信長の甥、織田信耀は来日中の劇作家シャグスペアらとともに琵琶湖横断の最中、「颱風」に巻き込まれ、名もなき小島に漂着し、そこで彼らは人間消失と死の絡む不可解な事件に遭遇する。

ビル5階にある新興宗教の道場から、信者の男が転落死した。

ある夫婦が営む古書店がある。鎌倉の片隅にひっそりと佇む「ビブリア古書堂」。

古野まほろと峰葉実香が初めてふたりで話したのは、とある夕暮れの教室だった。

フリーライターの寺坂真以が仕事場代わりにしているファミリーレストランには、名探偵がいた。

わかば銀行から契約社員・梅澤梨花(41歳)が1億円を横領した。梨花は海外へ逃亡する。

ともに大阪府警を追われた、かつてのマル暴担コンビ、堀内と伊達。

経産省とフォン・コーポレーションが進める日中合同プロジェクト『クイアコン』に絡む一大疑獄。

暴力、ドラッグ、幼女売春…。ジャズバーのバーテンの顔をもちながら、闇の世界に生きる夏彦。

火星に憧れる高校生だったぼくは、現在は新聞社の科学部担当記者。

「ファンの正体を見破れる店員のいる店で、サイン会を開きたい」―若手ミステリ作家のちょっと変わった要望に名乗りを上げた成風堂だが…。

第54回江戸川乱歩賞受賞作 乱歩賞史上、最もロマン溢れるミステリー! ドクターヘリの機長・槇村は、墜落した取材ヘリを救出。

思わぬ運命の急変から、大金が至急必要になった四人の男女。

犯罪学者・木岬と義弟の敬二少年は、雪崩に道を閉ざされてとあるペンションに足止めされる。

刺す少年、消える少女、潰し合うギャング団…。ストリートの「今」を鮮烈に刻む青春ミステリーのニュービート。

腐敗した貴族制度を一掃し、最愛の姉を皇帝から取り戻す―ラインハルトとその親友キルヒアイスは、銀河帝国の現王朝打倒を誓い合った。

「クラブみたいなハコで、DJやダンサーみたいな男の子が接客してくれる」渋谷のホストクラブ、“club indigo”。

駆け出しの小説家・物実の元に舞い込んだ初めてのファンレター。そこには、ある興味深い言葉が記されていた。

「待たんかい。

キャバレーのホステスになった修道女の身も心もボロボロの手紙、上京して主人の毒牙にかかった家出少女が弟に送る手紙など、手紙だけが物語る笑いと哀しみがいっぱいの人生ドラマ。

「しずくは観覧車に乗りたい」富豪の夫人に売られてゆくことが決まり、最後の願いを口にした見世物小屋の人魚は、観覧車の客車から泡となって消えた。

六十人を越す死者が出たバスの転落事故で、たった一人生き残った男…宝くじを買えば、その賞金の十倍という袋くじの特賞に当たる。

人は、自分の悲しみのために涙する。

ピアニストの道を挫折した高校生の岬は、司法試験をトップの成績で合格して司法修生となった。

太宰治の『晩年』を奪うため、美しき女店主に危害を加えた青年。ビブリア古書堂の二人の前に、彼が再び現れる。

「今日的テーマを扱いつつ、難易度の高いテクニックを駆使し、着地の鮮やかさも一級品である」と『このミステリーがすごい！』大賞選考委員・茶木則雄が絶賛した2011年『このミス』大賞優秀...

