キングを探せ



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初公開日(参考)2011年12月
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長編小説

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キングを探せ (講談社文庫)

2015年09月15日 キングを探せ (講談社文庫)

繁華街のカラオケボックスに集う四人の男。めいめいに殺意を抱えた彼らの、今日は結団式だった。目的は一つ、動機から手繰られないようターゲットを取り換えること。トランプのカードが、誰が誰を殺るか定めていく。四重交換殺人を企む犯人たちと、法月警視&綸太郎コンビの、熾烈な頭脳戦をご堪能あれ!(「BOOK」データベースより)




書評・レビュー点数毎のグラフです平均点7.27pt

キングを探せの総合評価:7.19/10点レビュー 48件。Bランク


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全15件 1~15 1/1ページ
No.15:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

予定調和で終わらないカードマジック

学生時代以来、2度目の再読をしました。
本格ミステリで第1位だっただけあり、とても面白かったです。意外と展開やら結末やら忘れていたので、初読のときと同じ新鮮な気持ちで楽しめました。
まず、四重交換殺人という発想に敬服します。私は実験的なミステリが好きなので、誰も書いたことのないアイデアを起点に進行していく話に評価が高くなります。そして、物語は予定調和で終わりません。序盤から少し物語が進行したベージで、犯人側にとって不測の事態が起こります。その、本流を裏切る流れは、東野圭吾氏の疾風ロンドを思い起こさせました。
私は、今回再読したとき、犯人のハンドルネーム4つと、殺すターゲット、殺す順番を、それぞれメモしていました。未読の方にもお勧めです。そうすることで、次に(♡◯)、誰が、どのターゲットを(♤◯)殺すか流れを追えるだけでなく、自然と作者の術中に嵌まってしまうのです。
途中、カードの引く順番と、自分が殺したいターゲットを自分が殺せない問題について、作者が探偵法月氏の口を借りて(作者も本書の探偵と同名なので紛らわしい)講釈する場面があります。その思考は、まさしく四重殺人という特殊ケース故に発生しうる問題で、若干小難しくなっているきらいがあります。まさしく論理的思考の極地に感じられました。
さて、最後にタイトルにも書いたカードマジックについて。本書がカードを用いているからだけでなく、結末で明かされる真相が、たしかになるほどと唸らせられるのですが、どうしても、他のレビュアーさんが評価しているように小粒に思えて仕方ありません。冒頭の伏線が回収され、終盤、罪が軽くなるよう弄した犯人の一人の策略など、なるほどと思わせられますが、いかんせんパンチが弱い。もう少し話を壮大にできる余地はありそうです。
なので例えれば、大脱出マジックではなく、マジシャンの手元で驚かされるカードマジックという表現が相応しいです。
けれど、読み応え抜群、ミステリ好きにお薦めできる一級品でした。

bamboo
NU17PFML
No.14:
(5pt)

キングを探せの感想

この小説、国内総合ランキング65位とかなり高い評価であったため、手にしました。
法月綸太郎シリーズというシリーズ物であることも、全く知らず、読み終わって初めて知ったことになります。
そういう面で、下記は先入観なく読み終えた感想と言えます。

最初の事件までは、非常にいいですね。
これは、当たりだと思って読み進めました。

▼以下、ネタバレ感想

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マッチマッチ
L6YVSIUN
No.13:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

キングを探せの感想

見事にやられた!
これは読み飛ばしてしまう作品ではなくじっくり腰を据えて時間をかけて読むべき作品だと思う。
小説技法の点でかなりテクニカルなところがあり、解説まで読んでようやく気付かされる部分も多かった。

ぜひ、時間をかけ、解説まで読み、私と同じように「見事にやられた!」と言ってほしい(笑)

テルテル
9638XNHX
No.12:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

無駄のない、直球ミステリー

  
 まず非常に無駄のなく、すっきりしたミステリーだなと。300p弱のボリュームにてミステリ的面白みが随所に光ります。 
犯人が明かされている倒叙ミステリ、登場人物も複雑すぎることなく読者は事件の裏のハウダニットに集中できます。 探偵役が出しゃばり過ぎることもなく、かつ要所で事件の手がかり、整理を披露してくれるのですごく読みやすい。 癖が強いミステリにはよく出会いますが、今作のように万人に薦められるようなミステリは中々邂逅しないです。 トランプという身近なテーマも吉ですね。

 贅沢を言うとシンプルすぎるのかなと・・。 探偵の事件への慧眼と犯人側の比較的子細な描写によって、読んでいて謎を解くというよりかは単に謎を読み進める形になってしまいました。 自分はもうちょっと複雑多岐な作品が好みですね、★は7つ

りーり
9EDFH0HC
No.11:3人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

頭の体操

4重交換殺人の決起から始まり、倒叙作品かと思いきや事件の詳細を必ずしも描くわけではなく、法月親子の視点からがあくまで中心で大部分を占めている。各部が非対称の形式であるが故に、飽きが来ることなく最後まで読み切ることができた。
作品の印象としては頭の体操といったイメージだ。しっかりと頭を使って読めば、ごく自然と真相に近付ける。あまり類を見ない内容でとても新鮮だった。全体的に御都合主義なのがマイナスポイント。レールの上を走らされたような設定だ。法月綸太郎の推理含め上手くいきすぎているため、作られた話であることを強く意識させられてしまい、深く物語に浸ることはできなかった。
しかしながら、トランプを使った設定、各章の始まりに引用した文章、本書のタイトル、全てが非常に粋に感じた。

陰気な私は地球を回さない
L1K3MG03
No.10:2人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

