もう過去はいらない



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初公開日(参考)2015年08月
分類

長編小説

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もう過去はいらない (創元推理文庫)

2015年08月29日 もう過去はいらない (創元推理文庫)

御年88歳のメンフィス署の元殺人課刑事のバック・シャッツは、歩行器を手放せなくなっていた。そんな日々に苛立ちを募らせるバックを、伝説の銀行強盗イライジャが訪ねてくる。命を狙われているので助けてほしいという。彼とは現役時代に浅からぬ因縁があった。銀行強盗計画に誘われ、強烈に断ったことがあるのだ。彼は確実に何かを企んでいる、それはなんだ。史上最高齢にして最強のヒーローが、老いと闘い、過去と敵に銃を向ける!(「BOOK」データベースより)




書評・レビュー点数毎のグラフです平均点6.00pt

もう過去はいらないの総合評価:8.00/10点レビュー 18件。Cランク


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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

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全4件 1~4 1/1ページ
No.4:
(4pt)

睡眠薬のような本でした

読み始めると眠くなりました。ダニエル・フリードマンって友達にしたくないタイプの人だらうな。

わたろう
0BCEGGR4
No.3:
(8pt)

食えないジジイ、バック・シャッツ

「おれはお前が好きじゃない」が口癖の元刑事バック・シャッツ。前作で撃たれて今は介護付き施設に入っており、妻のローズは住み慣れた家を売らなくてはいけなくなって真剣に怒っている。
厳しいリハビリを重ねてやっと歩行器を使って歩けるまでになったバック。前作ではミステリとしてアウシュヴィッツの亡霊と金塊を追い、殺人犯を探すというストーリーだった。
そのストーリーに無理なく入れるように主人公をユダヤ人という設定なのかと思っていたがどうやら違うようだ。根本にあるのは、作中に書かれているようにどんな時代でも
ユダヤ人たちはアメリカ社会では不安定な立場だということにメッセージがあるようだ。この辺は島国の中でノー天気に暮らす黄色い猿には理解が足りない部分なんだろう。
医者や弁護士といった上流社会にあっても、認めるが信用はしないといったことがあるのかも知れない。現にKKKなんてのも実際あるわけだし。
1965年と2009年が交互に描かれる。1965年のバックはまるでダーティ・ハリーだ。贅沢に金のかかった家具調度品とフカフカのジュータンが敷かれた部屋でも平気で
煙草の灰を落とし、わざとコーヒーをこぼす。セリフでは前作ほどクスクス笑いは出ない。それほど今回はシリアスというかハードボイルド感が強い。強烈な敵役のイライジャのせいだろう。
因縁の相手イライジャ。ここにユダヤ人としての宗教感みたいな物も入って来る。息子のブライアンの死に関することは少しは触れられているが、亡くなった様子などはまだ語られない。
一行、二行の書き方でそれに触れるということは考えていないようだ。そういったエピソードを絡めて一つのストーリーが予定されているのかも知れない。最後の解説のところに第三作、
第四作が2016年、2017年に刊行が決定しているとある。出るんでしょうね東京創元社さん (笑)
警報が鳴るとロックがかかり三時間は誰も開けることが出来ない銀行の大金庫。しかし、中にあった17万ドルが消えた。イライジャはどうやったのか。一人で捜査していたバックは
孤立無援だ。1965年の事件と2009年の今接触して来たイライジャの思惑とは?
口だけは達者な88歳の元刑事バックと78歳の元銀行強盗イライジャ。二人の因縁が疾走するハードなストーリー。
けっこう深い芯の部分があって、ありきたりのミステリ本とは違うといった印象だ。それは著者自身が語るように祖父がバック・シャッツのモデルだということだからだろう。




ニコラス刑事
25MT9OHA
No.2:
(4pt)

はじめての「フリードマン」作品

ミステリーは、
アクションがあってもなくても
恋愛関係があってもなくても
時代がいつであれ、国がどこであれ
主人公がやっぱり中心になりますよね。

主人公に全く思い入れができない残念な小説でした。
二作目はもう要らないかな。

ももか
3UKDKR1P
No.1:
(8pt)

介護施設に住む、ハードボイルド・ヒーロー

ミステリー史上最高齢のヒーローとして衝撃のデビューを果たした「バック・シャッツ」が帰ってきた。シリーズ第2作は、88歳のバックが78歳の伝説の銀行強盗と対決するという傑作ハードボイルド・ミステリーである。
前作での負傷が原因で自宅住まいが難しくなり、妻ローズとともに介護付き住宅に移り住んだバックのもとを、かつての仇敵である銀行強盗のイライジャが訪れ「何者かに命を狙われているので助けてくれ」と言う。44年前に「今度会う時は殺してやる」と言って別れた奴が助けを求めるとは、一体どうしたことか。何かを企んでいるに違いないと思うし、歩行器無しでは歩けない状態なのだが、好奇心に勝てないバックはイライジャの依頼を引き受けることにした。とりあえず、イライジャを警官に引き会わせて保護しようとするのだが、途中で武装グループに襲撃されバックは負傷し、イライジャは誘拐されてしまった・・・。
2009年時点での襲撃・誘拐事件と44年前の銀行強盗という2つのストーリーが交互に展開され、最後に因縁の二人の対決が訪れるという構成でハードボイルド・ミステリーとしてのレベルが高い。さらに、二人の主役がユダヤ人で、ストーリーの背景に根深い人種差別が潜んでいる点も物語に深みを与えている。
87歳で初期認知症のタフガイという奇抜な設定で驚かせた作品の続編だけに、2作目以降に面白い展開が出来るのだろうかと心配したのだが、期待以上の面白さだった。ぜひ、1作目から読むことをオススメしたい。

iisan
927253Y1
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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

