軋み



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初公開日(参考)2022年12月
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長編小説

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軋み (小学館文庫 あ 7-1)

2022年12月06日 軋み (小学館文庫 あ 7-1)

CWAニュー・ブラッド・ダガー賞受賞作! 同居していた恋人との関係が唐突に終わり、エルマは長年勤めたレイキャヴィーク警察を辞め、故郷アークラネスに戻った。 地元警察に職を得て間もなく、観光名所であるアークラネス灯台の麓の海岸で女性の不審死体が見つかる。所持品はないに等しく身元の特定が進まなかったが、数日後、妻が行方不明になったという届け出がある。死体はクヴァールフィヨルズルに住むエリーサベトというパイロットのものだった。 夫によると、エリーサベトは死体となって発見される前日からカナダ便に搭乗し、三日後に帰宅する予定だった。だが航空会社に確認すると、フライトの朝エリーサベトは自ら職場に病欠の連絡をし、行方をくらましていたという。さらにエリーサベトは子どもの頃アークラネスで過ごしていたが、なぜそこへ行ったのかがどうしても腑に落ちないと言った。 「妻はあの町に行くのを嫌がりました。いくら誘っても絶対に行かなかった。だから買い物に行くのはいつもレイキャヴィークかボルガルネースでした。アークラネスに行くほうがずっと便利なのに。異様なほどあの町を嫌っていた。憎んでいたといってもいい。」 エルマは過去を掘り始めた。 小さな港町ゆえの濃密な人間関係――時の堆積の中に深く埋もれていたエリーサベトの死の理由とは? CWAニュー・ブラッド・ダガー賞(英国推理作家協会賞新人賞)受賞! 期待の新鋭による北欧アイスランド・ミステリの新たな傑作が登場!!(「BOOK」データベースより)




書評・レビュー点数毎のグラフです平均点7.00pt

軋みの総合評価:7.88/10点レビュー 8件。Cランク


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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

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(7pt)

寒村の人間関係が絡む粘ついたミステリー、北欧の湊かなえ?

英国推理作家協会新人賞を受賞した、北欧の新星のデビュー作。アイスランドの小さな漁港の町の女性刑事が古くからの人間関係と因縁が絡む殺人事件に挑む、警察ミステリーである。
長年の恋人との別れを機にレイキャヴィーク警察を辞職して故郷・アークラネスに戻り、警察に職を得たエルマ。誰もが顔見知りで事件・事故といえば酔っ払いか交通事故しかないような田舎のはずが、町外れの海岸で身元不明の女性の死体が発見され、エルマは首都警察でのキャリアの真価を問われることになった。被害者は子供時代をアークラネスで過ごし、今は近郊に住む主婦のエリーサベトと判明するのだが、夫によると「妻はあの町に行くのを嫌がっていた。憎んでいたと言ってもいい」という。エリーサベトはなぜ、30年も近寄らなかった町に来たのか、殺されなければならなかったのか? エルマは田舎町の濃密な人間関係の闇に分け入り、埋もれていた事件の真相を解き明かそうとする。
一つの殺人事件の真相を明かしていく、正統派の犯人探しミステリー。事件の背景や動機も目新しくはないのだが、ポイントとなる人間関係の組み立てが複雑かつ巧妙で読ませる。欲を言えば、エルマのキャラがやや平凡なのが惜しいが、すでに2作目、3作目が発売され好評を得ているというので今後の展開に期待したい。
北欧ミステリーファンには間違いなくオススメ作である。

iisan
927253Y1
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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

No.7:
(3pt)

うーん なんとも…

特捜部Qの訳者の吉田薫氏だけあって、とても読みやすかった。
訳者あとがきにある「エルマを待ち受けていたのは、想像だにしなかった結末だった」とありますが、エリーザベトの回想で語られる内容で、ほぼ結末は分かってしまいます。
エリーザベトがパイロットということで、航空会社に事情聴取に行き、そこで
新たな展開が…という期待があったんですが、全くのスルーでした。
アイスランドの作品に向き合うきっかけにはなりました
軋み (小学館文庫 あ 7-1)Amazon書評・レビュー:軋み (小学館文庫 あ 7-1)より
4094072039
No.6:
(5pt)

非常に陰鬱なストーリー

レイキャビクより北部の小さな町アークラネスを舞台にした警察小説。
失意の末故郷に帰ってきた女性警官エルマと、街で有力な実業家の妻、そしてある少女の邂逅と、
関係者らのさまざまな視点でストーリーが進んでいく。

インドリダソンと同じく、アリバイトリックを解き明かすものではなく、読み進めるごとに明らかになる、アークラネスに住む関係者らのを結ぶ悲痛な物語こそが最大のキモ。

アイスランドの過酷な気象描写と、ある少女の過去に関する心理描写が相まって、ストーリーは非常に陰鬱なものとなっています。登場人物は多いですが、誰一人幸せそうな人がいないのがアイスランド小説の特徴でしょうか。
軋み (小学館文庫 あ 7-1)Amazon書評・レビュー:軋み (小学館文庫 あ 7-1)より
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No.5:
(4pt)

現在と過去の並行叙述に注意

北欧ミステリーが面白いのは、冬の長い夜を楽しむためだろうか。
小さな島国アイスランドから、インドリダソン、ヨナソンに続くミステリーの新鋭の登場である。
女性作家らしく主人公は女性刑事に設定し、その心の動きや事件関係者の心理描写も女性ならではの感性が感じられる。
また、北欧ミステリーに共通する社会派的問題意識も示されており、岬に面した小さな町の濃密な人間関係を背景に、児童虐待や母子家庭の貧困が事件の糸を紡いでいる。特に、虐待された児童の心理描写やその後の行動への影響については深い考察が感じられる。

小説的構成としては、現在の事件の発生と捜査の進行が時系列で語られるのと並行して、被害者の少女時代の物語がやはり時系列で細切れに織り込まれているため、読者は並行する現在と過去の物語に注意して読み進めないと脈絡を見失うだろう。
ミステリーの謎解きはそう込み入ったものではないが、最後に肩透かし的な企みも隠されており、なかなかの出来映えだと思う。
軋み (小学館文庫 あ 7-1)Amazon書評・レビュー:軋み (小学館文庫 あ 7-1)より
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No.4:
(5pt)

稀に見る緻密なストーリー

アイスランドのミステリーといえば、インドリダソンが思い浮かぶが、こちらは女性らしい細やかでわかりやすい心理描写に、極めて日常的とでも呼べるような動機で、規模は小さいながら味わい深い。アイスランドの風土、生活感もたっぷりで満足な一冊。謎解きとしてはシンプルな話なのでドラマとして味わうつもりで。
軋み (小学館文庫 あ 7-1)Amazon書評・レビュー:軋み (小学館文庫 あ 7-1)より
4094072039
No.3:
(3pt)

未だ、読み終えていません。

読み始めたところなので取り合えず星三つで評価しておきます。悪しからず。
軋み (小学館文庫 あ 7-1)Amazon書評・レビュー:軋み (小学館文庫 あ 7-1)より
4094072039



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