約束



※タグの編集はログイン後行えます

※以下のグループに登録されています。


【この小説が収録されている参考書籍】
約束 (創元推理文庫)
(違う表紙に投票したい場合もこちらから)

オスダメ平均点

7.00pt (10max) / 1件

5.67pt (10max) / 3件

Amazon平均点

4.70pt ( 5max) / 10件

みんなの オススメpt
  自由に投票してください!!
2pt
サイト内ランク []C総合:718位
ミステリ成分 []
  この作品はミステリ?
  自由に投票してください!!

0.00pt

55.00pt

45.00pt

0.00pt

←非ミステリ

ミステリ→

↑現実的

↓幻想的

初公開日(参考)2017年05月
分類

長編小説

閲覧回数2,405回
お気に入りにされた回数1
読書済みに登録された回数3

■このページのURL

■報告関係
※気になる点がありましたらお知らせください。

約束 (創元推理文庫)

2017年05月11日 約束 (創元推理文庫)

ロス市警警察犬隊スコット・ジェイムズ巡査と相棒の雌のシェパード、マギーは、逃亡中の殺人犯を捜索していた。マギーが発見した家の中には、容疑者らしい男が倒れており、さらに大量の爆発物が。同ころ、同じ住宅街で私立探偵のエルヴィス・コールは失踪した会社の同僚を探す女性の依頼を受けて調査をしていた。幾重にも重なる偽りの下に真実はあるのか。スコット&マギーとコール&パイク、固い絆で結ばれたふた組の相棒の物語。(「BOOK」データベースより)




書評・レビュー点数毎のグラフです平均点7.00pt

約束の総合評価:9.18/10点レビュー 11件。Cランク


■スポンサードリンク


サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
全1件 1~1 1/1ページ
No.1:
(7pt)

スコット&マギーは脇役だった

ハンドラーのスコット巡査&警察犬マギーのコンビがデビューした「容疑者」の続編という売りだが、正確には私立探偵コール&パイクシリーズ(未読)の16作目と言う方が当たっている。
メリル・ローレンスという女性から「行方不明になった同僚のエイミーを探してほしい」と依頼されたコールは、少ない手がかりを追って、ロスの小さな住宅を訪れたのだが、家は真っ暗だった。そのうち、警察のヘリコプターが周辺を照らし、パトカーも集まって逃亡者の追跡がはじまり、コールが訪ねた家から不審な男が逃げ出してきた。その男を捕まえようとしたコールは、逆に警察から事情聴取され、容疑者と見なされてしまった。時を同じくして、逃亡者を追って同じ家にたどり着いたスコットとマギーは、不審な男に遭遇したのだが疑問に思うことは無かった。ところが、すぐあとにマギーが、その家で逃亡者が殺害され、大量の爆発物が隠されていたのを発見した。
謎が多いエイミーを不審に思ったコールは、相棒のパイクとジョンに協力を求めて調査を進め、息子をテロで殺されたエイミーがある危険な計画を立てていることに気がついた。一方、不審な男の唯一の目撃者として捜査に協力していたスコットは、マギーともども不審な男から命を狙われるようになった。コールとスコットは、警察から不信感を持たれながらも、それぞれの思惑と使命感に駆られて事件の真相を究明しようとする・・・。
主役はあくまでもコール&パイクにジョンが加わった探偵側で、スコットとマギーは主要登場人物ではあるが、あくまで脇役であり、スコットとマギーの活躍を読みたいと思っていると肩透かしを喰らう。とはいえ、構成もストーリーも良くできた作品で、コール&パイクシリーズのファンにはもちろん、私立探偵小説ファンにはオススメだ。

iisan
927253Y1
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

No.10:
(5pt)

おもしろかったけど

主人公が2チームできたおかげで、少し散漫な印象だった。続編と言いながら、前作の主役が登場する比率が変わっていくのだな。マギーの本来の役割は遺憾なく発揮されているので、本作も十分楽しめて、寸暇を惜しんでの読書となった。
約束 (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:約束 (創元推理文庫)より
4488115063
No.9:
(4pt)

多くの方に読んでもらいたい

読みやすいし、論理的破綻もないストーリーです
*読みやすさは訳者のかたの力量も大きいと思っています
一気に読みました
どんでん返しをあからさまに狙うのではなく、読ませるストーリーはいいです
作者は人物設定、人物描写がうまいですね
(とはいえ、僕はマギー(犬)の描写が一番好きです(笑))
前作の”容疑者”からこの作者が気になりだした新参者ですが、ストーリーはこちらのほうが良いです
多くの方に読んでもらいたい本です
約束 (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:約束 (創元推理文庫)より
4488115063
No.8:
(5pt)