No.14:
(5pt)

アイザック・シンガーやバーナード・マラマッドに通底する作品

ヒトラーのホロコーストを逃れて移民したユダヤ系アメリカ作家は悲惨な体験を基に人間の偽善、欺瞞、裏切り、愛欲等を小説に書いているが、ダニエル・フリードマンもユダヤ人のアイデンティティと悲惨な過去を作品中に盛り込んでいる。単なる推理小説に終わらないのは主人公がユダヤ人であるゆえの過去を背負い、アメリカ社会の体制側の立場とユダヤ社会の共同幻想の板挟みで葛藤しながらも自己の信念を貫くハードボイルドな生き方が痛快であるからだろう。前作の『もう年はとれない』の続編になるが、前作同様、エンターテインメントな小説として堪能できた。
ちなみにシンガーはノーベル文学賞受賞作家で、マラマッドは『魔法の樽』の作者である。シンガー、マラマッド共にユダヤ系作家だ。アメリカ文学に豊穣さをもたらしているのはこうしたユダヤ系作家の存在があればこそだ。
もう過去はいらない (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:もう過去はいらない (創元推理文庫)より
448812206X
No.13:
(4pt)

想像していたほど期待外れではなかった。

評者がダニエル・フリードマンの『もう年はとれない』 を、読み終えてレビュー投稿したのが2015年9月24日であった。
 その折のレビュー・タイトルに、「歳が歳だけに期待できないバック・シリーズ」と、書いてしまった。
 そんなことから次作が刊行されていたのは知ってはいたが、なんとなく読む気にはならなかった。
 でも、著者が、このご老人にどのような物語を創作するのか多少興味があり本書を入手してしまった。
 本書『もう過去はいらない』は、前作のラストから4ヶ月後の2009年6月から始まる。
 前作で受けたダメージからバックは、ヴァルハラ・エステートという名称の介護付きライフスタイル・コミュニティ施設で、辛いリハビリを強いられながら、妻のローズの助けも借りて過ごしている(孫がこの施設を「老人ホーム」というたびにバックが、「介護付きライフスタイル・コミュニティ」と訂正するのが笑ってしまう)。
 著者フリードマンは、歩行器に頼らなければ立って歩くことも難儀なバック老人が、どのような技を使ってストーリーを構築するのか興味津々で読み始めた。
 2009年と1965年という時を行ったり来たりしながらストーリーをパラレルで語って行くから、バックが若かりし頃に活躍するシーンも登場して読者を飽きさせないという著者のプロット構成に苦心が伺える。
 「忘れたくないこと」などという囲みのページも挟んでいることもストーリー展開にスパイスを利かせていて効果的である。
 1965年にバックが出会った稀代の銀行強盗イライジャを、2009年に登場させながら物語は進んでゆく。
 ネタバレになるからストーリーの内容は書かないが、まあバック・シリーズ第二作として期待外れの作品ではなかったから楽しむことはできた。
 が、巻末の川出正樹氏が、このシリーズの第三作と第四作が刊行されると書いていたが、評者は手にしたいとは思わない(怖いもの見たさで気が変わるかも知れないが・・・)。
 それよりもこの解説で紹介されてたのだが、ケンブリッジ大学在学中のロマン派詩人・バイロン候が、下宿屋で発見された若き女性の遺体を巡る謎を追う『RIOT MOST UNCOUTH』という作品が読みたくなってしまったので早く翻訳出版されないかな~と、思いながら本書を読み終えたのです。
もう過去はいらない (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:もう過去はいらない (創元推理文庫)より
448812206X
No.12:
(4pt)

いっとき、浮き世の憂さを忘れて没頭できましたが

前作を読んでいるにもかかわらず、本作を読んでもその内容がまったく思い出せず、主人公以上にもうろくしている自分が心配になりました。
 本作も読んでいる間はとても面白かったのですが、読了直後の現時点において、この続編が出た頃には、本作が忘却の彼方に行ってそうな予感がひしひしとしています。
 言い訳をさせてもらえば、ユダヤ人に対する差別、その受けてきた苦難、同胞に対する愛憎が肌感覚で理解できない限り、この主人公の行動原理に深いシンパシーを抱くのは困難なような気がします。私なんかは、白人の中のユダヤ人を、名前や顔や習慣で見分けられないし、ナチスの特殊性はともかくとして、北米の白人社会の中での差別・被差別感がよくわからず、なんでそこまでという場面が多かったです。
 なので、家のどこかに埋もれている前作を苦労して探し出すほどの吸引力は感じませんでした。
もう過去はいらない (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:もう過去はいらない (創元推理文庫)より
448812206X
No.11:
(5pt)

前作より中身が深い!

前作もハリウッドシナリオのようで面白かったですが、今作はさらに深く、知らないことも多かったためヒジョーに勉強にもなりました。ダニエル・フリードマンあなどれない。このシリーズの続きがさらに楽しみです。
もう過去はいらない (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:もう過去はいらない (創元推理文庫)より
448812206X
No.10:
(5pt)

このキャラクターアイデアで2作目が書ける筆力は大したものです。

多くの方が絶賛しているので、内容の良さについては書きません。文句なし!!
ただ……。
電子版で読んだのですが、奥付手前の著者プロフィールが、前作のものをそのまま流用になっているようです。
邦訳編集時の単純ミスなんだと思いますが。
もう過去はいらない (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:もう過去はいらない (創元推理文庫)より
448812206X



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