紙の月

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初版刊行(参考)
種別
長編
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5,018回
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5
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41
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あらすじ

2012年02月29日 紙の月

わかば銀行から契約社員・梅澤梨花(41歳)が1億円を横領した。梨花は海外へ逃亡する。彼女は、果たして逃げ切れるのか?あまりにもスリリングで狂おしいまでに切実な、角田光代、待望の長篇小説。(「BOOK」データベースより)

評判

紙の月の評価:

8.00/10点 レビュー 2件。 B ランク

書評・レビュー点数毎のグラフです

平均点8.00pt

紙の月の総合評価:

7.59/10点 レビュー 164件。

感想一覧

サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

全2件 1〜2 1/1ページ
No.2
(8pt)

欠落している自分を、何で埋めるのか?

柴田錬三郎賞を受賞し、テレビドラマ化、映画化されて高い評価を得た長編小説。41歳の女性契約社員が、勤務する銀行から一億円もの巨額を横領したのは何故なのか? ミステリー部分は弱いものの、現代人の精神的な渇望を深く掘り下げた傑作エンターテイメント作品である。
裕福な家庭に育ち、平凡な結婚をし、子どもに恵まれなかったことからパートで勤め始めた銀行で真面目に勤務し、契約社員に抜擢された梅澤梨花が、ふとしたことから銀行の金に手を出し、やがては一億の巨額を横領し、タイに逃げ出すまでの転落の道が、周辺人物のストーリーを交えながらスリリングに描かれている。主人公の梨花を始め、彼女に関係する友人たちも「自分が自分でない」違和感を抱えており、その欠落を金(経済)で埋めようとする。特に梨花の場合は、精神的な飢餓を癒すはずだった恋愛も、いつしか金を与えることで自分の満足を得るという代償行為に変質してしまっていた。それを自覚したとき、梨花はもういちど逃げ出そうとする。
犯罪行為そのものや犯行が発覚するプロセスなどはさらりと描かれており、ノワール小説のスリルは無いが、金に縛られ、金に溺れる登場人物たちの姿には冷たい手で肌をなでられるような恐怖感がある。
犯罪小説ファンというより、宮部みゆき、奥田英朗などのファンにオススメだ。

iisan
927253Y1
No.1
(8pt)

紙の月の感想

主人公がどんどん変わっていくさまがリアルで怖いくらい。
映画の主演が宮沢りえということで、良くも悪くも宮沢りえしかイメージできなかった。
こういう話って、主婦は共感するんだろうね。


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Hidezo
GX0TU62Y

Amazonレビュー

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

No.162
(5pt)

映画を観てから読んだ

内容が分かっていたからスラスラ読めた。
本から入っても良かったかも。
紙の月 Amazon書評・レビュー: 紙の月より
4758411905
No.161
(5pt)

引き込まれます

以前、ドラマを少しだけ見たことがあり、内容が気になっていたので、本を読むことにしました。主人公が戻れない道を行くところに引き込まれました。
紙の月 Amazon書評・レビュー: 紙の月より
4758411905
No.160
(4pt)

主人公にのめりこむ

手元に置いておきたくなった作品。
きっと何度も読む気がする。
心理描写が丁寧で、さすがだと思う。
心臓に悪い作品だ。
女性として共感部分が多い。
どうすればよかったのかは
わからない。もしあの時、別の選択を
していたら…とは誰もが考えることだけど
どんな道をきていても今の自分のいる
この場所にきたであろう、というのが
グッときました。
終盤、一緒に旅行に行ったのに
完全に排除されていた、夫の世界は
どうだったのか気になります。
紙の月 Amazon書評・レビュー: 紙の月より
4758411905
No.159
(3pt)

発覚の顛末も知りたかった

梨花の銀行内での評価や顧客達からの信頼、夫のこれからの仕事と生活や愛人の胸の内が、不正が発覚することでどうなっていくのかが知りたかった。とうとう発覚する瞬間も描いて欲しかった。そこは重要ではない、と書き手は言うのかも知れんが。
紙の月 Amazon書評・レビュー: 紙の月より
4758411905
No.158
(4pt)

借金や横領を繰り返す人の気持ち

私の夫は横領こそしなかったが、銀行員でありながら多額な借金を2度も繰り返し、私たちは離婚した。それも愛人がいたわけでもなく、ギャンブルに狂ったわけでもない。一体何にそんなにお金を使ったのか未だによくわからない。ただ、日々足りない分を補填して、利子が払えずに、また別のところから借りて補填し、を繰り返していた。一度は早期退職をしてその退職金で借金を返したが、一部残したままで、またそこに借金を重ね、最後は家族にも言わず家土地を抵当に入れて、ギリギリまで私に相談もなく、いきなり何とかお金を100万用意してくれと言われたのは、晴天の霹靂で頭がくらくらした。

その後は成人した息子も娘も巻き込んで、毎週家族会議、結局家土地を売却、子どもたちは独立、売却したお金は借金に充て、私は自分の中古マンションを買って離婚した。家族離散。

その後私は幸い仕事を続け、運用もうまくいき、半分割の年金も入ってくるようになり、余裕のある生活をできるようになり、子どもたちとも交流しているが、夫は寂しい老後を送り、例によってまた借金だかリボ払いだかでお金が足りなくなり、私に貸してくれと泣きついてきた。2回まで助けてあげたが、3回目はさすがに断った。
ファイナンシャルプランナーの資格を持ち金融機関に長年勤務しながら、どうしてそのような過ちを何度も繰り返すのだろうと不思議に思い、長いこと謎だった。
しかし、本書を読んで何となく横領や借金をしていく人の気持ちが分かるような気がした。
何かが足りない、物足りない、夫婦間でも何かすれ違いがあるが、それが何なのか、はっきりしない。そして、それをお金やモノで埋めていこうとする。最初はほんの少し、すぐに返すつもりでいる。しかしそれは段々エスカレートしていく。
夫は横領こそしなかったが、一歩間違えば同じような罪を犯していたかもしれない。
テニスが趣味の人だったが、試合の為に集めたお金を一時自分の借金に充てたことがあったと言っていた。
今思うとぞっとする。

今は離婚してよかったと心底思っている。もしあのまま夫婦生活を続けていたら、共倒れだっただろう。
紙の月 (ハルキ文庫 か 8-2) Amazon書評・レビュー: 紙の月 (ハルキ文庫 か 8-2)より
4758438455

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