月の夜は暗く
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初版刊行(参考)
種別
長編
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あらすじ
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評判
月の夜は暗くの評価:
8.00/10点 レビュー 1件。 B ランク
月の夜は暗くの総合評価:
8.33/10点 レビュー 6件。
感想一覧
サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
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Amazonレビュー
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オーストリアを代表するミステリー作家となったグルーバーの邦訳第三弾。ミュンヘンの女性刑事ザビーネとドイツ連邦刑事局の事件分析官(プロファイラー)スナイデルの二人を主人公とするシリーズの第一作である。
ミュンヘンでザビーネの母が誘拐され、教会のパイプオルガンに縛り付けられてインクを飲まされて溺死させられているのが発見された。しかも、容疑者として父親が逮捕された。犯人の手がかりを求めてザビーネは、アクセス権がない連邦刑事局のデータベースを覗こうとしたが失敗。さらに、身内が絡むことを理由に、ザビーネは事件捜査から外されることになった。そこでザビーネは、連邦から派遣された偏屈で嫌われ者の事件分析官スナイデルの捜査に無理矢理便乗することにした。
一方ウィーンでは、心理療法士ヘレンの下に切断された女性の指が届けられ、犯人から「あんたの知っている人物を誘拐した。48時間以内に誰を、何で誘拐したのかを答えなければ、その人物を殺す」という脅迫電話がかかってきた。なぜ自分が選ばれたのか、脅迫者は自分のクライアントなのか、ヘレンは必死で手掛かりを探し始めた・・・。
代表作「夏を殺す少女」と同じく、ドイツとオーストリアの事件が並行して進められ、やがては大きなひとつの流れに集約され、おぞましい連続殺人の謎が解明される。ウィーンの事件もユニークな仕掛けで読ませるのだが、本筋はザビーネとスナイデルの型破りな捜査に置かれている。
事件解明の謎解きだけでも十分に面白いのだが、本書の一番の読みどころは、スナイデルの変人ぶりだろう。スウェーデンが生んだ奇人プロファイラー・セバスチャンに匹敵するキャラクターの濃さで印象に残る。シリーズはすでに第4作目までが刊行、計画されているというので、更なる二人の活躍に期待したい。オススメです。