狩られる者たち
- 北欧ミステリ (199)
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書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点7.50pt |
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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
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期待したほどのものではなかったというのが率直な感想です。 | ||||
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「時計仕掛けの歪んだ罠」で日本でも人気が出始めた「サム&モリー」シリーズの第2作。前作以上に複雑な展開で読者を驚かすサスペンス・ミステリーである。 | ||||
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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
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前作「時計仕掛けの歪んだ罠」を受けての第二作になります。完全に続きのお話 なので本作から読むのはお薦めしません。といっても、序盤はわけがわからない ような書き方になっているので、あまり気にしなくても良いのかもしれません。 結論から言うと個人的にはあまり面白くない作品でした。前作同様に文章がくど くてだらだらしてるのも好みではなく、なんじゃそれ?と言いたくなるような展 開も目に付いて、中盤以降はさっさと読み終えたい感が出て来てしまいました。 プロットも二転三転しているようで実はそうでもなく、もうちょっと踏み込んで 書くと、大きなうねりがあるのは序盤の展開くらいで、そこから先は細かい部分 を色々いじくってるだけに見えてしまい、なんというか小手先感が強かったです。 一応、前作からの流れにはある程度片がつきますが、それも「まぁ、そうなんで しょうね」的な不完全燃焼さがあります。次作は長らく翻訳が出ていないようで すが、仮に出ていたとしても手に取りたいという気分にはならないと思います。 | ||||
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続きまだなの!?はよ!! | ||||
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読んでください! | ||||
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最後、犯人の動機に納得できず、満足感が低下した | ||||
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ぼくら読者が生きている現実と遠く離れたところ。政府、公安、警察そして個人が絡み合いつつ、個の犯罪と国家的策謀が絡み合う中、それらの複雑な力学に巻き込まれる個人=ストックホルム警察のサム・ペリエルと公安警察の元潜入捜査官モリー・ブロームを主人公にした四部作の二作目である。 こう書いただけでだいぶややこしいイメージが沸こうかと思われる。しかしその通り、ややこしいなどというものではなく、我々一般人が見させられている現実というものの本質はどれだけの仕掛けに満ちたものであるのか? そういう世界構造の精緻すぎる複雑さ、もう少しわかりやすく言えば陰謀により秘匿されている真実の多さに呆れ返りたくなる世界像といったものが、このシリーズを取り巻く複雑な多重構造世界となっているのである。 単なるミステリーというより、国家的、国家間の地勢図を展開したような大きな構造に、個人が巻き込まれてゆくアクロバティックなストーリー展開が、本シリーズの第二作目で、ますます明らかになってきた。ベテラン作家アルネ・ダールによる新シリーズ第二作は、より深く黒い迷宮を我々の脳に示してくる。 スウェーデンのベテラン作家であるにも関わらず、日本での翻訳機会が不遇であったアルネ・ダールは、母国では既に名を成す大家であるそうである。 サム・べリエル&モリー・ブロームのシリーズは、第一作『時計仕掛けの歪んだ罠』が日本でも話題になったのをきっかけに、第二作からもまた受け入れられるようになると良いと思う。しかし前作からの続編となると、前作から改めて一気に読みなおさないとついてゆけないくらいと感じさせられ、残念であった。 複雑で多層構造な人物関係図などは、北欧ミステリを初めとした最近のミステリ・シリーズの流行なのかもしれない。何より、主人公二人の個性が光る。異なる組織に属する男女、そして二人とも、組織に帰れず、命の危機を背負いながら、真相に迫る能力を持ち合わせている。これに似た配置も最近多くの北欧作品でよく見る気がしている。 個人のサイコ系犯罪に、組織絡みの陰謀を絡み合わせた多面的な展開。その中で組織を追われ孤立してゆく主人公たちは、追われると同時に追う者である。どんな機械にも衛星にも追えない地球の影のようなポイントという設定も現代的で興味深かった。 ディテールと大筋とを両方楽しみながらの一気読み作品。惜しむらくは一気に四作を読めないことだ。前作揃ったところでまとめ読みしたいという気持ちは贅沢に過ぎるだろうか? | ||||
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