プードル・スプリングス物語
- フィリップ・マーロウ (12)
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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
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チャンドラーが書いたフィリップ・マーロウシリーズは『プレイバック』が最終巻であるが、その後もチャンドラーは創作意欲を示していたようで、本書は第4章まで書かれた未完の長編をロバート・B・パーカーが書き継いで完成させた。 | ||||
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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
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安かったのにすごく綺麗な本で驚きました!ありがとうございました♪ | ||||
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チャンドラーの書き出しの設定のみの遺作? をパーカーが何とか完成させたもの。その設定と言うのが「長いお別れ」で知り合った大富豪の娘リンダ・ローリングと結婚したマーロウが、金持ち生活を拒否して自らの探偵事務所を開くと言う難しい内容で、正直さほど期待せずに読んだが、思った以上にチャンドラー=マーロウの世界観を作り上げるのに成功しており、十分楽しむことが出来た。そもそも癖のある執拗な描写と言うチャンドラーの特長をまねるのが難しそうだが、設定の難しさと合わせて見事にクリアしており、感心した。この難しい設定だけに、ミステリとして光る内容までは望めないようだが、総合的に見て大健闘と言って良いと思う。 | ||||
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第4章まではチャンドラーが書いたということなので買って読んでみた。「長いお別れ」のリンダと結婚するというのは、その後の作品の中でリンダとの思い出についての書き方からみて、素直に納得できるし、億万長者の娘を妻にもつ私立探偵というのも、なにやら面白い設定でどういうマーロウになるのかわくわくさせるものがある。だから遺作にならずにチャンドラーが全部書いておいてくれたら、すごく面白い本になっただろうと思う。しかし、R・パーカーという人が完成させた第5章以下の物語はお粗末極まりない。事件へのマーロウのかかわり方が全くマーロウらしくない。安っぽい感傷的な理由でマーロウが動き回るなど考えられない。リンダとの関係も陳腐な進行の仕方だし、終わり方も高校生の恋愛小説のようで読むに耐えない。文章もチャンドラーのような意表をつく比喩や表現は出てこないし、描写もチャンドラーのように冗長になる直前で切り上げる独特の感覚がないから、ダラダラしたものになっている。結論として第4章まで読んで、チャンドラーはこういう設定で書きたかったのだ、あるいは、リンダとの関係をこういう風にしたかったのだ、ということがわかればチャンドラーを愛する読者としては、それでいいのではないかと思う。第5章以下は読まなくても良い。 | ||||
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良い製品です。他の場所は二重価格のために販売している。 特別なデザイン、完璧な品質、素敵な外観。 私はそのような良い製品を否定することはできませんでした。 私は前に他の店からいくつか買ってきましたが、いつも私には失望した点がいくつかありました。 今回は非常に満足しています。 完全にそのようなことを必要とする誰にもお勧めします。 彼らは大きな仕事をします。速い配達 お店は大丈夫です。数回を購入するには、サービスや古い顧客は非常に思慮深い、後で頻繁に来る!店がそのようなサービス態度を保つことができれば、それはすぐに王冠であることを信じる! | ||||
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チャンドラーの急死により長い間未完のままとなっていたのをロバートBパーカー氏が完成させた本書。 チャンドラーが書いた4章はいままでのマーロウの雰囲気と違いシットコムのような感じで明るくコメディチックで、かなり驚かされたと同時になんか変なワクワク感を感じさせられた。マーロウが皮肉れた親父ギャグをとばす中年男になった姿もまた少し可笑しかった。しかしパーカー氏が筆をとったとこれから雰囲気は一変する。いままでプードルスプリングスという街の名前はパームスプリングスからとり、そこを舞台としていただろうと私は勝手に思っていて、独自の別荘地的雰囲気を楽しみにしていたのだがいつのまにか舞台はカルフォルニア北部の街になり、なぜかマーロウ自身もパームスプリングスではなくオフィスをハリウッドに構えることになってしまう。またいままでの春ぽい季節感は冬へと変わってしまう。 物語の内容とは直接関係ないじゃないかと思う人もいるかもしれないがチャンドラー小説の魅力の一つはカルフォルニアの街の雰囲気を感じることであり、ああ、ここはきっとそこだね、と地図を見ながら物語を読んでいくのが一種の醍醐味と感じている私のようなマニアックな人間には耐えられないのである。 さて物語に話をうつすと、苦労して書いたのが分かるくらいいままでのマーロウの雰囲気がよく書けている。しかしそれはあくまでいままでのマーロウであり、おそらくチャンドラーがこの物語で書こうとしていたマーロウの世界ではないのは明白だ。もちろん本人じゃないんだから、という意見もあるだろうが、やはり最初の雰囲気のまま書き続けてくれたらなと、どうしても読んでいて思ってしまうのである。気楽なバカンス的なおバカ小説でよかったのである。 | ||||
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