さむけ



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ミステリ→

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初公開日(参考)1965年01月
分類

長編小説

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さむけ (ハヤカワ・ミステリ文庫 8-4)

1976年09月01日 さむけ (ハヤカワ・ミステリ文庫 8-4)

実直そうな青年アレックスは、茫然自失の状態だった。新婚旅行の初日に新妻のドリーが失踪したというのだ。アーチャーは見るに見かねて調査を開始した。ほどなくドリーの居所はつかめたが、彼女は夫の許へ帰るつもりはないという。数日後アレックスを訪ねたアーチャーが見たものは、裂けたブラウスを身にまとい、血まみれの両手を振りかざし狂乱するドリーの姿だった・・・ハードボイルドの新境地をひらいた巨匠の大作。(「BOOK」データベースより)




書評・レビュー点数毎のグラフです平均点7.33pt

さむけの総合評価:8.85/10点レビュー 33件。Bランク


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全3件 1~3 1/1ページ
No.3:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

したり顔で語らないハードボイルドヒーロー

リュウ・アーチャー・シリーズの第12作で、ミステリーベスト100などの企画では必ず上位にランクされる、ロス・マクドナルドの代表作。1963年の作品ながら、今でも十分に読み応えがある傑作である。
裁判所でアーチャーに話しかけてきた青年・アレックスは新婚旅行の初日に失踪してしまった新妻ドリーを探して欲しいと言う。アレックスを気の毒に思ったアーチャーは調査を開始し、ドリーを見つけたのだが、ドリーは夫の元に戻るのを拒否した。しかもドリーがアレックスに語っていた身の上話はほとんど嘘だったことが明らかになる。さらに、アーチャーが次に目にしたのは、殺人現場に遭遇して半狂乱になったドリーの姿だった。そして、殺されていたのは、その日アーチャーがドリーが通う大学で会った女性教授だった。謎の多いドリーとその周辺の人物たちを探って行くと、どうやら事件は過去の殺人事件とつながっているようだった・・・。
現在の事件と過去の事件を行き来しながら真相が明らかになるというのは、ありがちな構成だが、謎解きがしっかりしているのでミステリーとしてもレベルが高い作品である。が、それ以上に、ハードボイルドとしての完成度がきわめて高い。なんと言っても、主人公アーチャーが自分の私生活をほとんど見せず、語らず、徹底して透明なのが素晴らしい。さらに、人間の愚かさや哀しさを見てもしたり顔で説教しないところがいい。まさに、チャンドラーとは異なる、ハードボイルドの一頂点を極めた作品と言える。
すべてのハードボイルドファンにオススメする。

iisan
927253Y1
No.2:
(7pt)

もう少し!

浅い、と思った。
ブラッドショーの苦悩、トム・マギーの苦渋、ドロシー・マギーの狂気、そのどれもが響かなかった。
最後の4ページで一気呵成に暴かれる真相に唖然とさせられたせいで、まだ頭の中が整理されていないのかもしれない。だが結末で憶えた戦慄は『象牙色の嘲笑』の方が上。
今回はドロシー・マギーの失踪に始まった人物相関が完全に遊離してしまったのが残念。マクドナルドは、ロイ・ブラッドショーをテリー・レノックスにしたかったのかもしれない。

Tetchy
WHOKS60S
No.1:
(8pt)

密度の濃いミステリーでした

登場人物が多く複雑なので、ゆっくりと読みました。

わたろう
0BCEGGR4
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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

No.30:
(5pt)

(2024-16冊目)なかなかの傑作です。

.
 南カリフォルニアの私立探偵リュウ・アーチャーは、アレックス・キンケイドという青年から依頼を受ける。新婚旅行中に新妻ドリーが失踪したというのだ。調べると、見知らぬ中年男性の訪問を受けた直後にドリーはホテルを出奔したという。ほどなくしてドリーが地元の大学の学生になっていることが判明。そしてある夜、ドリーは大学教授殺害の容疑をかけられてしまう……。
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 1964年に発表されたロス・マクドナルドの長編ミステリーです。Amazonで古書を手に入れて読み始めました。あまりの面白さに4日で読み終えました。

