ワンダーランドの悪意
- 不思議の国のアリス (11)
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名作『野獣死すべし』で知られるニコラス・ブレイクですが、邦訳作品が多い作家(現在は殆ど絶版ですが…)だけに、なかなか新しい未訳の作品が出版される機会が少ないので、本作の初訳は一ファンとしては嬉しい限りです。 その本作ですが、サマー・キャンプ場(といっても、テントやバーベキューといった物とは縁のない宿泊設備のある娯楽施設という感じです)のワンダーランドを舞台に、ルイス・キャロルの『不思議の国のアリス』をモチーフにした理解不能な悪戯が続発して、犯人は自らを『アリス』の登場人物であるマッド・ハッターと名乗ります。 犯人は誰なのか?その目的は? やがて事件は行き詰まり関係者の一人の助言により、探偵のナイジェル・ストレンジウェイズに調査を依頼します。 本作でもブレイク得意の人物描写の冴えを見せていて結末に向けて犯人を縛り込んでゆくサスペンスも申し分ありません。 また発表当時の1940年という戦時下を背景に巧みに取り入れている点も興味深く読み所の一つに思えます。 本作は未紹介だったのが意外な程の幻の名作とはいいませんが、なかなかの秀作に仕上がっています。 ちなみにブレイクの未訳作品は残すところ二作となりました。 ナイジェルの妻のジョージアが活躍する“Smiler with knife”とナイジェル最後の事件の“Morning after death“と、いずれもナイジェルのファンである自分としては翻訳出版を期待したい所です。 | ||||
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