手/ヴァランダーの世界



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    初公開日(参考)2021年06月
    分類

    長編小説

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    手/ヴァランダーの世界 (創元推理文庫)

    2021年06月21日 手/ヴァランダーの世界 (創元推理文庫)

    田舎で暮らしたいと思っていたヴァランダーは、同僚に紹介された物件の裏庭で、地面から人間の手の骨が突き出しているのを見つけてしまう。地面の下には骸骨と衣服の残りが埋まっていた。ヴァランダーは家の過去の持ち主に遡って調べ始めるが……。書店でのキャンペーン特典用に書き下ろされた短編「手」と、マンケル本人によるシリーズの各作品、人物、地名の紹介を収録した「ヴァランダーの世界」を併録。シリーズファンなら絶対見逃せない一冊!(「BOOK」データベースより)




    書評・レビュー点数毎のグラフです平均点8.00pt

    手/ヴァランダーの世界の総合評価:8.57/10点レビュー 7件。Bランク


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    全1件 1~1 1/1ページ
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    (8pt)

    ヴァランダー・マニアは必読・必携

    ヴァランダー・シリーズの最終作(書かれたのは最後ではないが)となる未訳の中編小説と、著者自身によるシリーズの説明と索引を併録した「ヴァランダー解題」である。
    中編「手」は、田舎に引っ越したいと願うヴァランダーが候補物件を見に行き、庭で人骨の手につまずいたことから難解な過去の事件を解明していく正統派ミステリー。地道な捜査で真相に迫るヴァランダー・シリーズの特性が十分に発揮されるとともに、中年の危機を迎えたヴァランダーの人間臭さが色濃くみられるしみじみとした作品である。
    後半3分の2を占める紹介、索引は実に細かく、ヴァランダー・シリーズの誕生の裏話などもあって、ファンには思いがけないボーナスである。
    シリーズを何度も何度も読み返すような、ファンというよりマニアには必携の一冊としておススメする。

    iisan
    927253Y1
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    ※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
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    No.6:
    (3pt)

    著者は社会問題をこそ書こうとしていたのか。

    「刑事ヴァランダー」シリーズの拾遺という感じ。中編1つ(時間的には「苦悩する男」の前の事件)と、シリーズの事件、登場人物、場所などの索引的な一覧。
     とても興味深かったのは著者がこのシリーズのそもそもの成り立ちを書いた文章で、拾い上げると
     「帰国してすぐに私は、留守にしていた半年の間に人種差別が不気味に広まっていることに気づいた。」「数ヶ月後に、私はレイシズムについて書く決心をした。」「どのような物語にしようかと考えているうちに、犯罪小説が自然だろうということに行き着いた。単純に、私の考えでは人種差別は犯罪であるからだ。」
     とある。いままでヴァランダー・シリーズには人種差別をはじめ種々の社会問題が取り上げられていて「この作家は社会的な意識が強いな」とは思っていたのだけれど、順番が逆で、社会問題が先で、ヴァランダーは後に生まれたのだ。もう一度、そういうことを踏まえてシリーズを読み返してみようかとも思う。
     ひとつ残念なのは、索引的な一覧に「ヴァランダーが飲んだ酒」が紹介されていないこと。あんなに飲んで、しばしば酔っ払っているのに。
    手/ヴァランダーの世界 (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:手/ヴァランダーの世界 (創元推理文庫)より
    4488209238
    No.5:
    (4pt)

    親しい友人に出会った感じです。

    亡くなくなってしまい、もう会えないと思っていましたが、思いがけなくも出会った感じがします。中編ですので物足りなくはありますが、間違いなくヴァランダーの世界です。ありがとうございます。
    手/ヴァランダーの世界 (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:手/ヴァランダーの世界 (創元推理文庫)より
    4488209238
    No.4:
    (5pt)

