湖中の女(水底の女)



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初公開日(参考)1959年01月
分類

長編小説

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湖中の女 (ハヤカワ・ミステリ文庫)

1986年05月01日 湖中の女 (ハヤカワ・ミステリ文庫)

別荘の管理人ビルが大声を上げて指さしたものは、深い緑色の水の底でゆらめく人間の腕だった。目もなく、口もなく、ただ灰色のかたまりと化した女の死体がやがて水面に浮かび上がってきた―フィリップ・マーロウは化粧品会社社長の依頼で、1カ月前に姿を消したその妻の行方を追っていた。メキシコで結婚するという電報が来ていたが、情夫はその事実を否定した。そこで、湖のほとりにある夫人の別荘へ足を運んだのだが……ハードボイルド派の巨匠チャンドラーが名作『長いお別れ』に先駆けて発表した、独自の抒情と乾いた文体で描く異色大作(「BOOK」データベースより)




書評・レビュー点数毎のグラフです平均点7.00pt

湖中の女(水底の女)の総合評価:8.67/10点レビュー 48件。Bランク


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全2件 1~2 1/1ページ
No.2:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

はじめてのチャンドラーでもいいかも

チャンドラーの作品もついに4作目まで来た。これまでの3作品は非常にわかりにくい内容であったが、ここに来てシンプルでわかりやすいプロットだった。そして少し方向転換をしたのか本格派のような内容だった。決してその点を批判するつもりはないのだが、私がかすかに感じていてチャンドラーらしさとは少し作風が違うのかもしれない。

この作品はストーリーが非常にシンプル(とはいえ、相変わらずの脱線と寄り道が満載)で易しいかもしれない。他のチャンドラー作品から読むと彼を嫌いになる方もいるかもしれないが、この作品ははじめて読むチャンドラーには持ってこいだ。

陰気な私は地球を回さない
L1K3MG03
No.1:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

やはりこれは短編ネタだったのでは?

フィリップ・マーロウは4作目の本作で初めてロスを離れる。化粧品会社の社長から頼まれた妻の失踪事件を追って、彼の別荘があるロス近郊の湖のある山岳地帯の村に入り込む。そこの湖から女性の死体が上がる。その女性こそが社長の妻だろうと思われたが、別の女性の死体だったことが解る。そしてマーロウは別の事件に巻き込まれ、命を狙われる。

本書のテーマは卑しき街を行く騎士を、閉鎖的な村に放り込んだらどのように活躍するだろうかというところにある。しかもその村は悪徳警官が牛耳る村であり、法律は適用されず、警官自体が法律という無法地帯。つまり本書は以前にも増してハメット作品の色合いが濃い。
この閉鎖的な村で関係者を渡り歩くマーロウは今回危機に陥る。この危機はロスマクでも使われていた。
本書の最大の特長は他の作品に比べると実に物語がスピーディに動くことだ。原案となった同題の短編が基になっていることも展開に早さがある一因だろう。
そして事件は解決してみると、死体が3つも上がる。しかもそれは1人の犯人によるもので、けっこう陰惨な話だったことが解る。

しかし上にも書いたが、原型の短編を引き伸ばした感じが否めなかった。最初のスピーディな展開は多分チャンドラー作品の中でも随一なのだが、その後の展開が無理に引き伸ばしたような冗長さを感じた。特に印象に残るキャラがいないせいもあり、出来としては佳作といったところだろうか。
数年後、私はこの原型となった短編を読んだが、これは非常に面白かった。プロット自体はいいのだ。湖から上がった女性の死体と、どこか本格ミステリを思わせるシチュエーション。そして閉鎖的な村に現れたマーロウという名の騎士。ただそれを十分に生かせなかった。

どんな作家もいつもいい作品が書けるとは限らない。全7作を数えるフィリップ・マーロウの物語でちょうど折り返し地点に位置する本書は中だるみの1冊となるようだ。

Tetchy
WHOKS60S
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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

No.46:
(4pt)

