軋み
- 北欧ミステリ (199)
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書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点7.00pt |
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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
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英国推理作家協会新人賞を受賞した、北欧の新星のデビュー作。アイスランドの小さな漁港の町の女性刑事が古くからの人間関係と因縁が絡む殺人事件に挑む、警察ミステリーである。 | ||||
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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
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特捜部Qの訳者の吉田薫氏だけあって、とても読みやすかった。 訳者あとがきにある「エルマを待ち受けていたのは、想像だにしなかった結末だった」とありますが、エリーザベトの回想で語られる内容で、ほぼ結末は分かってしまいます。 エリーザベトがパイロットということで、航空会社に事情聴取に行き、そこで 新たな展開が…という期待があったんですが、全くのスルーでした。 アイスランドの作品に向き合うきっかけにはなりました | ||||
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レイキャビクより北部の小さな町アークラネスを舞台にした警察小説。 失意の末故郷に帰ってきた女性警官エルマと、街で有力な実業家の妻、そしてある少女の邂逅と、 関係者らのさまざまな視点でストーリーが進んでいく。 インドリダソンと同じく、アリバイトリックを解き明かすものではなく、読み進めるごとに明らかになる、アークラネスに住む関係者らのを結ぶ悲痛な物語こそが最大のキモ。 アイスランドの過酷な気象描写と、ある少女の過去に関する心理描写が相まって、ストーリーは非常に陰鬱なものとなっています。登場人物は多いですが、誰一人幸せそうな人がいないのがアイスランド小説の特徴でしょうか。 | ||||
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北欧ミステリーが面白いのは、冬の長い夜を楽しむためだろうか。 小さな島国アイスランドから、インドリダソン、ヨナソンに続くミステリーの新鋭の登場である。 女性作家らしく主人公は女性刑事に設定し、その心の動きや事件関係者の心理描写も女性ならではの感性が感じられる。 また、北欧ミステリーに共通する社会派的問題意識も示されており、岬に面した小さな町の濃密な人間関係を背景に、児童虐待や母子家庭の貧困が事件の糸を紡いでいる。特に、虐待された児童の心理描写やその後の行動への影響については深い考察が感じられる。 小説的構成としては、現在の事件の発生と捜査の進行が時系列で語られるのと並行して、被害者の少女時代の物語がやはり時系列で細切れに織り込まれているため、読者は並行する現在と過去の物語に注意して読み進めないと脈絡を見失うだろう。 ミステリーの謎解きはそう込み入ったものではないが、最後に肩透かし的な企みも隠されており、なかなかの出来映えだと思う。 | ||||
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アイスランドのミステリーといえば、インドリダソンが思い浮かぶが、こちらは女性らしい細やかでわかりやすい心理描写に、極めて日常的とでも呼べるような動機で、規模は小さいながら味わい深い。アイスランドの風土、生活感もたっぷりで満足な一冊。謎解きとしてはシンプルな話なのでドラマとして味わうつもりで。 | ||||
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読み始めたところなので取り合えず星三つで評価しておきます。悪しからず。 | ||||
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