    刑事ヴアランダーの本当に最後の物語だ

    ヘニング・マンデルの刑事ヴアランダーを主人公にしたスウェーデンの南部の小さな街のイースター暑で起きる事件がマンデルの社会問題に関する視点を交え、最初は酒に溺れ家族を失う哀れな刑事の物語から新しい恋が生まれ、そして後半は刑事の道を選ぶ娘との苦い交流を描いて、各巻ごとに起きる事件の解決の物語としても面白く大好きだったが、後半で著者マンデルが亡くなってしまうという悲しい事実を受け容れなくなって、このところの海外小説の売れ行きの悪さから、マンデルがヴランダーシリーズを完結していたが日本で最後まで翻訳書がでるだろうかとハラハラしていたが関係者の努力なのか、多くの読者が居てくれたからなのか日本でも最後まで出版された。さらに著者がこれだけ長かったヴアランダーシリーズの読者のために辞典まで作成してくれていて、そのおまけにシリーズにはないヴァランダーの余韻の物語を加えてくれているのが本書だ。至れり尽くせりのマンデルに感謝するとともに最後に思わぬヴァランダーと再会も果たし、これが最後なんだと確認しながら楽しんだ。マンデルとずっと翻訳の労を執って下さった柳沢由美子さんにも心からのお礼を申し上げておきたい。長い間、厳しいスウェーデンの風景と決してアメリカのハードボイルド小説や警察小説では味わえないヴァランダーの生き方を大事に楽しめたのはお二人の頑張りのお陰だった。いつかこの小説に出てくる街に足を運んでみたいものだという夢を持っているが、果たして実現できるかどうか・・・・。
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    4488209238
    No.3:
    (5pt)

    シリーズ最終作 そして著者自身によるシリーズガイド

    中編「手」は刑事ヴァランダーシリーズの最終作である。といっても、かなり前にオランダで宣伝用に書かれたものを出版したとされ、作中の年代としては『苦悩する男』の前の時期に当たる。
    物語はヴァランダー自身が家を買う下見に行って人骨を発見するところから始まる。人骨は50年も前の殺人事件によるものであり、被害者は誰かという困難な捜査が描かれるが、やがて主題が第2次世界大戦中の難民・移民問題であることが明らかになっていく。シリーズ第1作の『殺人者の顔』が移民問題を扱ったのと呼応している。
    人生に疲れたベテラン刑事ヴァランダー、悩み多き同僚のマーティンソン、気むずかしいが信頼の厚い鑑識のニーベリ、父親と対立しつつも刑事として活躍し始めた娘のリンダ等々のおなじみの配役が、それぞれ人間味あふれる存在として描き分けられているのもこのシリーズの大きな魅力である。
    そして、ヴァランダーがルール違反の単独行動で危機に陥るのもおなじみの展開と言っていい。

    本書の後半は著者ヘニング・マンケルによるヴァランダーシリーズの解題とガイダンスである。
    著者によると、1990年に長期間アフリカに滞在していたときに「劇的にレイシズムが強まっている」と感じ、「レイシズムについて書く決心をした」ことがシリーズの端緒なのだという。それが上記の第1作『殺人者の顔』になるのである。
    このように著者の強い正義感と社会問題への関心を殺人事件の捜査という形で反映させてきたのがこのシリーズなのであり、移民問題だけではなく、児童虐待や政治的陰謀、経済犯罪等が事件の背景となる。

    著作ガイダンスでは、全著作の著者自身による簡潔な紹介とヴァランダーの人物像、登場人物や物語の舞台となった場所が目録として詳しく書かれている。シリーズの読者はすでに知っていることばかりだが、これから読む人には役に立つだろう。目録はマニアックであり、テレビドラマにもなったこのシリーズがいかに人気があったかを示すものといえる。
    手/ヴァランダーの世界 (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:手/ヴァランダーの世界 (創元推理文庫)より
    4488209238
    No.2:
    (4pt)

    ヴァランダー実質最終作

    ヴァランダーシリーズ実質最終作。ストーリーはどんでん返しがあるのではなく地道な捜査の末にたどり着く過去の事件の真相解明。もうこれでヴァランダーの作品はないと思うと感慨深いものがある。おまけとして作者ヘニングマンケル自身による詳細な解説と登場人物や地名の索引があるのはファンにとってのお楽しみ。
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    4488209238



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