スコットとマギーの出番が少なめなのがちょっと残念かな

前作の『容疑者』が面白かったので続編で買ってみましたが、メインがコールとパイクになってて、スコットとマギーの出番が少なめになってて少し残念でしたが、パイクとジョン・ストーンがいい味出してて良かったです。やや中だるみがあるものの、とある女の嘘がわかってからが俄然面白くなりました。
約束 (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:約束 (創元推理文庫)より
4488115063
No.7:
(5pt)

『容疑者』の続編というよりコール&パイクシリーズです

『容疑者』はマギーとスコットが主役でしたが、『約束』はコール&パイクシリーズにマギーとスコットがゲスト出演という色彩が強い作品です。
 マギーの登場シーンはあまり多くはありませんが、爆弾探知犬の素質を存分に発揮してスコットの命を救っています。
 緊迫したシーンにもっていくために、スコットが脇の甘いキャラになってはおりますが。
 コールが手助けを頼んだジョン・ストーンが渋くて魅力的ないい味を出しています。
約束 (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:約束 (創元推理文庫)より
4488115063
No.6:
(5pt)

LAハードボイルドの系譜を継ぐシリーズの素晴らしい復活

最近、ぼくの最もお気に入りのハードボイルド・シリーズがこれだ。

 前作『容疑者』は作家を復活させるほどの人気を得たらしい。ぼく自身を含め相当の新しい読者を獲得したに違いない。スコット&愛犬マギーというハンドラーと警察犬コンビがたまらない。共に、相棒を銃火で失い、心と体に深い傷を負った同士の、復活と愛情の、感涙ものの傑作であった。

 だから、本作で、ロバート・クレイスの本家シリーズのレギュラー・コンビ、エルヴィス・コール&ジョー・パイクが、一人と一匹のシリーズに合流するという趣向の作品が早くも登場したのも、自然な流れだと思う。何せ、コールは17年ぶり、パイクは7年ぶりの復活作品。彼らにとっても、否、作家クレイスにとっても全面復活を期する力作となったのが本書なのである。

 エルビス・コールは私立探偵。LAの探偵は、ニューヨークの探偵(マット・スカダーbyローレンス・ブロック)やボストンの探偵(スペンサーbyロバート・B・パーカー)に比べて、明るくユーモラスである気がする。チャンドラーの系譜となる会話のユーモアとへらず口と自信たっぷりの態度が、見事に受け継がれている。料理も上手く、美味しそうな料理をさらっと作り、希少なビールを箱買いしてふるまってくれるコールの趣味の良さも嬉しかったりする。何よりも余計な情緒的描写を削ったからっとした一人称文体(コールの場面だけ)が、好感度抜群である。快適な読書というのはこういう小説に対して用いたい言葉なのである。

 それでいてタフでハードな面も持ち合わせている。フィリップ・マーロウの比じゃない。時代がさらなるタフさを探偵やそのパートナーに課しているのだ。アルカイダの存在した時代のアメリカン・ハードボイルドには、ベトナム帰還兵、特殊部隊出身などの付加要素まで、私立探偵のプロフィルに加わっている。加えて現役のプロの傭兵を生業とするジョン・ストーン。彼の強さと信念の強さと使命感が本作品に鋼の脊椎を与えている。

 ドン・ウィンズロウ作品に頻繁に登場するような近年の麻薬戦争での兵器の過激化と戦闘規模にはいつも驚かされるが、本編ではテロ用の爆薬の売り買いが扱われる。そこで元爆発物探知を任としていた探査犬マージが重要な役を果たす。

 それぞれが的確な役割を果たしてゆくきっちりした仕事感も、本書を気持ちよく読ませてくれるポイントであると思う。コールたちのトリオは、武器も電子情報収集能力も駆使する私立探偵ワールドを構えている。スコットチームも、頑固と深い愛情を備えた警察犬隊指導官のリーランドの仕事っぷりも健在。マーロウの単独で優雅な調査スタイルでは、現代の探偵家業は少し営むに難いものになっているかもしれない。

 まさしく今という時代を舞台にした、ネオ・ハードボイルドでありながら、マーロウのエッセンスは残し持つという探偵ヒーローを駆使し、正統なるハードボイルドの系譜を継いでいる作家として、ロバート・クレイスは、現代の若い読者をも、そして男も女をも取り込んでしまうに違いない。

 次作は、コールもの。スコット&マギーの新作も用意されている気配ありとのこと。どちらのシリーズもそれぞれに競い合わせつつ、より質の高いハードボイルドの王道を、今に通じる作品価値を付加しつつ築き上げてほしいところである。

 コール&パイクシリーズ新作『指名手配』は、5/11に発売予定。再会されたシリーズを、新しい読者として早速読む。とりわけ、本書のラストを飾って泣かせてくれた傭兵ジョン・ストーンの登場が個人的には待たれてならない。
約束 (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:約束 (創元推理文庫)より
4488115063



その他、Amazon書評・レビューが 10件あります。
Amazon書評・レビューを見る     


スポンサードリンク