高齢者どころかもうすぐ米寿のお祝いです。老いの恐怖をコミカルに描くという意味では、ジョン・スコルジーのSF「老人と宇宙」と共通する印象がある感じです。

とにかく、いまやすっかり足腰の弱った主人公は事あるごとに身体機能の低下を訴えつつ、ダーティーハリーはクリントイーストウッドばり活躍をする本書は、ユーモラスなミステリーでありながら、バックの老いていく恐怖を説得力を持って表現している点で、本当に楽しくも魅力あるストーリーでした。

惜しむらくは中盤に入ってからの展開。主人公を付け狙う関係者の連続殺人が発生し、こっちの捜査に軸足が移ります。「罪を犯す手段と同期を持っている人間が何人もいるにも関わらず、一人も殺人者として直感的にしっくりこないことだ」
のセリフ通り、終盤まで全く予想できないフーダニットとして良い出来ではあるのですが、老いの恐怖という本作の魅力が隠れてしまう感じがして、個人的には微妙なところではあります。
もう年はとれない (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:もう年はとれない (創元推理文庫)より
4488122051
No.38:
(5pt)

翻訳本の味わい

映画やTVドラマもそうだが、翻訳された海外の作品は舞台となる国や人種、習慣などの違いということだけではなく、情景の描写や感情の表現等々、日本の作品とは明らかに味わいが異なる。この作品にも何十年も前に読み漁った翻訳本と同じ空気感があり、新しい作品なのになんとなく”懐かしさ”も感じながら読んだ。着想の面白さもあるが、やはり主人公の人としての魅力が大きく、楽しめた。
もう年はとれない (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:もう年はとれない (創元推理文庫)より
4488122051
No.37:
(5pt)

自分より年上のヒーロー

歳をとってくると、自分のヒーローの年齢を越えてしまうのだ。伊達邦彦、西城秀夫(ちょっと字が怪しい)、ジャックライアンよりも年寄りになってしまった。最近の私のヒーローは、ボブ・リー・スワガ―なのだが、作者の気まぐれでいつの間にか私の方が年上になってしまう心配が常にあるのだ。
その点、バック・シャッツは、しばらく安心である。どうか、百歳まで活躍して頂きたい。
もう年はとれない (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:もう年はとれない (創元推理文庫)より
4488122051
No.36:
(4pt)

あくたれじじいばんざい!

87歳とかになればもう人間というより仙人みたいに恬淡としているべき?という常識をぶったぎる。
身体が衰えれば当然その一部の脳だって衰えるけれど、精神だけは変わらないという二元論。
アメリカ南部の歴史、宗教の重さ。
老人は弱者なんだけど、それに甘んじないのは自分自身を信じる力だけだ。
とにかく、痛快じゃ。
もう年はとれない (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:もう年はとれない (創元推理文庫)より
4488122051
No.35:
(1pt)

ふざけるな

私は喫煙者ですが、こういうふざけたやつが現実にもいるからタバコを吸えるところがどんどんなくなっていくんです。そして2020年4月1日吸えるのは自分の家だけになっちゃった。
もう年はとれない (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:もう年はとれない (創元推理文庫)より
4488122051



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