頼子のために
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書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点7.50pt |
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愛する一人娘を殺された父親が、行きずりの変質者の犯行であるという警察の見解に疑いを持ち、独自に犯人を捜しだし、そして復讐を決行するという内容の手記から始まる作品。 | ||||
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今までの法月作品の解説に頻繁に出てきていたのが本作のタイトル。どの書評家も法月氏といえば本作を俎上に上げていた。そこで目にしたのは「ロス・マクドナルド主題によるニコラス・ブレイク風変奏曲」、「法月綸太郎4作目にして早くも後期クイーン問題に直面」という、ミステリマニアならではの表現。ロス・マクドナルドもニコラス・ブレイクも、そしてクイーンさえも当時読んだ事の無かった私にはどんな物かも想像もつかなかったが、なにやら面白そうな匂いはプンプンしていた。 | ||||
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綸太郎シリーズ3作目。 | ||||
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事件の事象が明らかになって行くにつれて、 | ||||
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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
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いわゆる後期クイーン的問題をはらむ作品で、第1章の手記が「信頼できない語り手もの」であることはあらすじからも明白ですが、二転三転する展開と恐るべき真相はなかなかの衝撃度。しかし探偵が手記の違和感・矛盾点に気づく根拠があまりに弱すぎて、読者としては気づけなくても仕方がない程度のものなのが残念。手記も全体の分量に比較して短すぎる気もします。読み終わってみれば、これは完全に今でいうところの「イヤミス」であり、特に主人公である探偵のラストの振る舞いについても大いに疑問や嫌悪を感じる読者も少なからずいると思います。そしてそれこそがまさに後期クイーン的問題なのですが、この問題を知っているか否かで、この作品の評価というか好みが別れるのではないでしょうか。この問題を知らなければ、読者は探偵のことを作中の人物同様になじりたくなるでしょうし、結末も中途半端に感じると思います。また、この問題を知っているとすれば相当ミステリ慣れをした読者でしょうから、黒幕も含め真相が見破りやすいのではないかと思います。ということは、いずれにしても心底楽しめないのでは?と言えば言い過ぎでしょうか。私自身は、やはり何作読んでもこの探偵・法月綸太郎は好きになれません。著者からのミステリに対する問題提起としてあのような展開が書かれたのであったとしても(実際はそうではないと思います)、あの行為は決して道義的に許されることではないでしょうし、その後のシリーズで名探偵として主人公に据えられるような人物としては大いに問題です。 | ||||
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★★★★☆ | ||||
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初めから、何となく父親が怪しいと、ピンと来る人が多いと思います。 その理由がそういうこと(娘の父親への恋慕)であったのは、TV・ワイドショー的で月並み。 全体的に無理に技巧を凝らした感じが鼻につく。 母親の心情を思うと、少し悲しい。 | ||||
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いかにも一筋縄ではいきませんよ、と言う凝った構成の作品。読み終わってみれば、このタイトル自体がミスリードの意図を持って付けられていた事がわかり、なるほどと感心した。法月探偵は微妙な立場ながら、名推理で真相に迫る。「驚愕の展開」も言い過ぎでない、意外な犯人と犯行動機が明らかになって来るが、本格推理で探偵が謎を解き明かす爽快さは一切なく、後味が悪かったのは否めない。結局誰も報われずに終わったようで、依頼されてもないのに真相を暴いた法月探偵も苦しかったろうと思ってしまった。 | ||||
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法月さんの作品初挑戦でしたが、文章が読みやすく 表現の仕方が独特で、自分の好みに合ったため飽きること 無く読み進めることが出来ました。特に冒頭は緊張感が強く 内容も詰まっていて文句なしでした。人物の性格や内面を 示唆する描写などもうまく、リアリティが感じられるのも 自分好みでした。 道中は足で情報を稼ぐ典型的な探偵モノで若干単調に なっているのと、終盤の動機関連が何より気になりました。 道中までは心の動きを大切に書いているように感じましたが 終盤だけは、ホントか?と首を傾げてしまいました。 ただ、巻末の文庫本用あとがきを見るとなんと25歳のときの 作品のようで、これなら仕方がないと納得しました。むしろ 25歳でここまで書けてしまっていることが驚きで、本編の トリックよりもビビってしまいました。 | ||||
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