フリーのPRマン・漆田亮は、得意先の日野楽器から、ある男を探してくれと頼まれる。

怪文書『メルヘン小人地獄』がマスコミ各社に届いた。その創作童話ではハンナ、ニコラス、フローラが順々に殺される。

マンションで孤独死体となって発見された女性の名は、鈴木陽子。刑事の綾乃は彼女の足跡を追うほどにその壮絶な半生を知る。

尾木遼平、46歳、元刑事。

編集者・川北未南子の前に突如現れた美青年・曾根崎雅人。

郊外の町で、幼稚園児の遺体が発見された。被害者は死後に性的暴行を加えられていた。

戦後犯罪史に残る凶悪犯に降された死刑判決。

浦和医大・法医学教室に「試用期間」として入った研修医の栂野真琴。

中央自動車道を岐阜から新宿に向かっていた高速バスが防護柵に激突。1名が死亡、重軽傷者8名の大惨事となった。

関東の地方都市で起きた連続猟奇殺人事件。

「弟を殺そう」―身長195cm、体重105kgという異形な巨体を持つ小学生の雷太。

巨大な陰謀に巻き込まれた天才数学者ケイン。

武器密売裁判の重要証人が航空機事故で死亡。

ロンドンから出帆し、波高き北海を三日も進んだあたりに浮かぶソロン諸島。

ニューヨーク近代美術館のキュレーター、ティム・ブラウンはある日スイスの大邸宅に招かれる。

奥多摩の山村、媛首村。淡首様や首無の化物など、古くから怪異の伝承が色濃き地である。

急死したはずの父親から送られてきた一通のメール。それがすべての発端だった。

「彼女を守る。それがおれの任務だ」傷だらけで、追手から逃げ延びてきた少年。

日本橋の片隅で一人の女性が絞殺された。着任したばかりの刑事・加賀恭一郎の前に立ちはだかるのは、人情という名の謎。

“頭狂人”“044APD”“aXe(アクス)”“ザンギャ君”“伴道全教授”。

子どもへの性犯罪が起きるたびに、かつて同様の罪を犯した前歴者が殺される。

署内で一括保管される三十冊の警察手帳が紛失した。犯人は内部か、外部か。

殺人事件の時効成立目前。

警察一家の要となる人事担当の二渡真治は、天下り先ポストに固執する大物OBの説得にあたる。

能登半島の岬で記憶喪失の男が発見された。一方、東京新宿では爆弾テロ事件が発生。

雪に閉ざされた山荘に、UFO研究家、スターウォッチャー、売れっ子女性作家、癖の強い面々が集められた。

「誘拐犯の娘が新聞社の記者に内定」。

弟・襾鈴の失踪と死の謎を追って地図にない異郷の村に潜入した兄・珂允。襲いかかる鴉の大群。

オカルトスポット探険サークルの学生六人は京都山間部の黒いレンガ屋敷ファイアフライ館に肝試しに来た。

長野県安曇野。半年前に山で行方不明となった妻の頭蓋骨が見つかった。

部屋に麻薬のカケラを残し失踪した加奈子。その行方を追う、元刑事で父親の藤島。

悪党・八神俊彦は自らの生き方を改めるため、骨髄ドナーとなり白血病患者の命を救おうとしていた。

自らナポレオンの生まれ変りと信じ切っている男、はたまたナポレオンの遺品を完璧にそろえたいコレクター。

犯行時刻の記憶を失った死刑囚。その冤罪を晴らすべく、刑務官・南郷は、前科を背負った青年・三上と共に調査を始める。

レーザーディスクのように輝く絹織物―。

環境破壊と貧窮のうちにゆっくりと滅びつつある近未来の日本。老夫婦が辿りついた理想の“終の棲家”とは(表題作)。

ピアニストからも絶賛!ドビュッシーの調べにのせて贈る、音楽ミステリー。ピアニストを目指す遙、16歳。

休職中の刑事、本間俊介は遠縁の男性に頼まれて彼の婚約者、関根彰子の行方を捜すことになった。

夢想家のお嬢様たちが集う読書サークル「バベルの会」。夏合宿の二日前、会員の丹山吹子の屋敷で惨劇が起こる。

失われた過去の記憶が浮かびあがり男は戦慄する。自分は本当に愛する妻子を殺したのか。

愛する妻を殺され、汚職の疑いをかけられたベテラン刑事・蛯原。妻が失踪して途方に暮れる高校教師・辻。

永遠の愛をつかみたいと男は願った―。東京の繁華街で次々と猟奇的殺人を重ねるサイコ・キラーが出現した。

盗聴専門の探偵、それが俺の職業だ。目下の仕事は産業スパイを洗い出すこと。

人は、死んだらどうなるの?―いなくなって、それだけなの―。その会話から三年後、凰介の母は病死した。

結成14年のアマチュアロックバンドのギタリスト・姫川亮は、ある日、練習中のスタジオで不可解な事件に遭遇する。

僕がマユに出会ったのは、代打で呼ばれた合コンの席。やがて僕らは恋に落ちて…。

「何でもやってやろう屋」を自称する元私立探偵・成瀬将虎は、同じフィットネスクラブに通う愛子から悪質な霊感商法の調査を依頼された。

北島早苗は、ホスピスで終末期医療に携わる精神科医。

人生に敗れ、詐欺を生業として生きる中年二人組。ある日、彼らの生活に一人の少女が舞い込む。

連続する幼女誘拐事件の捜査は行きづまり、捜査一課長は世論と警察内部の批判をうけて懊悩する。

犯人は、13歳の少年だった。 娘の目の前で、桧山貴志の妻は殺された。