名探偵に薔薇を



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↑現実的

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初公開日(参考)1998年06月
分類

長編小説

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名探偵に薔薇を (創元推理文庫)

1998年06月30日 名探偵に薔薇を (創元推理文庫)

怪文書『メルヘン小人地獄』がマスコミ各社に届いた。その創作童話ではハンナ、ニコラス、フローラが順々に殺される。やがて、メルヘンをなぞったように血祭りにあげられた死体が発見され、現場には「ハンナはつるそう」の文字が……。不敵な犯人に立ち向かう、名探偵の推理は如何に? 第八回鮎川哲也賞最終候補作、文庫オリジナル刊行。(「BOOK」データベースより)




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名探偵に薔薇をの総合評価:8.10/10点レビュー 59件。Sランク


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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

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全14件 1~14 1/1ページ
No.14:
(5pt)

名探偵に薔薇をの感想

架空の毒物で、大きな問題になると思ったら
こじんまりした探偵小説になってます。
1部・2部でうまく話になっていますが
私にはイヤミスに思え駄目でした。

jethro tull
1MWR4UH4
No.13:3人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(9pt)

名探偵に薔薇をの感想

二作のタイトルが異なるため、同し登場人物の異なる作品かと思っておりました。また、一作目を読み切った時の感想は「ここまで高評価を得る作品なのか?」というものでした。
二作目は語り手も代わり、別な事件が起きるのかとおもいきやあにはからん、前作があり成り立つ決め細やかで深い絡繰りが…。猜疑と不安が驚きに変わる過程を楽しむことができました。
人間関係と心理を何層にも掘り下げて描く緻密さに脳と神経を刺激される一方、言葉を音として楽しみたい私の嗜好に合った古典風で簡潔な文体の心地よさが加わり、十分楽しませていただきました。
オススメの一冊です。

はつえ
L7BVQMDY
No.12:
(7pt)

名探偵に薔薇をの感想


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りーり
9EDFH0HC
No.11:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(9pt)

名探偵に薔薇をの感想

久々に展開に驚かされた作品でした.

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マー君
S2HJR096
No.10:
(6pt)

名探偵に薔薇をの感想


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yu
9WU2KCOR
No.9:3人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(9pt)

密度の濃すぎる後半130ページ!

第一部を読み終わった感想は
「まぁそこそこのミステリだったんじゃない?でもこの唐突に出てきた名探偵とやらはスカして不幸アピール激しくて好きになれないなぁ」でした。
そして第二部は一部と比べてもページ数も少なく、後日談のおまけ程度のものなのかと思っていました。
(上で述べたとおり、第一部だけでもそこそこの作品としては十分成立していたので)

しかし二部からがこの物語の本番、核心であり、その密度の濃さと完成度の高さ、怒涛の展開に驚きました。
作品にも名探偵にも抱いていた印象が変わりましたね。もちろんいい意味で。

この話のためだけに存在するとしか思えないあまりにも非現実的かつ都合のいい毒薬が登場する点で人によっては拒絶があるかもしれませんが
個人的にはまさに「使い方次第」で、それで話が面白くなり、読者への情報としてフェアに登場していれば全然アリですね。


▼以下、ネタバレ感想

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マリオネットK
UIU36MHZ
No.8:4人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(9pt)

名探偵に薔薇をの感想

二部構成になっています。
一部が探偵役の良き理解者である三橋荘一郎視点、二部が名探偵瀬川みゆき視点になるのですが、この視点の切り替えにも意味があります。

第一部は、作中作である「メルヘン小人地獄」の見立て殺人。
見立て殺人を乗っ取りアリバイ工作するというプロットは面白いと思ったのですが、名探偵によりあっけなく解決に導かれてしまう点、容疑者と思しき人物が相当に限定されてしまっている点、そして何より凶器となる毒薬の(異常なほど)ユニークな属性がどこにも活かされていない点・・・
解説によると第一部は後付けらしいのですが、何処かもったいないですね。

第二部では、第一部で名探偵ぶりを遺憾なく発揮してみせた瀬川みゆき視点。
「事件を解決する事が、全ての人を幸せにする訳ではない」
この手の探偵の苦悩を描いた作品はこれまでにも何度か目にした事はあります。
この作品の場合、読中から名探偵自身にとって辛い結末になる事は目に見えていたのですが、二転三転の末、最も辛い結果になりましたかね。
表面的には相変わらずの冷静っぷりですが、探偵視点でこれを描くことにより、心理状況が読み手に筒抜けになっています。
この見せ方は面白いと思いました。


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梁山泊
MTNH2G0O
No.7:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

名探偵に薔薇をの感想

著者初読み。読み始めて見ると、文体や使う漢字が独特で、物語全体に妙な違和感がある。「小人地獄」と言う毒薬の非現実感もあり、キャラクターも全て作り物めいて見えてしまう。「名探偵を呼びます。」なんてセリフは、ねぇ?第一部を読んだ時点では、割とあっさりしてるな、という印象でした。第二部になると、物語の視点が別の人物に変わります。そしてここからが本番でした。展開は二転三転で、最後は何がどうなって、結局誰が、なぜやったの?何も信じられずに怒涛のラストへ。面白かった。

なおひろ
R1UV05YV
No.6:3人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

名探偵に薔薇をの感想

序盤からの見立て殺人や非現実的な毒薬ならではの推理展開が面白く、コテコテのミステリを楽しみました。完全犯罪可能な毒薬やメルヘン見立てが、演出の為だけではなく、ちゃんと意味がある設定は好きです。

