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プードル・スプリングス物語



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初公開日(参考)1990年05月
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長編小説

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プードル・スプリングス物語 (ハヤカワ・ミステリ文庫)

1996年12月31日 プードル・スプリングス物語 (ハヤカワ・ミステリ文庫)

『長いお別れ』で出会った富豪の娘リンダ・ローリングと結婚し、プードル・スプリングスの豪邸に住むことになったフィリップ・マーロウ。だが、妻の金で暮らすことを潔しとしないマーロウは、町はずれに探偵事務所を開いた。最初の依頼人は、借金を返さない男を捜してほしいというカジノ経営者だったが、一見単純な依頼はやがて殺人事件へと発展する。巨匠の未完の遺作をパーカーが完成させた、話題のハードボイルド長篇。 (「BOOK」データベースより)




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プードル・スプリングス物語の総合評価:8.14/10点レビュー 14件。Sランク


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(10pt)

結婚したマーロウを描いた意欲作

チャンドラーが書いたフィリップ・マーロウシリーズは『プレイバック』が最終巻であるが、その後もチャンドラーは創作意欲を示していたようで、本書は第4章まで書かれた未完の長編をロバート・B・パーカーが書き継いで完成させた。
かなり賛否両論に分かれている(というよりも否の声の方が多いようだが)作品だが、個人的には愉しめた。

何よりもまず驚くのがいきなりあのマーロウの結婚生活から物語が始まるという設定だろう。
結婚相手は『長いお別れ』で知り合ったリンダ・ローリング。しかしチャンドラーが書いた4章で既にこの結婚が破綻しそうな予感を孕んでいる。 そしてチャンドラーが書き残した4章までには事件らしい事件は起こらず、わずかにリップシュルツなる怪しげな男の影を匂わすだけに留まっている。つまり本書のプロットはパーカーによる物なのだ。
リップシュルツなる男からレス・ヴァレンタインなる男の捜索を依頼されたマーロウはその最中に行く先々で謎と死体に行き当たるというマーロウ一連の作品を定型を守った内容だ。

本書の最たる特長はやはりマーロウの結婚生活にあるだろう。探偵稼業という時間が不定期な仕事と結婚生活の両立が上手く行かない事は自明の理であり、パーカーもそれを受け継いで物語を紡いでいる。
この2人の関係にパーカーのスペンサーシリーズの影が見えると云われているが幸いにして私はスペンサーシリーズを読んだ事ないので、かえってパーカーよくぞ書いたと思ったくらいだ。
マーロウの信奉者には卑しき街を行く騎士が結婚生活をしちゃあかんだろうと、夢を覚まさせるような感想が多いが、しかしこれはチャンドラーが残した設定なのだ。
私はいつもにも増して男の女の関係性という側面が盛り込まれ、そこで苦悩するマーロウが人間くさく感じられてよかった。

考えるに今までは介入者として依頼人から受けた依頼を完遂するために他人の家庭に踏み込み、そこに秘められた歪んだ愛情や不幸を見てきたマーロウに実際に家庭を持たすことで家庭内の問題の当事者にしてみようと考えたのがチャンドラーの狙いだったのではないだろうか。しかし理想の男として描いたマーロウはやはり家庭が似合わない男だったことに気づくのではないか?それがチャンドラーの筆を鈍らせていたのではないだろうか。
そういう風に考えると、本作の結末は恐らくチャンドラーが想定していたものとは違うのかもしれない。しかし私はこの結末は好きだ。最後の「永遠に」と呟く2人のセリフは私の中で永遠に残るだろう。
素直にパーカーの仕事に賛辞を贈りたい。

Tetchy
WHOKS60S
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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
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No.13:
(5pt)

ありがとうございます♪

安かったのにすごく綺麗な本で驚きました!ありがとうございました♪
プードル・スプリングス物語 (ハヤカワ・ミステリ文庫)Amazon書評・レビュー:プードル・スプリングス物語 (ハヤカワ・ミステリ文庫)より
4150756694
No.12:
(4pt)

