湿地



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初公開日(参考)2012年06月
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長編小説

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湿地 (創元推理文庫)

2015年05月29日 湿地 (創元推理文庫)

雨交じりの風が吹く、十月のレイキャヴィク。北の湿地にあるアパートで、老人の死体が発見された。被害者によって招き入れられた何者かが、突発的に殺害し、そのまま逃走したものと思われた。ずさんで不器用、典型的なアイスランドの殺人。だが、現場に残された三つの単語からなるメッセージが事件の様相を変えた。計画的な殺人なのか?しだいに明らかになる被害者の老人の隠された過去。レイキャヴィク警察犯罪捜査官エーレンデュルがたどり着いた衝撃の犯人、そして肺腑をえぐる真相とは。世界40ヵ国で紹介され、シリーズ全体で700万部突破。ガラスの鍵賞を2年連続受賞、CWAゴールドダガー賞を受賞した、いま世界のミステリ読者が最も注目する北欧の巨人、ついに日本上陸。(「BOOK」データベースより)




書評・レビュー点数毎のグラフです平均点7.75pt

湿地の総合評価:7.74/10点レビュー 77件。Aランク


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全8件 1~8 1/1ページ
No.8:
(8pt)

もっと知りたいアイスランド

その国のことを知るのにミステリーほど適しているものはない、とあとがきだかどこかに書いてあったが、たしかに本書はアイスランドという北欧にある小さな島国を知ることに一役買った。ファミリーネームを持たない国民で構成された、わずか人口30万人強の小国は独自の文化を持つ。その魅力を存分に感じることができた。ストーリーとしてもアイスランドという日本の地方都市にも満たない人口の少ない国であるからこその話であったのではないか。
なかなか馴染みのない人や街の名前が出てくるが、それがまた新鮮で旅行に行ったような錯覚にも陥らせてくれる。

ミステリーとしてもかなりの完成度だ。私の1番のお気に入り作家が同じようなテーマを持つ作品を書いているが、本書の方が何年も前に世の中には出ている。意外性は決してないが、物語に引き込む力は圧巻だった。エーレンデュルという警察官はどこかフィリップ・マーロウに似ているような気もするが、作風は決してハードボイルドではない。この主人公も私の中で輝いた魅力を放っていた。シリーズ物のようなので、他の作品にも手を伸ばしてみたい。

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陰気な私は地球を回さない
L1K3MG03
No.7:
(6pt)

湿地の感想




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ニコラス刑事
25MT9OHA
No.6:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

湿地の感想

推理ものではなくサスペンス小説。
アイスランドの空気を感じさせる文章。
雨の冷たさ、肌を切るような空気、鈍色の空、土のぬかるみ、等のイメージが浮かんでくる。
(アイスランド行ったことないけど)

テルテル
9638XNHX
No.5:
(7pt)

湿地の感想


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松千代
5ZZMYCZT
No.4:
(9pt)

いかにもジメジメした感じ

現場の雰囲気や登場人物の描写がとてもわかりやすくて面白かったです。

わたろう
0BCEGGR4
No.3:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(9pt)

アイスランドの閉鎖的な社会が垣間見れます

最初から最後までジメーっとして暗い印象を与える作品。しかし展開が早く余計な描写を省いた簡潔で分かりやすい情景描写、読みやすさで、どんどん吸い込まれていきます。
血縁、家族、差別社会、テーマが重いのですが、スピード感ある文章で飽きさせない展開がよかったです。
国境を越えても親子、家族、血筋これは変わらないものです。。

最後は犯人のやるせなさを感じましたが、これは人それぞれかもしれません。


ボブチャン
CW5AEIZO
No.2:2人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

湿地の感想

率直に言うと、とても暗く重い物語です。
派手な連続殺人でもなんでもなく、ましてや殺人事件そのものも非常に稀?な国であるアイスランド。
北欧であることは知っていましたが、ほかの4か国とは離れて海の中にポツンとあるのですが、アイスランドのイメージと言えば原子力や火力の力に頼らない自然エネルギーの国、人権意識の高い国と言うイメージなのですが、こんなに雨ばかり降る国だというのは読んで初めて知りました。解説にもあったように快晴の日が珍しいゆえに、たまに快晴の日があるとそれを理由に会社が休みになるというところはなんともユニークです。

湿地の上に建てられた半地下のアパートで一人の老人が殺されます。典型的な物取りの犯行かと思われたものの残されていたメッセージから、少しずつ真相がわかってきます。
被害者の立場からはなかなか言い出せない女性の悲劇。取り調べや裁判そのものがセカンドレイプであるのはどこの国でもそう違いがないのではないでしょうか?
人権先進国である北欧でも例外ではないのだと改めて感じました。日本でも不当に刑が軽いと感じるのは私だけではないのではないかと思います。

もうひとつ北欧などのサスペンスを読んで感じることの一つに警察の在り様の違いです。家族の崩壊は日本でもありがちな話ですが、娘が麻薬常習者であったり、息子が犯罪者であったりしてもそのことが警察官としての地位を脅かさないあたりは日本とは大きく違いますね。
組織や家族を重視する日本は、まだまだ遅れているのだなと思いました。

結末もあまり救いがなくとても暗い話ですが、文章は簡潔でとても上手い思いました。
どうにもならない娘との関係は今後どうなるのかとても気になるところです。

たこやき
VQDQXTP1
No.1:4人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

暗くて、重くて、面白い!

北海道と四国を合わせたほどの島国で、人口はわずか32万人! 北欧5ヶ国の中でも、一般の人には一番印象が薄いと思われるアイスランドのミステリーが読めるのだから、最近の北欧ミステリーブームには感謝するしかない。
物語の始まりは、住宅街の一画の半地下アパートに住む老人がガラスの灰皿で殴り殺されていたこと。物色されたり証拠隠滅を図った形跡が無く、麻薬中毒者の場当たり的な犯行かと思われたが、死体の上には「おれは は あいつ」と書かれたノートの切れ端が残されていた。レイキャビク警察の捜査官・エーレンデュルは、被害者の机の奥に隠されていた、墓石を写した古い写真を発見したことから、被害者の老人の過去に犯行動機が隠されているのではないかと捜査を進めることにした。
主役のエーレンデュル捜査官は、20年前に離婚して以来一人暮らしの中年男。息子はアルコール依存症で少年更生施設への入退所を繰り返し、娘は薬中で金をせびる時しか顔を見せないという、崩壊家庭状態。同僚にはちょっと煙たがられながら、信頼もされているベテランで、地味でオーソドックスな捜査を粘り強く実行して行くのが持ち味といえる。そして、古い記録と記憶のかすかなつながりをたどってきた捜査陣が行き着いのは、40年間隠されてきた「過去の忌まわしい出来事」だった。
「派手な銃撃戦もカーチェイスも似合わない街」レイキャビクのミステリーは、あくまでも人物と人生が主役で、重くて暗いけど、読む者を引き付けて放さない迫力に満ちている。アクションよりサスペンスを好む読者にはオススメだ。

iisan
927253Y1
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