また、事件パートも然ることながら、それを解決する名探偵の苦悩がとても表現されていた作品でした。
真実を明かすことが本当に良い事なのか。これ系の名探偵の悩み本はありますが、全編通して繋がる完成度は高く、哀愁漂う読後感は久々でした。

▼以下、ネタバレ感想

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egut
T4OQ1KM0
No.5:3人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(9pt)

名探偵に薔薇をの感想

『小人地獄』という名の架空毒薬。
毒の痕跡を残さず殺害ができる、完全犯罪可能なミステリ小説においてはいわゆる反則アイテムです。
この毒薬をめぐって繰り広げられる難解な見立て殺人を本格推理ヨロシクな手法で解き明かす第一部。
二部構成作品の第一部も完成度が高くて良かったのですが、
第二部を読むと第一部はあくまでも前菜であることに気付かされます。
この第二部の二転三転していく展開と主人公である探偵瀬川の心の動きの描き方は本当に見事です。
更に読み終わった時に初めて気付かされる『名探偵に薔薇を』という秀逸すぎるタイトル。
真相こそ正直私の好みのではありませんでしたが、それを補って余りある作品です。
賛否の分かれそうな小説ですが私は傑作だと思いました

歌舞伎蝶
LMC3R9P9
No.4:3人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(10pt)

名探偵に薔薇をの感想

二部構成になっている作品。
小人地獄という非現実的な世界観を受け入れられるかが最大の難関。

第一部『メルヘン小人地獄』は見立て殺人。
名探偵の登場により、あっさり解決するが、あくまで第二部への布石に過ぎない。
第二部『毒杯パズル』では、最も理想的な毒薬が何故最も下手な使い方をされたのかがポイント。
二転三転してラストを迎えるが、そこで二部構成の仕掛けが活きてくる。

全て読み終われば、『名探偵に薔薇を』に込められた意味がわかるはず。

エーカー
NWKWLAAY
No.3:6人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

名探偵に薔薇をの感想

『メルヘン小人地獄』
とあるわるい博士は世とびきりすごい毒薬を作ろうとしました。
毒薬の材料は小人でした。
博士は小人の村へ行き、小人壺を投げては小人の首を捻切りました。
小人の村は血に染まりました。
小人は博士に復讐をちかいますが、博士はぽっくり死んでしまいました。
この恨みをどうしてはらそうか。
ハンナは吊るそう
ニコラスは煮よう
フローラは剥こう
復讐が成されて小人は大喜びしました。
「小人地獄」はご存知か。
三橋荘一郎は突然薄気味悪い男にそう声をかけられた。
男は三橋の家庭教師先の母親である恵子にそう伝えろと言ってきた。
恵子に伝えると、恵子は心なし嬉しそうな様子で、三橋に他言しないよう求めた。
不可解に思うこと数日、恵子が遺体で発見された。
全裸で逆さ吊り状態にされ、血は滴り肉は弛んでいた。
現場には小人の足跡のスタンプと「ハンナは吊るそう」というメッセージがあった。
猟奇的な殺人事件。
はたして犯人は誰なのか。
「小人地獄」とはいったい何なのかー・・・

第一部「メルヘン小人地獄」第二部「毒杯パズル」の二部構成です。
第一部は一つのミステリであり、かつ、第二部のための前置きでもあります。
人物像や人間関係、そして本作の鍵である「小人地獄」についてなど。
警察は無能だったり傲慢だったり苛立たせる人物像のパターンも割合ありますが、本作では柔軟で苛立つことはありません。
また、とても面白いミステリですが、凄惨な描写が多いので、注意が必要です。
第二部は第一部の前置きがあるからこそ不可解な謎になります。
第二部の犯人は割りとすぐにわかりますが、メインは犯人当てではなく、名探偵の宿命です。
第一部が「どうやって」事件が起きたか、ならば第二部は「なぜ」事件が起きたかが、謎解きになります。
そこで、名探偵が真相を「暴く」ということについて、考えさせられます。
第二部は第一部と異なり凄惨な描写はありませんが、第一部より心が痛みます。

探偵によるミステリとしても十分面白いです。
叙述トリックでもないのに、ミスリードに引っ掛かり、物語が二転三転します。
推理して大団円ではなく、二部構成にすることで、名探偵の孤独にスポットライトを当てている点がまたいいです。
読了すると、タイトルにも意味があるように思われます(深読みかもしれませんが)。
しいていえば個人的に第一部の方が面白いと感じたのと、少し登場人物が人間離れしている気がします。
しかし、十分面白いミステリなので、凄惨な描写が大丈夫という方にはオススメです。

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あんみつ
QVSFG7MB
No.2:3人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

名探偵に薔薇をの感想

名探偵の活躍よりも、名探偵という存在が背負う宿命に焦点を当てた作品。
グロテスクな見立て殺人が続く第一部と、真相が二転三転するのが面白い第二部。
私は第二部がお気に入りです。
名探偵・瀬川みゆきのその後を読んでみたい…。

青鳥の如き囀るもの
QV33BIU3
No.1:2人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(9pt)

名探偵に薔薇をの感想

スパイラル、十字界、絶テンの原作者の処女作ということで、読まずにはいられなかった作品。
この人の作る切なくも美しい話は素晴らしい。

ほっと
2XKXV6EI
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