難条件をクリアして大健闘

チャンドラーの書き出しの設定のみの遺作? をパーカーが何とか完成させたもの。その設定と言うのが「長いお別れ」で知り合った大富豪の娘リンダ・ローリングと結婚したマーロウが、金持ち生活を拒否して自らの探偵事務所を開くと言う難しい内容で、正直さほど期待せずに読んだが、思った以上にチャンドラー=マーロウの世界観を作り上げるのに成功しており、十分楽しむことが出来た。そもそも癖のある執拗な描写と言うチャンドラーの特長をまねるのが難しそうだが、設定の難しさと合わせて見事にクリアしており、感心した。この難しい設定だけに、ミステリとして光る内容までは望めないようだが、総合的に見て大健闘と言って良いと思う。
プードル・スプリングス物語 (ハヤカワ・ミステリ文庫)Amazon書評・レビュー:プードル・スプリングス物語 (ハヤカワ・ミステリ文庫)より
4150756694
No.11:
(1pt)

読まないほうが良い

第4章まではチャンドラーが書いたということなので買って読んでみた。「長いお別れ」のリンダと結婚するというのは、その後の作品の中でリンダとの思い出についての書き方からみて、素直に納得できるし、億万長者の娘を妻にもつ私立探偵というのも、なにやら面白い設定でどういうマーロウになるのかわくわくさせるものがある。だから遺作にならずにチャンドラーが全部書いておいてくれたら、すごく面白い本になっただろうと思う。しかし、R・パーカーという人が完成させた第5章以下の物語はお粗末極まりない。事件へのマーロウのかかわり方が全くマーロウらしくない。安っぽい感傷的な理由でマーロウが動き回るなど考えられない。リンダとの関係も陳腐な進行の仕方だし、終わり方も高校生の恋愛小説のようで読むに耐えない。文章もチャンドラーのような意表をつく比喩や表現は出てこないし、描写もチャンドラーのように冗長になる直前で切り上げる独特の感覚がないから、ダラダラしたものになっている。結論として第4章まで読んで、チャンドラーはこういう設定で書きたかったのだ、あるいは、リンダとの関係をこういう風にしたかったのだ、ということがわかればチャンドラーを愛する読者としては、それでいいのではないかと思う。第5章以下は読まなくても良い。
プードル・スプリングス物語 (ハヤカワ・ミステリ文庫)Amazon書評・レビュー:プードル・スプリングス物語 (ハヤカワ・ミステリ文庫)より
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No.10:
(5pt)

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プードル・スプリングス物語 (ハヤカワ・ミステリ文庫)Amazon書評・レビュー:プードル・スプリングス物語 (ハヤカワ・ミステリ文庫)より
4150756694
No.9:
(2pt)

未完のまま

チャンドラーの急死により長い間未完のままとなっていたのをロバートBパーカー氏が完成させた本書。
チャンドラーが書いた4章はいままでのマーロウの雰囲気と違いシットコムのような感じで明るくコメディチックで、かなり驚かされたと同時になんか変なワクワク感を感じさせられた。マーロウが皮肉れた親父ギャグをとばす中年男になった姿もまた少し可笑しかった。しかしパーカー氏が筆をとったとこれから雰囲気は一変する。いままでプードルスプリングスという街の名前はパームスプリングスからとり、そこを舞台としていただろうと私は勝手に思っていて、独自の別荘地的雰囲気を楽しみにしていたのだがいつのまにか舞台はカルフォルニア北部の街になり、なぜかマーロウ自身もパームスプリングスではなくオフィスをハリウッドに構えることになってしまう。またいままでの春ぽい季節感は冬へと変わってしまう。
物語の内容とは直接関係ないじゃないかと思う人もいるかもしれないがチャンドラー小説の魅力の一つはカルフォルニアの街の雰囲気を感じることであり、ああ、ここはきっとそこだね、と地図を見ながら物語を読んでいくのが一種の醍醐味と感じている私のようなマニアックな人間には耐えられないのである。
さて物語に話をうつすと、苦労して書いたのが分かるくらいいままでのマーロウの雰囲気がよく書けている。しかしそれはあくまでいままでのマーロウであり、おそらくチャンドラーがこの物語で書こうとしていたマーロウの世界ではないのは明白だ。もちろん本人じゃないんだから、という意見もあるだろうが、やはり最初の雰囲気のまま書き続けてくれたらなと、どうしても読んでいて思ってしまうのである。気楽なバカンス的なおバカ小説でよかったのである。
プードル・スプリングス物語 (ハヤカワ・ミステリ文庫)Amazon書評・レビュー:プードル・スプリングス物語 (ハヤカワ・ミステリ文庫)より
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