田中小実昌の翻訳快調

快調なだけでなく、時に丁寧な描写も光る田中小実昌訳。変なインテリ臭に付き合う必要無く、読んでいて楽しい。
湖中の女 (ハヤカワ・ミステリ 503)Amazon書評・レビュー:湖中の女 (ハヤカワ・ミステリ 503)より
4150005036
No.45:
(4pt)

マーロウシリーズで初めてのテイスト

幸運にもというべきか、村上春樹訳以外の翻訳を読んでいない世代なので、このマーロウシリーズを、オリジナルの発刊順に、すべて新訳で読んでいます。
訳者のあとがきにもあるように、アンクレットやトウシューズなど、いくつか「?」となる点があります。あ、あとがきはネタバレしてるので、最後に読みましょう。
またこれも訳者あとがきの指摘の通り、マーロウたちが序盤で湖に沈んだ女性の死体を発見するところで、私も「おや?」と思いました。ラストにこの伏線を回収するのですが、まあ、なんというか。
しかし、その点を加味しても、本書はハードボイルドの美点を抑えている(もともとチャンドラーが作った型ですもんね)良書だと思います。
例によって、態度がデカい金持ちの依頼人、美しい女性、いろんな意味でタフな警察官、意味深なことをいう脇役と、フルコースです。十分に楽しめました。
残すところ、あと「リトルシスター」と「プレイバック」の2冊です。
楽しみに読みたいと思います。
水底の女 (ハヤカワ・ミステリ文庫)Amazon書評・レビュー:水底の女 (ハヤカワ・ミステリ文庫)より
4150704678
No.44:
(4pt)

推理小説ではなく、ハードボイルドな探偵小説

リトルシスターとさらば愛しき人から読み始めて、最後に七作目に水底の女を読みました。私立探偵フィリップ・マウローが依頼されて捜査を始めると次々に殺人に出会い、地元警察官に痛めつけられながら、捜査を進める。この基本構成は、七作とも同じ。依頼者は、金持ちが多く傲慢で、マウローと出会う警官は、皆暴力的でマウローを痛めつける。ロサンゼルス市警察の殺人課刑事は、マウローを利用して捜査をすすめるが、複数の殺人事件をマウローが足で稼ぐ捜査により出会う人から情報を得て解決していく。
 水底の人では、看護師ミルドレッド ハヴイラントが、アラモア医師の妻フローレンス、依頼者キングスリーの妻クリスタル、その愛人レバリーを殺害する。事故死と判断されたフローレンス事件と行方不明になつたクリスタルと水死とされたミセスフォールブック(実はクリスタル)をマウローは結び付ける。その間に依頼者、レバリー、バンガロー管理人、警官、殺人課警部とかわすマウローの台詞が、なかなかに楽しめます。最終章でマウローが推理してしまいます。読者が途中推理する楽しみがあれば、⭐️5なのですが。このシリーズは、探偵小説ですが、推理小説ではありません。
水底の女 (ハヤカワ・ミステリ文庫)Amazon書評・レビュー:水底の女 (ハヤカワ・ミステリ文庫)より
4150704678
No.43:
(2pt)

1944年にこんなの書かれてたらそりゃ戦争負けるわ

村上春樹の文章は、こういうのから来たんだ
マーロウ、うしろから頭どやされすぎ
少女漫画で主人公が倒れるところをイケメンに助けられるなみの回数どつかれてる
松本清張とかいろんな昭和のサスペンスが影響うけたんだろうなと思わせる
ゴーンガールなんかもたぶんこういうのが下敷きなのかも
水底の女Amazon書評・レビュー:水底の女より
4152097280
No.42:
(4pt)

筋を通す奴

いつものように、芋づる式に、絡み合った事件を追っていくマーロウ。筋を通す奴。そのために痛い目に会うが。それもいつものこと。何かと戦っているんだなあ。
水底の女 (ハヤカワ・ミステリ文庫)Amazon書評・レビュー:水底の女 (ハヤカワ・ミステリ文庫)より
4150704678



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