フィリップ・マーロウの事件
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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
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フィリップ・マーロウを主役に当代気鋭のミステリ作家が物語を描いたトリビュート短編集。正に粒揃いの名品ばかりだ。長くなるが、それぞれの作品についてあらすじを述べていこう。 | ||||
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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
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レイモンド・チャンドラー、そしてフィリップ・マーロウを愛する作家たちによるアンソロジーの短編集ながら、チャンドラー本人の手になる短編「マーロウ最後の事件」も収録されている。傑作ぞろい……というにはやや物足りないが、駄作と呼ぶに値するものは一つとしてない。どれもみな熱意をもって書かれているのはよく伝わってくる。特に「完全犯罪」や「国境の南」などはキレのある素晴らしい短編だ。 登場するマーロウ「たち」は確かにフィリップ・マーロウその人なのだが、やはりレイモンド・チャンドラーがその傑出した筆致で描き出した人物像とは少々距離がある。誰も完璧なマーロウ像を再現することはできない。似せることはできる、寄せることはできる、しかしそれで生まれるのはレイモンド・チャンドラーのマーロウではなく、各々の見たマーロウでしかない。もっとも、それこそがアンソロジーの面白さであることは間違いないのだが。 さらに言えば、レイモンド・チャンドラー本人すら、長編作品のマーロウとはやや異なる印象のマーロウを書いている。我々の知るマーロウという人物は、どうやら長い文章と繊細なバランスという二つの要素無しには成立し得ないらしい。 本書を読む人々のお目当てであろう「マーロウ最後の事件」には、「さよなら愛しい人」に登場したアン・リオーダンが再登場する。彼女自身と彼女に対するマーロウの言動が本編最大の魅力といえるだろう。長編作品では見えてこなかったマーロウの側面には一読の価値がある。 | ||||
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チャンドラー生誕100年を記念して23人の作家にマーロウを主役にした短編を書いてもらって最後に一篇だけチャンドラーの「マーロウ最後の事件」を収録した、ロックでいえばトリビュート・アルバムに当たるアンソロジー。 全部読んだ感想でいえばすべての作品がそれなりに楽しめました。書き手は殆どハードボイルド系の人ですが、ハリントン、E・V・ラストベイダーなど、意外な作家も書いてます。個人的にはシュッツ、グレイディ、キャンベルの作品が印象に残りました。ただ、私の場合、「短編ミステリとして良く出来ているか」という視点で読んだので、「どれだけチャンドラー/マーロウの雰囲気を再現出来ているか」という視点で読めば感想は全然異なるかもしれません。そういう意味で最後にチャンドラー自身の作品が入っているのが他の作品と比較出来て気が利いているように思えます。そして比較すれば誰もチャンドラーの模倣は出来ない孤高の高みにいるのが判ります(チャンドラーが凄いからと言って全ての作家がチャンドラーと同じになったらつまらないので同じにならないでいいですが)。 この手の企画は面白いので他の作家のキャラクターでもやってもらいたいです。個人的にはネロ・ウルフとかダルジールとかで。 最近になって文庫化されたようですが、そちらはここから更に作品を絞って収録作品が少なくなっているようです。 | ||||
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これはフィリップ・マーロウに対するトリビュートアンソロジーである。チャンドラーの作品は、既に同社から出版されている「マーロウ最後の事件」のみ。 表紙やタイトルが誤解を招きかねないと思うので、全国のチャンドラーファン達に…老婆心ながら…。 | ||||
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