 最終場面が丘を登る車と下る車で構成されている点も印象に残りました。この構図は、リュウ・アーチャーの初登場作品である『動く標的』と同じです。このラストシーンについては新訳版『 動く標的 』のレビューで私なりの感慨を綴りましたが、ロス・マクドナルドが丘の高低を改めて利用して物語を閉じたことに、なお一層、感じるところがありました。

なかなかの傑作です。
.
さむけ (ハヤカワ・ミステリ文庫 8-4)Amazon書評・レビュー:さむけ (ハヤカワ・ミステリ文庫 8-4)より
4150705046
No.29:
(5pt)

よむべき小説

ミステリーの枠に収まり切れない、文学的な知識に裏打ちされた傑作。読むべき小説だと思います。
さむけ (ハヤカワ・ミステリ文庫 8-4)Amazon書評・レビュー:さむけ (ハヤカワ・ミステリ文庫 8-4)より
4150705046
No.28:
(2pt)

うーん!

読後感が気持ち悪いとしか言いようがない。「さむけ」という表現が当たっている。
さむけ (ハヤカワ・ミステリ文庫 8-4)Amazon書評・レビュー:さむけ (ハヤカワ・ミステリ文庫 8-4)より
4150705046
No.27:
(4pt)

終盤は圧倒されたが全体的には冗長か

若い頃読んだ時は名作として感銘を受けた記憶があったので期待して読んだが残念ながらそれほどの評価とはならなかった。犯人は覚えていたためか遅々とした展開に興味を持続できず読み進めるのに苦労した。終盤になってようやく3つの事件が一つにまとまり始め最終章の5頁は圧巻であるがそれまでは関係者との尋問場面を中心にした会話劇がじっくりと描かれ重厚ではあるがメリハリが無く冗長感は禁じえない。また登場人物も多く複雑な事実関係を把握するのが容易でなかった。例えばヘレン・ハガティ教授が結局どのように事件に関わっていたのかは途中から詳細な部分を忘れてしまい読後に再度読み返してようやく思い出すことができた。また、ペリン夫人やゴッドウィン医師の妻など事件に全く無関係な人物との会話は不要と思う。

伏線は張られているが絶妙という感じはしなかった。むしろ仕掛けとしてわざとらしいという感じであった。真相にたどり着くまでは複雑でかなりの紆余曲折があるが、事件そのものだけを考えると割と単純である。関係者が率直に全てを話していれば真相はもっと早く明らかになったはずである。また、最も重要な情報は終盤になってからアーチャーの友人の探偵アーニーから電話でもたらされるが、これも唐突でその後の推理も決め打ちのようでやや強引ではなかろうか。

最後の一文も最後の最後にその一語を出して読者にインパクトを与えたかっただけという感じがした。その人物の生き様を考えたときこのようなセリフになるであろうか。勧善懲悪劇のような終わり方にやや幻滅してしまった。

蛇足ながらアキレスと亀のパラドックスは無限小の問題である。無限回の足し算の結果が必ずしも無限大になるとは限らないという数学上の一つの帰結を意味しているだけであり、単に真犯人になかなかたどり着けないという比喩としては的外れと思われる。
さむけ (ハヤカワ・ミステリ文庫 8-4)Amazon書評・レビュー:さむけ (ハヤカワ・ミステリ文庫 8-4)より
4150705046
No.26:
(5pt)

素晴らしい!

主人公アーチャーが素晴らしい。日本の腐れハードボイルドみたく人生知り尽くしたみたいなのぼせ上がった礼儀知らずな態度・言葉使いがない。自分に酔っていない。礼儀をわきまえた大人の私立探偵とはこういう男のことでしょう。日本の探偵小説の馬鹿馬鹿しさを世に知らしめる金字塔小説。
さむけ (ハヤカワ・ミステリ文庫 8-4)Amazon書評・レビュー:さむけ (ハヤカワ・ミステリ文庫 8-4)より
4150705046



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