大切な人を殺された者は言う。「犯罪者に復讐してやりたい」と。

それは、ただのレースではない。２年連続で本選出場を逃した崖っぷちチーム、古豪・明誠学院。

「犯罪被害者に限定して言えば、事件の加害者となった人間以外はすべて、被害者になってしまうのではないかと、私はそんなふうに考えている。

大学の研究室を追われた二十八歳の「おれ」。失意の彼は教授の勧めに従って奈良の女子高に赴任する。

大阪府警捜査一課”黒マメ”コンビvs稀代の知能犯。圧巻の警察ミステリ! 三協銀行新大阪支店で強盗事件が発生。

王子と結婚した日、人魚姫は、自らに剣を刺し、泡となって消えた。その翌日、王子が殺される。

神の仕掛けか、悪魔の所業か。地獄のバトルが今、始まる。

ロンドン発202便は、飛行機好きの小学生、護送される国際犯罪者など、様々な人々を日本へと運んでいた。

シャクリと呼ばれるポンプ・アクション6連発銃、ウインチェスター・M12。その銃を手にした男たちのそれぞれの生き方―。

「僕の全財産は、僕を殺した犯人に譲る」。

民俗学が、世界に名高い浮世絵師の秘密に迫る――! 世界に名高い浮世絵師ながら、正体が謎に包まれている東洲斎写楽――。

故郷を奪われ、生き方を変えられた。それでもアイヌがアイヌとして生きているうちに、やりとげなければならないことがある。

家業の牧場を騙し取られ、非業の死を遂げた父。

私には誰にも言えない秘密がある。私の母は―殺人を犯した。

大御所ミステリ作家の宮内彰吾が、癌の闘病を経て61歳で死去した。

元警察官にして探偵・梓凪子に舞い込んだ依頼は最悪のものだった。 理由はふたつ。

国民の遺伝子情報から犯人を特定するDNA捜査システム。その開発者が殺害された。

人類最後の秘境=脳。その研究のために、各分野の気鋭の学者が巨大施設「ブレインテック」に集められた。

「坊っちゃん」の裏に浮かぶもう一つの物語。 東京に帰った「坊っちゃん」は、山嵐に赤シャツの自殺を知らされ、再び松山へ。

奈良県で日本の元内閣総理大臣が撃たれ、死亡した。その場で取り押さえられたのは41歳男性の容疑者。

案山子だらけの宵待村で、案山子に毒の矢が射込まれ、別の案山子が消失し、ついに殺人事件が勃発する。

直木賞受賞作がついに文庫で登場 京極夏彦の直木賞受賞作。ラストに訪れる仕掛けが読者の胸を打つ感動作。

闇夜に遺伝子工学の研究所から姿を消した謎の生命体“ダンサー”。正体不明の男につきまとわれる美しき踊り子・志麻子。

私立探偵の真木は、実業家・磯村の依頼を受けて、十九歳の劇団研究生・乃里子の行方を捜し始めた。

大手精密機器会社課長・守口は、愛人とのドライブ中に人を撥ねてしまった。

見るも無残に顔が潰れた死体、変転してゆく事件像(『石榴』)。

妻の殺害を企むヒモも同然の婿養子。妻はロスの別荘、夫は東京の自宅。

地震で津波が発生し、警報が遅れる事故が起こった。

下町のフレンチレストラン、ビストロ・パ・マルのスタッフは4人。

殺すだけでなく、その人物の生きて来た痕跡までも消してしまう「消し屋」。

椎名きさらは小学五年生。

外回り中の営業部長・山縣泰介に緊急の電話が入った。

宴席の最中だった。突然部屋の中に入ってきたのは「鬼」―祭で使う鬼の面をつけ蓑をまとった「鬼」だった。

東京地方裁判所、104号法廷。

太平洋戦争末期の日本で極秘裏に開発された風船爆弾。ジェット気流に乗せてアメリカ本土を襲撃する計画だった。

再び指揮者がヴァイオリンを弾きはじめる。照明はさらに暗く、遠近法が微妙に狂いだす。

小説教室講師覗木毒助は生徒たちに生き残りを賭けた“作者不詳”ゲームを仕掛け、生徒たちは噂で覗木にゆさぶりをかけ、黒い影が周囲をうろつく。

日村誠司が代貸を務める阿岐本組は、今時珍しく任侠道をわきまえたヤクザ。

