プレイバック



※タグの編集はログイン後行えます

※以下のグループに登録されています。


【この小説が収録されている参考書籍】
オスダメ平均点

7.00pt (10max) / 1件

7.00pt (10max) / 1件

Amazon平均点

4.20pt ( 5max) / 50件

みんなの オススメpt
  自由に投票してください!!
0pt
サイト内ランク []B総合:1303位
ミステリ成分 []
  この作品はミステリ?
  自由に投票してください!!

5.00pt

30.50pt

47.50pt

10.00pt

←非ミステリ

ミステリ→

↑現実的

↓幻想的

初公開日(参考)1977年08月
分類

長編小説

閲覧回数4,120回
お気に入りにされた回数1
読書済みに登録された回数3

■このページのURL

■報告関係
※気になる点がありましたらお知らせください。

プレイバック (創元推理文庫)

2024年04月30日 プレイバック (創元推理文庫)

私立探偵マーロウは、ある弁護士からひとりの女を尾行し宿泊先を報告せよと依頼される。目的は知らされぬままに女を尾(つ)けるが、彼女は男につきまとわれ、脅されているらしい。ホテルに着いても、状況は変わらない。マーロウは依頼主の思惑とは無関係に、女の秘密をさぐり始める。『長い別れ』に続く、死の前年刊行の名作。伝説的名台詞が胸を打つ新訳決定版! 解説=堂場瞬一(「BOOK」データベースより)




書評・レビュー点数毎のグラフです平均点7.00pt

プレイバックの総合評価:8.37/10点レビュー 51件。Bランク


■スポンサードリンク


サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
全1件 1~1 1/1ページ
No.1:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

あの有名なセリフはこの作品にある

ミステリで最も印象的な文章は何?と訊かれた時に、真っ先に思いついたのはこの台詞、

「しっかりしていなかったら、生きていられない。やさしくなれなかったら、生きている価値がない」

だった。フィリップ・マーロウの代名詞とも云えるこの台詞が出てくるのはチャンドラー最後の長編である本作なのだ。

マーロウは馴染みのない弁護士からある女性の尾行を頼まれる。弁護士が指示した駅に行くと確かにそこには女がいた。その女は男と会話したり、コーヒーを飲んだり、暇を潰していたが、やがて動き出した。付いた場所はサンディエゴのホテル。マーロウは彼女の部屋の隣に部屋を取り、盗聴する。やがて駅で話していた男が現れ、その女性ベティに無心する。マーロウはベティの部屋に入ってその男を殴るが、逆にベティに殴られてしまう。
その後ホテルを移ったと思われたベティがマーロウの部屋に現れ、無心をした男ミッチェルが移転先のホテルで死体になっているという。しかしマーロウが行ってみると死体はなかった。

長編の中でも一番短い本書はあまり事件も入り組んでいなくて理解しやすい。登場するキャラクターも立っているので十分満足できる。
ただシリーズの最後を飾る作品としては物足りなさ過ぎる。
逆に本作がマーロウシリーズの入門書としてもいいかもしれない。

この頃のチャンドラーはもう精神的にも肉体的にもボロボロだったらしい。『長いお別れ』を発表してからの5年間は愛妻の死、イギリス政府と泥仕合をすることになった国籍問題、そしてそれらが心を蝕んだ故にアルコールに溺れ、治療のための入院など、まさに人生としての終焉を迎えているかのようだ。そんな中で書いたのが本作。だからなんとなくマーロウも“らしくない”。そして本作発表の1年後、チャンドラーは没する。

そしてこの題名。これは全く内容と関係ない。“バック”と付いていることから前向きではなく、後ろ向きであることがうかがえる。これはもしかしたら既に自分の作家としての能力に限界を感じたチャンドラーが昔の全盛期をもう一度と望んだ心の叫びなのかもしれない。
舞台がロスでないなど、マーロウにこだわる読者の中では色々と不満があるようだが、個人的にはやはりあの台詞に出逢えた事がうれしく、十分満足できた。

Tetchy
WHOKS60S
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

No.50:
(3pt)

タフで優しい男。

まだ読んでる最中なんですが、「タフで優しい男」大谷翔平さんの噂を聴いて、一度読んでみたいと思って、この本を手に取ってみました。アメリカ人の描く「タフで優しい男」を。
プレイバック (ハヤカワ・ミステリ文庫 (HM 7-3))Amazon書評・レビュー:プレイバック (ハヤカワ・ミステリ文庫 (HM 7-3))より
4150704538
No.49:
(5pt)

