鬼蟻村マジック
- 水乃サトルシリーズ (10)
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水乃サトルの社会人編の一編だが、シリーズとしては異色の実在の場所が場所でなくトラベルミステリー的な側面が抑えられて、横溝的な旧家内での連続殺人事件が繰り広げられるという異色作である。 昔の事件との絡みや殺人鬼の正体に消失トリックなど盛りだくさんだが、トリック的にはさほど目新しいものではない。 が、このコテコテとも言える王道的的展開が妙に懐かしくて心地よく、トリック的にはさほど優れているとは言えないが、最後まで一気に読めるのは評価したい。 | ||||
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2008年に原書房から出た単行本の文庫化。 水乃サトル(社会人)シリーズの第5作。 長野県の鬼無里村ならぬ鬼蟻村を舞台とした惨劇である。戦前の不気味な事件から始まり、現代でも次々と「鬼」の手による殺人が続く。 舞台立ては雰囲気が充分。密室殺人も謎めいていていい。 しかし、このトリックはどうなんだろう……。うーん、もうちょっと考えてほしかったなあ。 | ||||
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二階堂による「xxxマジック」シリーズの第4弾。例によって名探偵水乃サトルが活躍する。このシリーズは、諏訪湖とか猪苗代とか、おおむね実在の名所を舞台にしてきているが、今回は少なくとも地名は架空の場所の模様。その長野県の山里「鬼蟻村」に伝わるおどろおどろしい伝承、旧家にまつわる歴史と人々の確執、そして血で血を洗う惨劇と、不可思議な密室殺人の数々が・・・、といった、あたかも横溝正史ばりのストーリ展開である。読んでいて、これが二階堂の作品か〜、と何度思ったか。 もっとも書きっぷりは二階堂そのもの。説明調の台詞回しが単調なわりに長々しかったり、女言葉がみょうな不自然さがあったり。まぁこのあたりは、いつもの二階堂節なんだと思ってそのまま読むしかないでしょう。 全体として、トリックや犯行動機など、ミステリの根幹自体はなかなか考えられていて面白い。が、今の時代に、これはちょっと現実離れしているよな気もする。時代を少し昔にずらしたほうが、とも思えたり。結局リカちゃん人形の話も刺身のツマ的だし、利き酒以外にマニア話が本編に絡むこともないので、個人的には、無理に水乃サトルものにしなくてもよかったような気も。 まあでも解説氏によれば、次作品の東尋坊マジックにてなにやら仕掛けがあるらしいので、ここは連作というつもりで読んでおくのがよいのかもしれない。 | ||||
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二階堂さんの作品好きだったのに。 死亡フラグが、かなり分かりやすくたっており、 主人公がその人は次の犠牲者になるおそれがあると言っており、警察も警備をつけようなんて言っていたのに いざ事件がおきたら 「全く警戒も予想もしていませんでした…。この人の命が奪われるなんて…。」 なんて言っちゃってる。 二階堂さん大丈夫ですか? 一気に二階堂さんの作品を読む気力が失せました。 | ||||
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中身の濃い秀作です。 地方の旧家で起きた凄惨な連続殺人事件を、変人美形探偵水乃サトルが解き明かすもので、旧家に蠢く因習や秘められた怨念を暴いていく点では、横溝正史や村野宮子の作品を確かに彷彿させます。たぶん、作者も意識しているのでしょう。 密室から消失する鬼の姿をした男という不可能犯罪が何より目を惹きますし、ことに、二番目の密室トリックはかつて読んだことがないもので、その着眼点にひどく感心しました。しかし、この作品は、ディクスン・カーの第三期の傑作(『囁く影』や『連続殺人事件』)を思わせるように、わざと派手さや筆致を抑え気味にしてありますが、それはトリックのコンビネーションを際立たせるための工夫だと思います。 伝説的でドロドロした事件が起きているにもかかわらず、探偵役が二階堂蘭子ではなくて水乃サトルであるのも、探偵の失敗を経た上で、どんでん返しを成功させたかったからでしょう。神がかり敵な蘭子さんでは、あっさりと解決してしまいますものね。 とにかく、純粋な本格ミステリーを読みたいという読者にお勧めの作品です。 | ||||
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