世界の終わりの七日間
- 終末もの (19)
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小惑星衝突が確定した世界で捜査を続ける元刑事。 最初設定を聞いた時、もっと外連味に溢れた派手な内容を予想したのですが、読んでみるとあにはからんや、SFというよりハードボイルド味強めの静謐で美しい物語だった。 一人称視点の性質上、必要以上に大風呂敷を広げることもなく、淡々と主人公の視点の届く範囲を描写していくことで世界に説得力を持たせている。 正直、小惑星が衝突することが確定的な世界がこのようになっているだろうか?と疑問に思うし、主人公の行動もピンとこない部分はあるものの、作者の文章のうまさもあって「まあこういう世界もあるかもな」という納得度はある。 謎解きの部分はこの小説にとってさほど重要ではない。 それよりはロードムービーのように道すがら触れ合う人々との交流をスケッチ的に楽しむ小説なのだと思う。 そういう意味では読んでいて少しカポーティの「冷血」を思い出した。(悪人が妙に魅力的?に見えるという点も含めて) アーミッシュの人々や、チキンを捌いてビールを飲みつつ終末を待つカップル、短い文章で的確に描写される風景はどの場面もなんだか深く心に残る。 派手ではないけれど、ずっとこの世界の物語を読んでいたいと思わせるような中毒性がある良い小説でした。 作者の別の小説の邦訳早く読めることを期待しています。 | ||||
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惑星の衝突真近い地球のアメリカで元刑事が妹の行方を追い・・・というお話。 解説でも触れられている通り、前作と前前作を読んでいないと面白くはないと思いますが、これだけ単体で読めないでもない、独立した完成度のある小説でした。これから地球が滅亡するという前提に立った時、人々や自分はどう行動し、生活すべきかを問う小説にも思えました。 少し前に停戦に合意した頃の朝鮮半島の当時としては珍しいカラー写真を多数収録したノンフィクションを読みましたが、当時の緊張した板門店の様子とともに、当時の庶民の写真が収録されていて、川で洗濯する主婦や板で遊ぶ低年齢の人々の様子を写した物でしたが、これから戦争が再会されたら死ぬかもしれない中で、それまでは普通に生活する庶民の姿を見て、感銘をうけました。日本でも大地震の後でも生き残った人々は生活を続けて、昔の偉い人が言ったという「文明は滅んでも生活は続く」を体現した人が多いので、これから地球自体がなくなっても、それまでは営みを続けなければならないという著者の真摯なメッセージを感じました。穿ち過ぎかもしれませんが。 という感想は私の個人的な読後感なのでどうでもいいですが、3部作を通して最後まできて、それ程長いシリーズではないですが、カタルシスを感じました。上述の解説では著者の方はまた改変世界物の小説を創作しているそうで、期待したいです。 出来れば3部作通して読んで頂きたいシリーズ最終作。機会があったら是非。 | ||||
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地上最後の刑事、カウントダウンシティに続く3部作の最終巻である。いよいよ、地球最後の日まで後7日に迫り、主人公は最後に妹のニコに会うためにニコ捜索に出発する。一応は、この捜索の旅がメインストーリーなのだが、実際には、その旅の中で出会う人々との交流が主眼の物語になっている。あと、七日間という中で、人々がどう暮らしているか。様々な人々を描くために、作者は再び、主人公を捜索の旅に出すのである。 老婦人、アーミッシュの人々など、それぞれの生き方が、読後の余韻になるような物語だ。 | ||||
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一作目、二作目を受けた最終回なわけですが、テーマが「終末に向けて走る」という流れであるために、話の広がりが作りにくいなという印象です。 このシリーズを未読の状態の私自身にアドバイスするなら「一作目だけでやめて、その先を想像したらどうかな?」と言うでしょう。 (※作品の内容としては、まったくツマラナクはないので、読んで後悔するという類のものではありません。) | ||||
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シリーズ三部作の最後になって、何故かいきなり観念的な描写に覆われます。 崇高な表現の高みを目指し過ぎて面倒くさい人になりつつある、観。 先ず、冒頭の文章が、二作目の終わりのカウントダウン・シティ ーの最後にシーンにつながりません。 ドラマや主人公の観念を先に読ませて後からストーリーとつないでいく形式 これが最後までずっと続きます。 読了後の余韻を狙ったのかもしれないけど、一作目のパワーがひたすら懐かしいだけ ☆みっつです。 | ||||
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