カディスの赤い星



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初公開日(参考)1986年06月
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長編小説

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新装版  カディスの赤い星(上) (講談社文庫)

2007年02月10日 新装版 カディスの赤い星(上) (講談社文庫)

フリーのPRマン・漆田亮は、得意先の日野楽器から、ある男を探してくれと頼まれる。男の名はサントス、二十年前スペインの有名なギター製作家ホセ・ラモスを訪ねた日本人ギタリストだという。サントス探しに奔走する漆田は、やがて大きな事件に巻き込まれてゆく。直木賞を受賞した、著者の代表傑作長編。第96回直木賞、第40回日本推理作家協会賞、第5回冒険小説協会大賞受賞作。 (「BOOK」データベースより)




書評・レビュー点数毎のグラフです平均点7.00pt

カディスの赤い星の総合評価:8.85/10点レビュー 60件。Aランク


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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

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全3件 1~3 1/1ページ
No.3:
(6pt)

エキゾチック

ふつうに面白かったです。

わたろう
0BCEGGR4
No.2:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

スペイン愛が書かせたハードボイルド

1986年に発表され、直木賞と日本推理作家協会賞、日本冒険小説協会大賞を受賞した逢坂剛の代表作とも言える作品だが、著者自身による「文庫新装版あとがき」によると、実は作家デビュー前の1977に書いた処女作だという。著者も言う通り「処女作の持つ熱気」があふれた、粗削りで力強い恋愛ハードボイルド作品である。
小さなPR会社を経営する漆田は、最大のクライアントである日野楽器からスペインの有名なギター製作者ラモスの日本招聘関連の業務を受注した。その中で、二十年前にラモスを訪ねてきた日本人のフラメンコギタリストでサントスと名乗った人物を探して欲しいという依頼を受けた。日本のフラメンコ業界を中心に人捜しを始めた漆田だったが、楽器業界のライバル社や過激派組織などが登場し、思いも掛けない事件に巻き込まれることになった。さらに、ラモスがサントスを探している理由が、「カディスの赤い星」といういわく付きのギターを取り戻すことだったことが判明する。「カディスの赤い星」がスペインに持ち込まれたことを突き止めた漆田はスペインに渡るが、そこで待ちかまえていたのはフランコ独裁体制の終盤を迎えて対立が激化していた複雑な政治情勢だった。
前半は日本の楽器業界を舞台にしたハードボイルドだが、後半になると一気に国際冒険小説風味で派手なアクションと謀略戦が繰り広げられ、最後は過去に葬られた男女の欲望や悲しみがあらわになり、新たな悲喜劇を生むことになる。
確かに粗削りな部分やご都合主義な部分もあるが、スペインへの愛があふれた、情熱的なハードボイルド作品である。

iisan
927253Y1
No.1:2人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

カディスの赤い星の感想

ヨーロッパの歴史はあまり詳しくないので、歴史的な背景も含めて非常に良かったです。
ぐんぐんと引き込まれていきましたが、サントスが関係してきた登場人物についてはなんとなく予想がついてしまいました。かなり劇的すぎるきらいはありますが、それでもさすがに賞をとるだけのことはあるなあと思いました。政治的なことに対する日本人の感覚とヨーロッパ人の感覚の違いは秀逸で読み応えがありました。

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たこやき
VQDQXTP1
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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

No.57:
(1pt)
【ネタバレあり!?】 (1件の連絡あり)[]  ネタバレを表示する

退屈な作品

逢坂剛が優れた作家であることは認める。だが、この作品はダメだった。
 文学賞トリプル受賞作品ということで、大いに期待して読み始めたが、失望感が半端なかった。
 冗長な展開、主人公のリアリティのなさ、うんざりするほど退屈な作品だ。
 主人公の漆田が理沙代を初めて抱く場面、飲みすぎてゲロ吐いた女を平気で抱くか? しかも愛する女をだぞ。おまけに処女だった理沙代が初体験で絶頂を極めるという、まるで出来の悪い男の妄想のような都合よさ。この一点だけでも呆れかえってついていけない。
 そもそも一介のPRマンにすぎない漆田が、命がけで活躍する必然性が全く感じられない。これだけ危機意識のないボンクラなら、三回ぐらい死んでてもおかしくないのに、最後まで作者の御都合主義で生き残ってしまう。そのくせ、理沙代はあっけなく殺してしまうひどい展開。
 傑作扱いされててこれほどひどい作品を読んだのは初めてだ。
カディスの赤い星〈上〉 (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:カディスの赤い星〈上〉 (講談社文庫)より
4061844954
No.56:
(5pt)

藤原伊織氏との共通点

何年かぶりに再読しました。
同じ広告業界出身の作家さんである、藤原伊織氏にも共通する物語づくりのうまさがきらりと光る名作だと思います。
出版年を見ると、本書の出版が1986年、藤原伊織氏のミステリ分野でのデビュー作「テロリストのパラソル」が1995年(デビュー作がすばる文学賞を取ったのは1987年)と、この分野では、逢坂氏が10年ほど先輩のようです。
二人の作家の作品に多く出てくるポイントは、主人公は世間一般の意味でのエリート街道から外れていても仕事のできる人、頼りになるできる部下がいる、主人公に惹かれるヒロインも仕事ができる、主人公とそりが合わない官僚的な取引先がいるが、その上司は主人公を高く評価するといった点でしょうか。
ビジネスマンからすれば、そんな立場に立ってみたいと思うような環境です。
本書もそんな登場人物たちが、ギターの名器とスペイン革命の陰で失われた宝石を巡る複雑なプロットで活き活きとした姿を見せてくれます。
今にしても思うと、冒険小説、ミステリー的な展開以外に、その後の逢坂氏の作品に多く出てくるような企業小説的な側面も多く垣間見られるようです。
カディスの赤い星〈上〉 (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:カディスの赤い星〈上〉 (講談社文庫)より
4061844954
No.55:
(1pt)

さすがにこの設定には無理がある。

「欠陥ギターの写真」を消費者団体から持ち込まれ、事実関係や原因を確かめることなく、事を収めるため、その団体への100万円の支払を認める生産会社楽器常務。いくら1970年代でも、この設定はありえないでしょう。最初の部分を読んだだけでやめました。
カディスの赤い星〈上〉 (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:カディスの赤い星〈上〉 (講談社文庫)より
4061844954
No.54:
(3pt)

表紙もきれいで中身も汚れが少なくグッドでした。

30年ぶりに読み返した!下巻がないのを気づきアマゾンで探した。久しぶりの傑作を読みました。
カディスの赤い星〈下〉 (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:カディスの赤い星〈下〉 (講談社文庫)より
4061844962
No.53:
(5pt)

たいへんおもしろかった

フラメンコの勉強になりました。上下とボリュームがありますが一気に読めました。
カディスの赤い星〈上〉 (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:カディスの赤い星〈上〉 (講談社文庫)より
4061844954



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