しらみつぶしの時計
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書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.50pt |
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短編集でした。いくつか面白いものもありました。タイトルになっている「しらみつぶしの時計」は、なんだか頭の体操のような話。個人的には最後の入れ替わっちゃってる(2重の意味で)話がよかったかな。猫の話は意味不明。。。あと3ページ位の「デスノート」みたいな話もよく分かりませんでした。 | ||||
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バラエティに富んだ?短篇集。 | ||||
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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
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90年代後半から十年余りの間に発表されたノンシリーズの短編集。 探偵法月綸太郎は登場しないが、法月林太郎は登場するwww 10篇の短篇すべてが★★★なのが申し訳ないのだが、ことミステリのジャンルにおいて、コンスタントに★★★つをキープするのは、至難の業なのではないかと拝察する。 | ||||
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タイトルになってる、しらみつぶしの時計が一番好きでした。ま~良く出来ています。よく、こんなこと考えられるなと。真剣に読んだので頭を使いましたが、なるほど!そして、最後はこう来ましたか!ただ、そのほかはあまり覚えていません・・・。 | ||||
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「使用中」 途中からは犯人視点の倒叙ものと思わせておいて、さらにひねって、別の人物の疑心暗鬼によるリドルストーリーになっている。前半の推理作家と編集者の打ち合わせの内容がうまくラストのオチにつながっている。 「ダブル・プレイ」 見知らぬ人物から持ち込まれた交換殺人の顛末が語られていくが、思わぬ逆転劇が起こり、予期せぬカラクリが明らかになる。しかし、最後のある人物の独白にある「濡れ衣」はうまく行くとは思えない。 「素人芸」 浪費癖のある妻が腹話術の人形を買ったことにかっとなり、殺してしまったと思った夫。せんさく好きな隣人の通報で警察官がやってきて、死体の隠ぺいに四苦八苦する様子がコミカルに描かれている。 警察官が腹話術を見せてくれなんて言うはずがないと思ったが、意外なオチがあって納得した。 「盗まれた手紙」 2つの南京錠を使うことによって、他人には開封不可能な箱に入っていた手紙が盗まれた謎。極秘の手紙のやり取りの方法も面白いが、盗難の方法が論理的パズルになっている。私はこの方法を完全に見抜くことができ、謎解きの快感を味わった。 「イン・メモリアム」 存命中の作家の追悼文を書くことが会員となる条件の<評議会>のことを書いた文章。作中に出てくる「土方勇三」という人物は検索したところ、架空の人物のようだ。 作家先生であればいかにもやりそうな奇妙なことを想像した奇想か。 「猫の巡礼」 飼い猫の「猫の巡礼」の様子が切々と描かれている。実際にそんなことがあるのかと思い、検索したところ、「猫の巡礼」は見つからず、存在しない模様。 実際にはないものを、真に迫っていかにもあるかのように語ったほら話か。 「四色問題」 戦隊物ヒロインの女優がナイフで刺された後に、手首を切って死んだ謎。特殊な専門知識を使った面白いダイイングメッセージだが、ちょっと凝りすぎ。 「幽霊をやとった女」 妻を寝取られて、ルンペンに落ちぶれたニューヨークの元私立探偵が主人公。 ハードボイルドタッチの文章の中に、意外なカラクリを暴く本格的な内容を持った作品。 「しらみつぶしの時計」 論理的ではあるが、ちょっとわかりにくいし、中身にも疑問。最後の2つの内でどちらかを決めるロジックがあるのだろうかと思っていたが、最後はそうきたかという感じ。 (ネタバレ) ・「1440個の時計は、たったひとつの例外もなく、すべて異なった時刻に合わせてある」という書き方だと、午前と午後のペアは「デジタル/デジタル」の場合しか駄目なように感じる。「デジタル(午前)/アナログ(午後)」の場合は、同じ時刻を指しているのでは?「時計は1分ずつずらして設定したが、『正しい時刻を示している時計』と同じ時刻を指して時計はない」とすべきでは? ・12のブロックに分けた後、それぞれのブロックについて並べ替える必要などない。ブロックごとにデジタルの時計の数と、アナログの時計の数を数えて、2つの数が違うブロックに正しい時刻の時計は含まれている。そのブロックのデジタルの時計だけを並べ替えて、12時間違いの時刻を指している時計を見つければ良い。こちらの方が簡単だし、速い。 「トゥ・オブ・アス」 男の思い込みから生まれた勘違いによる事件だと思わせておいて、最後まで読むと、さらなる勘違いが秘められていることがわかる。読者をミスリードする叙述トリックも複数盛り込まれている。 | ||||
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時計を探す話の結末が気になって購入。 しかし表題作以外の話のほうが面白かった。 矛盾がないというか、かなりよく考えている作者だなと思う。 | ||||
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非シリーズものを集めた短編集。1998年から2008年発表の作品が中心とのこと。 収録作品: 使用中、ダブル・プレイ、素人芸、盗まれた手紙、イン・メモリアム、猫の巡礼、四色問題、幽霊をやとった女、しらみつぶしの時計、トゥ・オブ・アス いくつかの作品は別のアンソロジーなどで読了済みなのはわかっていたのだが、未読の作品もあるので購入したもの。 感想は、、、作品間のギャップが大きくて右往左往した感じであります。 いわゆる異色作(「猫の巡礼」はその最右翼)が多くて、個人的には入れ込みにくいというのもあるが、本格的なパズラーかと思って読み進めていたらそうではなかったりとか、ちょっと合いませんでした。 その中でも「四色問題」は冒頭でいきなり吹き出した。巻末の本人解説にもあるが、これは都築道夫の「退職刑事」シリーズの贋作というやつですわ。すごく楽しい。四色といわれて森博嗣の某ミステリも思い出したがそれは関係なかった。 個人的興味からじっくり読みこんでしまったのは「盗まれた手紙」。途中まで読んだあたりで情報処理技術をやったことがある人はふと思うでしょう、これ何かの実用技術に似てないか?と。そう、ここで扱われているのは暗号理論でいうところの中間者攻撃そのものである。なんともマニアックなネタを下敷きにしたものだと感心するやらあきれるやら。 表題作「しらみつぶしの時計」もかなり強引な問題解法を手掛けているし(最後のびっくりポイントはおいておいても)、意外に著者はこのあたりの技術に通じているのかもしれないという気がしました。 | ||||
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