初めて読んだチャンドラーの作品です。

大学時代、最初に読んだチャンドラーの作品です。懐かしくなり購入しました。今読んでも、カッコいいですね。
プレイバック (ハヤカワ・ミステリ文庫 (HM 7-3))Amazon書評・レビュー:プレイバック (ハヤカワ・ミステリ文庫 (HM 7-3))より
4150704538
No.48:
(4pt)

シリーズで欲しい

田口さんが訳した「ロング・グッドバイ」がとても格好良くて、初めて紙と電子両方で購入して読むほど好きになったので、本作も購入しました。

正直、お話の内容は非常に退屈だったのですが、マーロウの考えていることやセリフがとてもユニークですし、言い回しが格好良くて、文体の面白さみたいなところで楽しむことができました。
物語が自分に合わなくても、文体で楽しめるというのは新鮮な体験でした。
マイナーだったり名作扱いされていなかったりして、まだ訳出されていないチャンドラー作品があれば、田口さんの訳でぜひ読んでみたいと思いました。

あと、この翻訳シリーズのカバーデザインがエドワード・ホッパーのナイトホークスをトリミング違いにしただけというのも無骨で好きです。レタリングが格好いいので、なんか良い肉に塩振っただけみたいな感じがします 笑。
プレイバック (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:プレイバック (創元推理文庫)より
4488131085
No.47:
(5pt)

AIじゃできない翻訳

いわば手作りの訳です。現代人、しかも日本人には絶対分からないチャンドラーが仕掛けた伏線についてはさりげなくヒントをくれてます(でも分らないけど。種明かしが実に面白い、一杯食わされる快感)例の名文句も辞書を見ても絶対出てこない言葉で登場。しかもちゃんと会話として成り立ってるんです。全体の会話は軽快で笑える、だけどシリアス。マーロウがエスメラルダを忙しく動き回わる、さらにロスを往復する、その様子がまるで映画みたいに浮かんできます。いくらAIが進んでもこんな風に訳すのは無理じゃないかな。
プレイバックAmazon書評・レビュー:プレイバックより
4867800376
No.46:
(4pt)

チャンドラーの遺作の、新訳で人によっては決定訳になるかもしれない、読みやすいエディション

主人公の私立探偵の元に、弁護士からある女性を尾行する様な依頼があり・・・というお話し。

以前、清水さんの訳をもっていて、読んだ記憶がありますが、今そのエディションは所有しておらず、読んだのも大分前なので、うろ覚えですが、最初とか終わりとかこういう風でしたっけ、と思う所があり、何となく違和を感じてしまいました(村上さんの訳も持っているかと思ったらなかったです。すいません)。もしかしたら、以前の訳が全訳でなく抄訳だった可能性もありますが、比較できないもので、知っている方に教えて頂きたいです(私の方の記憶違いの可能性が大ですが)。

熱心なファンからも駄作、愚作という評価を得ていた作品ですが(その為人生の貴重な時間や金を無駄にする覚悟が必要でしたが)、今回読み直して意外に面白かった印象でした。訳の田口さんがハードボイルド/私立探偵小説の翻訳で定評のある方なので、それで大分得をしているかもしれません。

ただ、出版社の宣伝で名作という言葉が使われていて、それは流石に・・・という感じでした。

有名な台詞は、田口さん風にアレンジされており、波紋を呼ぶかもしれませんが、それでも、田口さんの訳でまたチャンドラーの作品が読めたのは僥倖でした。他の物もお願いしたい所です。

チャンドラーの遺作の、新訳で人によっては決定訳になるかもしれない、読みやすいエディション。機会があったら是非。

蛇足ですが、田口さんの「長い別れ」が出たあとに、市川さんの「ザ・ロング・グッドバイ」も出ましたが、版元があまり有名ではなく、市川さんも著名とは言い難い為、黙殺された印象で、読んだら結構いい訳だとおもいましたがね。
プレイバック (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:プレイバック (創元推理文庫)より
4488131085



その他、Amazon書評・レビューが 50件あります。
Amazon書評・レビューを見る     


スポンサードリンク