302ページから起こることは、決して誰にも言わないでください! 専門学校に入学するため、地方から上京してきた美菜は、隣人に挨拶に行くことに。

旅先で間違えたバッグの中には一通の手紙が。

舞台は、伝統ある男子校の寮「松籟館」。冬休みを迎え多くが帰省していく中、事情を抱えた4人の少年が居残りを決めた。

銃撃事件に遭遇した麻生刑事は、毎夜の悪夢に苦しめられていた。

十津川警部は帰宅途中を襲われ、不覚にも誘拐されてしまう。彼が気付いたときには、不可思議な島にいた。

十三歳。四季はプリンストン大学でマスタの称号を得、MITで博士号も取得し真の天才と讃えられた。

「君は満洲という白紙の地図に、夢を書きこむ」日本からの密偵に帯同し、通訳として満洲に渡った細川。

新宿で在日朝鮮人が殺害された。

ホラー界に新ヒロイン誕生!ホラー小説大賞初の〈大賞&読者賞〉W受賞作。 毎晩夢に現れ、少しずつ近づいてくる巨大な虫。

子どもへの性犯罪が起きるたびに、かつて同様の罪を犯した前歴者が殺される。

見合いの話が断れなくて困っている―。何と、見合い相手のシチューに混入したビー玉が原因だという。

「美」は魔物―。

巨大歓楽街、福岡・中州。

「右手を見せてくれ」。スーパーで万引犯を捕捉する女性保安士・八木薔子のもとを訪れた刑事が尋ねる。

小鳩君と小佐内さんは、恋愛関係にも依存関係にもないが互恵関係にある高校一年生。

東京を壊滅寸前まで追いやった大震災から4年後、息子を喪った刑事くずれのヤクザ巽丑寅は、不思議な魅力を持った少年、丈太と出会う。

戦地において友軍への誤爆という罪を犯した男―ディムズデイル=ボイルド。

豊後羽根藩の檀野庄三郎は不始末を犯し、家老により、切腹と引き替えに向山村に幽閉中の元郡奉行戸田秋谷の元へ遣わされる。

光彦・小学校五年生の夏。クラスに軽井沢からの転校生・本島衣理がやって来た。

浪人者の多田文治郎は江ノ島・鎌倉見物のあと足を伸ばした米ヶ浜で、浦賀奉行所与力を務める学友の宮本甚五左衛門に出会い、対岸の猿島で起きた殺しの検分に同道してほしいと頼まれる。

本書は、あなたに新しい興奮をもたらす。それは、第一章「闇一重」で幕を開ける。

「あの島には悪霊がとりついている】額から血膿の吹き出した凄じい形相の男は、そう呟いて息絶えた。

誘拐×時効、二度敗北した静岡県警。三度目の機会は、ないはずだった。

第二次大戦中に天才料理人・直太朗が完成させた究極の料理を蘇らせてほしいと依頼された、絶対味覚=麒麟の舌を持つ佐々木充。

非道なテロ組織の爆弾テロにより、神鷹静香は、夫と愛娘を一瞬にして喪った。

大学生の秋月昌平は墓参りに行った霊園で、瀕死の男に遭遇。

いつになったら、私は自由になれるのだろう。恋愛小説の最高傑作。

人気球団オリオールズの投手・沢村。

湘南・葉山マリーナから沖縄を目指す豪華クルーザーのインディアナ号が出港した。

鑑識不在の状況下、警備会社社長と真っ向勝負(「マックス号事件」)、売れっ子脚本家の自作自演を阻む決め手は(「失われた灯」)、斜陽の漫才コンビ解消、片翼飛行計画に待ったをかける(「相棒...

天才科学者・真賀田四季。彼女は五歳になるまでに語学を、六歳には数学と物理をマスタ、一流のエンジニアになった。

第165回直木賞受賞作！ 巨星・河鍋暁斎の娘として、 明治大正の動乱を真っ直ぐに生き抜いた 女絵師・暁翠の一生。

池井戸潤最新作! 経営戦略室から左遷された男が挑む――。

横濱で知らぬ者なき富豪一族、檜垣澤家。当主の妾だった母を亡くし、高木かな子はこの家に引き取られる。

ロンドン五輪予選を兼ねた福岡国際マラソン2011。スタートラインに立つ選手にはそれぞれの人生があった。

西大久保工科大学(NIT)が誇る宇宙物理学の泰斗・海渡欄太郎には“名探偵”というもう一つの貌がある。