交わされる四枚のカードと四つの殺意

「夢の島」「イクル君」「カネゴン」「りさぴょん」などのニックネームが出てきた途端、「なんだこいつら、『密室殺人ゲーム』でも始めるのか!?」と思いましたが、彼らは遊びじゃない真剣な人殺しの相談者達でした。
もはや通常の二人の間だけの交換殺人では足がつくとばかりに、トランプを用いて四人の間で行われる交換殺人という題材で、犯人各々の事情、思惑が絡み合う、言わば群像劇倒叙ミステリーと言える作品です。

四人の犯人と四件の殺人、これだけで事件の複雑化は必須ですが、まったく無駄のない構成で冗長にならず綺麗にまとまった話になっています。
綿密なロジックの元に導き出される結末はクイーン的なものを感じさせられました。

▼以下、ネタバレ感想

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マリオネットK
UIU36MHZ
No.9:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

キングを探せの感想

色んな意味ですっかり騙されました。本格推理を、真剣にトリックや犯人を見極めるべく読んではいないので、素直に楽しみましたけど。良く考えられているのは間違い無いんですが、全体的に地味で盛り上がりに欠けるかな?探偵役が父親の後ろに隠れたアドバイザーになっていて、失敗の責任もリスクも苦悩も無いのが、緊張感が出ない理由かも。犯人側の必死感と探偵側の他人事感、特に魅力的な犯人でも無いんですが、そちらを応援したくなる不思議な風味の作品でした。

なおひろ
R1UV05YV
No.8:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)
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キングを探せの感想

『キングを探せ』というタイトルは、まさに言い得て妙。

トランプのトリックは見当が付いたが、よく見かける叙述トリックと違い、新鮮だった。

エーカー
NWKWLAAY
No.7:
(9pt)

キングを探せの感想

正月読むのに相応しい?
素晴らしい作品 楽しめました。

anotokinoinoki
4B79947F
No.6:
(4pt)

キングを探せの感想

ミステリの標準点
読みやすく
無難に仕上がっている
期待して読まなければ
ほどほどに面白い

jethro tull
1MWR4UH4
No.5:2人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

キングを探せの感想

簡単にいえば、読みやすく面白い。
読解力の低い僕にも、状況が目に浮かぶように読み進めることが出来ました。
まだ読んでいない人は、ちょっとした事にも注意して読んで下さい。
あとで、真相に絡んでくるかもしれません。

Hidezo
GX0TU62Y
No.4:2人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

キングを探せの感想

「生首に聞いてみろ」以来8年ぶりの法月モノ長編!夢の島、イクル君、うさぴょん、カネゴンと呼ばれる互いに見も知らぬ4人の男たちは4枚のトランプに従って、「四重交換殺人」を企むのだが・・・。派手なトリックこそないものの、相変わらず法月さんは緻密なロジックを展開してくれます!「キングを探せ」というタイトルも最後まで読めば、正にこれ以外あり得ないなと最後の一行まで読むと納得します!

ジャム
RXFFIEA1
No.3:4人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

キングを探せの感想

交換殺人がテーマのミステリーです。良いタイトルですね。でも、本を手にした時からすでに作者の術中に嵌まっている事に後で気がつきます。とても読みやすい文章で書かれていてサクサク読み進めます。でもそれが武器になっているんです。さりげない伏線も何気なく読み流してしまいます。交換殺人を目論む4人と綸太郎と法月警視の親子による推理。そのつばぜり合いがこの本のすべてです。まさに「謎と論理のエンターティメント」です。ちょっとした綻びから4人の計画が危うくなり、逆転を賭けて奇策に出るのですが・・・。この本に限って、たら、れば、のつまらない無粋な粗さがしは止めましょう。
綸太郎の名推理を堪能すべきです。
ただ、重厚なミステリーといった印象はありません。そういったところで8ポイントとしました。
でも、法月綸太郎のファンの人も、そうでない人も充分楽しめる一冊であることは間違いありません。

ニコラス刑事
25MT9OHA
No.2:6人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

キングを探せの感想

あだ名で呼び合う犯人たち、
トランプのくじ引きで決めた四重交換殺人、
計画の齟齬により2転3転する構成など。
ミステリの読み所が豊富。

4人ものは、登場人物に頭を悩ませないで済むので、
巻き起こる事件のパズルに集中できるのがとても好みです。

ただ、何故だろう・・・。
舞台は巧妙で、驚きの要素が多く凄い作品だと感じているのに、
何かがパっとせず、印象的ではないのが勿体無く感じました。
感情的ではないからか、淡々と理論的な為なのか、文体なのかわかりませんが、
真相が明かされても衝撃が弱かったです。
(もっと凄い作品となりそうな勿体無さを感じてしまいました)

交換殺人、トランプ、などなど、
扱う道具の活用が非常に巧いと感じた本格モノ。

久々に著者の本を読みましたが、とても面白かったです。


▼以下、ネタバレ感想

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egut
T4OQ1KM0
No.1:5人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

キングを探せの感想

法月氏が「密室殺人ゲーム」を始めたのかといきなり唖然とさせられました(笑

倒叙っぽく描かれてはいますが、4人による交換殺人であり、警察側では容疑者は本名で記述されますが、お互いニックネームで呼び合っているため、実際誰が誰を殺そうとしているのか、読み手にははっきりしません。
その点で、見方によっては、倒叙モノながらもフーダニット作品と捕らえることも出来、変わった趣向の作品だと思いました。


▼以下、ネタバレ感想

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梁山泊
MTNH2G0O
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