黒い瞳のブロンド
- フィリップ・マーロウ (12)
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とても程度の良い商品でした。 | ||||
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例えるなら、映画「チャイナタウン」における「黄昏のチャイナタウン」、帰ってきたウルトラマンの「怪獣使いと少年」における「怪獣使いの遺産」の様なもの。良くてもドイルの死後未だに出続けるホームズの二次作品の域をでません。 小説としての出来はそこそこです。単に、1950年代を舞台にしたハードボイルドとすればまあ楽しめます。が、かの名作にしてハードボイルドのみならずアメリカ文学の金字塔「長いお別れ」の続編としたのが頂けない。まず、前作の余韻も思い入れも粉微塵にされること請け合いです。熱狂的なチャンドリアンであればあるほど読むことはお勧めできません。 | ||||
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読み始めはあのマーロウが蘇ったかのような嬉しさも込み上げてきたが、中盤に差し掛かるにつれて違和感が大きくなっていき、クライマックス(と呼べるのであれば)にかけての展開は、読んでいた自分を後悔しなければならないような代物だった。 ネタバレは差し控えるが、ロンググッドバイのラストとは明らかに矛盾した記述なので、パラレルワールドとして捉える他ないのでは。 | ||||
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紙の本をすべて処分してしまったこともあって、今回本書がKindle化されたため購入して再読することにしました。2014/10月に一度読んでいますが、あまり内容を覚えていなかった(笑)。何故今回再販されたのかと言えば、2023/6/16に映画「探偵マーロウ "Marlowe"」が公開されるからに他なりません。監督はアイルランド出身のニール・ジョーダン(「クライング・ゲーム」は傑作でした)。フィリップ・マーロウはリーアム・ニーソンが演じます。(どうかな?彼は私のフィリップ・マーロウのイメージ通りではありません)公開前なので映画は未見ですが、限られた上映館での上映でしょうから、見に行ける可能性はかなり低い(笑)。 そして、今回再読しようとした最大の動機は、翻訳者が故小鷹信光さんだったからということに尽きます。彼の翻訳本がクラウドの中にあることは私にとって必要なことだと思います。 ということで、「黒い瞳のブロンド」について書き忘れるところでしたが(笑)、「ロング・グッドバイ」の続編。マーロウの前に「黒い瞳のブロンド」、クレア・キャヴェンディッシュが現れ、姿を消した愛人を探してほしいとマーロウは依頼されます。依頼を引き受けたマーロウはその男、ニコ・ピーターソンが死んだことを知り、そのことをクレアに伝えますが、クレアはピーターソンは死んでいないかもしれないと答えることになります。そこから始まる「ロング・グッドバイ」後のロスアンジェルスの暗闇。 前半はセンチメンタル・モード全開で悪くありませんが、後半はやはり少し白けたと言えるでしょう。何故かは問うなかれ(笑)。よく出来たパスティーシュとして認めることはできたとしても、例えば「ただの眠りを "Only To Sleep"」(ローレンス・オズボーン )の持つ香気に遥かに及ばない内容だったと言わざるを得ません。それにしても映画はこのストーリーに沿って映画化したのでしょうか?そうならば、無謀な冒険だ(笑)。 レイモンド・チャンドラーのエッセンスは英国を迂回してアイルランドへと向かい実はエイドリアン・マッキンティの著作に受け継がれているのではと考えたりもしました。孤独で家族も友人もなく、勿論財産もない。ミニマムな境遇にありながら権力に動じない心意気を持った男はなぜか<女>たちに繰り返し舞い踊る独楽のように翻弄されます。それはまるで潔く生きることへの贖罪のように彼に作用します。 最終章。マーロウは友人であったはずの殺人課課長補佐のバーニー・オールズにではなく、部長刑事のジョー・グリーンに連絡を取ります。何故なら(ここでまたそれを(笑))、「(本当の)警官にさよならを言う方法はまだ見つかっていない」から。 □「黒い瞳のブロンド フィリップ・マーロウ "The Black-Eyed Blonde"」(ベンジャミン・ブラック ハヤカワ・ミステリ文庫) 2023/6/11。 | ||||
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『英文学最高峰のブッカー賞受賞作家ジョン・バンヴィル』が書いたからって「レイモンド・チャンドラーへのオマージュ」にもなっていないし、かといって「リスペクトのこもったパスティーシュ」でもないし、結局「パロディー」にしかなっていません。 ロバート・B・パーカーの方が巧くしかも愛情のこもった「おそらくは夢を」や「プードルスプリングス物語」を書いています。 熱烈なフィリップ・マーロウマニアにしかお薦め出来ません。 | ||||
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