殺人者の手記



※タグの編集はログイン後行えます

【この小説が収録されている参考書籍】
オスダメ平均点

0.00pt (10max) / 0件

6.00pt (10max) / 4件

Amazon平均点

3.86pt ( 5max) / 7件

みんなの オススメpt
  自由に投票してください!!
0pt
サイト内ランク []D
ミステリ成分 []
  この作品はミステリ?
  自由に投票してください!!

0.00pt

0.00pt

0.00pt

0.00pt

←非ミステリ

ミステリ→

↑現実的

↓幻想的

初公開日(参考)2021年04月
分類

長編小説

閲覧回数1,282回
お気に入りにされた回数0
読書済みに登録された回数6

■このページのURL

■報告関係
※気になる点がありましたらお知らせください。

殺人者の手記 上 (創元推理文庫)

2021年04月21日 殺人者の手記 上 (創元推理文庫)

「エリック・ベリマンの命を奪うつもりだ。お前に止められるかな?」休暇直前のバルバロッティ捜査官のもとに、殺人予告ともとれる手紙が届いた。悪戯かとも思ったが、休暇先から署に連絡して調べてもらうが、同名の人物が複数いて手間取っているうちにエリック・ベリマンの遺体が発見される。予告は本物だったのだ。休暇を切り上げたバルバロッティの元に新たな予告状が……。スウェーデン推理作家アカデミーの最優秀賞に輝く傑作。(「BOOK」データベースより)




書評・レビュー点数毎のグラフです平均点0.00pt

殺人者の手記の総合評価:7.71/10点レビュー 7件。Dランク


■スポンサードリンク


サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!

現在レビューがありません


※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

No.7:
(3pt)

校正しっかりしよう

この翻訳者は良いと、ペーションの本では思ったが、ちょっと酷い。読んだ人は、おかしいと思わなかったのかな?

とても期待していたから、なあんだ、みたいな終わりかた。途中までは面白かったけどね。
ヘニング マンケルも、ペーションも、そしてホーカン ネッセルも冗長で、レッドヘリングばっかやなあ、と思う。
マルティン ベックの昔から、必ず海外出張もあるしね。

この作家の他のモノも、じゃんじゃん翻訳されてほしいなあ。まあ無理かなあ。
殺人者の手記 下 (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:殺人者の手記 下 (創元推理文庫)より
4488169104
No.6:
(5pt)

ほんのりとおかしい

殺人の描写は控えめ。
主人公や同僚警察も穏やかな人達で、会話が微笑ましい。
ときどき思わず笑ってしまう言いまわしがあり、これは翻訳者の方のおかげなのでしょう。
著者の他の作品も読みたくなります。
すごくオススメです。
殺人者の手記 上 (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:殺人者の手記 上 (創元推理文庫)より
4488169090
No.5:
(5pt)

文芸性豊かなストーリーテリングと魅力的なヒーロー・バルバロッティの日々に喝采

的確かつ良い邦題、と思う。まさに本書は殺人者の手記によってスタートするからだ。(ちなみに原題は「まったく違った物語」)

 まず、この手記が実に手ごわい。謎めいた文章の向こう、やがて明らかになる過去の犯罪。この手記だけで終わるノワールであっても構わないように思う。ここまで文章に拘った、ある種芸術的とまで呼べる手記であるのなら。

 しかしこの不気味な手記に、登場する人物たちが5年後、殺人の標的にされ、その殺害予告が次々とある刑事の自宅に届くことで、物語は立体的な複合構造を呈し始める。現在と過去。現実と手記。刑事個人と犯罪者との関係。

 現実の側を司る捜査官グンナル・バルバロッティ警部補が本書の主人公。実に詳細に、綿密に、作家は彼の人物像を書き込んでいる。レトリックに満ちた幻想にすら思える薄気味の悪い手記を挿入しつつ、現実世界の証人の如く、物語を活かし、よりリアルにするために。

 このバルバロッティ像がよい。彼は再婚を視野に入れた恋愛と子離れの丁度渦中にありながら、殺人予告が飛び込み、マスコミの精神的暴力に晒され、警察組織からは自宅待機を迫られるなど、次々とネガティブな環境下に置かれるが、何よりも殺害予告がバルバロッティに届けられる理由が、そもそもの謎なのである。

 ブルターニュのある季節を描いた手記で始まる本書は、バルバロッティの視線で眺望した絵画のように美しいゴッドランド島での恋人とのシーンへ舞台を移す。さらに殺害予告を知った彼は捜査の中心となるシムリンゲ(架空の町らしい)へ。舞台装置の移動だけでもめくるめく動揺を誘いそうだ。

 手記はさらに読者をミスリードする。バルバロッティの家族の離合集散と、新しい恋人との家族再構成に関わる現在の日々と、私生活だけでも一つのホームドラマとしての読みごたえがあるくらいなのに、そこに薄気味の悪い連続予告殺人事件やマスコミからのバッシングなど、波乱万丈なバルバロッティの周辺事情。

 地方署ゆえに都市部警察署からの応援人員まで呼ばれ、なおかつ事件はスウェーデンの現在と、南仏の過去にまたがる大仕掛けなものである。そんな舞台装置に立つのが現実に存在していそうな等身大警部補バルバロッティ。周囲の個性的面々を含め、ストーリーテリングの冴えが目立つ力作と言ってよいだろう。無論リーダビリティも抜群である。

 作者ホーカン・ネッセルは本国でも国際的にも名実ともに相当な実力派作家らしいのに、日本では数作しか翻訳されていない。バルバロッティ・シリーズはもちろん、ファン・フェーテレン警部補シリーズ(『終止符(ピリオド)』一作のみ)もほとんど日本語では読めない。本作を機に、この筆力とアイディアに優れた才気溢れるベテラン作家に接する機会が、一気に広がってくれると有難い。
殺人者の手記 上 (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:殺人者の手記 上 (創元推理文庫)より
4488169090
No.4:
(5pt)

文芸性豊かなストーリーテリングと魅力的なヒーロー・バルバロッティの日々に喝采

的確かつ良い邦題、と思う。まさに本書は殺人者の手記によってスタートするからだ。(ちなみに原題は「まったく違った物語」)

 まず、この手記が実に手ごわい。謎めいた文章の向こう、やがて明らかになる過去の犯罪。この手記だけで終わるノワールであっても構わないように思う。ここまで文章に拘った、ある種芸術的とまで呼べる手記であるのなら。

 しかしこの不気味な手記に、登場する人物たちが5年後、殺人の標的にされ、その殺害予告が次々とある刑事の自宅に届くことで、物語は立体的な複合構造を呈し始める。現在と過去。現実と手記。刑事個人と犯罪者との関係。

 現実の側を司る捜査官グンナル・バルバロッティ警部補が本書の主人公。実に詳細に、綿密に、作家は彼の人物像を書き込んでいる。レトリックに満ちた幻想にすら思える薄気味の悪い手記を挿入しつつ、現実世界の証人の如く、物語を活かし、よりリアルにするために。

 このバルバロッティ像がよい。彼は再婚を視野に入れた恋愛と子離れの丁度渦中にありながら、殺人予告が飛び込み、マスコミの精神的暴力に晒され、警察組織からは自宅待機を迫られるなど、次々とネガティブな環境下に置かれるが、何よりも殺害予告がバルバロッティに届けられる理由が、そもそもの謎なのである。

 ブルターニュのある季節を描いた手記で始まる本書は、バルバロッティの視線で眺望した絵画のように美しいゴッドランド島での恋人とのシーンへ舞台を移す。さらに殺害予告を知った彼は捜査の中心となるシムリンゲ(架空の町らしい)へ。舞台装置の移動だけでもめくるめく動揺を誘いそうだ。

 手記はさらに読者をミスリードする。バルバロッティの家族の離合集散と、新しい恋人との家族再構成に関わる現在の日々と、私生活だけでも一つのホームドラマとしての読みごたえがあるくらいなのに、そこに薄気味の悪い連続予告殺人事件やマスコミからのバッシングなど、波乱万丈なバルバロッティの周辺事情。

 地方署ゆえに都市部警察署からの応援人員まで呼ばれ、なおかつ事件はスウェーデンの現在と、南仏の過去にまたがる大仕掛けなものである。そんな舞台装置に立つのが現実に存在していそうな等身大警部補バルバロッティ。周囲の個性的面々を含め、ストーリーテリングの冴えが目立つ力作と言ってよいだろう。無論リーダビリティも抜群である。

 作者ホーカン・ネッセルは本国でも国際的にも名実ともに相当な実力派作家らしいのに、日本では数作しか翻訳されていない。バルバロッティ・シリーズはもちろん、ファン・フェーテレン警部補シリーズ(『終止符(ピリオド)』一作のみ)もほとんど日本語では読めない。本作を機に、この筆力とアイディアに優れた才気溢れるベテラン作家に接する機会が、一気に広がってくれると有難い。
殺人者の手記 下 (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:殺人者の手記 下 (創元推理文庫)より
4488169104
No.3:
(2pt)

オチに強烈な違和感が…

手記と事件が交互に語られる構成のクライマックスに期待しましたが、肝心のオチに強烈な違和感が…。

じわじわと犯人へ迫っていくミステリーの醍醐味を期待すると、唐突に謎解きが打ち上げられ完結してしまい、あまりにも肩透かしな感じ。しかも推理小説にとっては白眉とも言える、いつ誰がどうやって犯行を見抜いたのかという真相に対する違和感が半端ない。緊迫感はあるものの、構成の妙が最後に突き抜ける疾走感に繋がらず、逆に失速して悪酔いみたいに終わるのが個人的にはダメでした。

冴えない中年男の人生半ば過ぎ微妙な心情のサブストーリーが楽しめる人には、シリーズ物として魅力なんだと思います。でも事件をメインに読みたい人にとっては、多少ストレスのかかる読書かもしれません。好き嫌いが分かれそう。
殺人者の手記 下 (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:殺人者の手記 下 (創元推理文庫)より
4488169104



その他、Amazon書評・レビューが 7件あります。
Amazon書評・レビューを見る     


スポンサードリンク