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制裁



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初公開日(参考)2007年06月
分類

長編小説

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制裁 (ハヤカワ・ミステリ文庫)

2017年02月23日 制裁 (ハヤカワ・ミステリ文庫)

凶悪な少女連続殺人犯が護送中に脱走した。市警のベテラン、グレーンス警部は懸命にその行方を追う。一方テレビでその報道を見た作家フレドリックは凄まじい衝撃を受けていた。見覚えがある。この男は今日、愛娘の通う保育園にいた。彼は祈るように我が子のもとへ急ぐが…。悲劇は繰り返されてしまうのか?著者デビュー作にして北欧ミステリ最高の「ガラスの鍵」賞を受賞。世界累計500万部を超える人気シリーズ第1作。(「BOOK」データベースより)




書評・レビュー点数毎のグラフです平均点7.00pt

制裁の総合評価:6.63/10点レビュー 24件。Bランク


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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

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全3件 1~3 1/1ページ
No.3:
(8pt)

現実に存在している、あまりに不合理な人々

スウェーデンのジャーナリストと服役囚支援者という異色コンビが生み出した「エーヴェルト・グレーンス警部」シリーズのデビュー作。2005年の「ガラスの鍵」賞受賞作で、日本では絶版になっていたのだが「三秒間の死角」、「熊と踊れ」などの人気によって2017年に再文庫化された作品である。
服役中の少女連続殺人犯・ルンドが病院への護送中に脱獄した。警察が全力を挙げて捜索するのだが逮捕に至っていない中、5歳の娘・マリーを保育園に送っていったフレドリックはテレビを見て驚愕する。娘の保育園の前で見かけた男が逃亡犯として映っていた。半狂乱になったフレドリックが保育園に駆けつけるのだが、すでに娘が行方不明になっていた・・・。
ルンドの逃走と犯罪、フレドリックの苦しみと悲しさ、犯人を追いかける警察、さらに刑務所内での憎悪という、4つの物語が並行して進んでいく。全500ページの内、300ページほどでルンドとフレドリックの関係、幼女殺害事件は終止符が打たれるのだが、残りの200ページで犯罪と処罰に関する極めて重い問題が提起される。被害者側の報復感情は、どこまで許容されるのか? 目には目を、報復的処罰は正義なのか?
犯罪に対する厳罰化が当たり前のように声高に語られる現代の日本にも通じる救いのなさと怖さが、恐怖感を生む。
シリーズ第1作だが、グレーンス警部たちが主役ではなく、またキャラクターも確立されていない。従って、グレーンス警部シリーズというより単発の社会派ミステリーとして成立しており、北欧ミステリーファンには安心してオススメできる。

iisan
927253Y1
No.2:
(6pt)

ルースルンドファンは是非読むべき!

デビュー小説なので、完成度は高くありません。
荒削りだし、視点が空回りしているところもあり、主役であるべき警部がただのおじさん?で終わってる点も否めない・・・。ちょっと残念。

でも、今後の期待によせてというか(私の場合は後続の?小説を読んでいるので)大まかな人物設定・スウェーデンという国を知るためには
是非とも読んでいただきたい一冊です。

これがノンフィクションだと言われても十分納得できるくらい現実味があります。
ルースルンド氏の小説って、タイトルと表紙が抜群にいいですね!
これからもどんどん書いて欲しい作家の1人です。



ももか
3UKDKR1P
No.1:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

感想

読む人によって、捉え方が大きく異なる物語ではないかと思います。
刑罰の制度が日本とは大きく異なり、スウェーデンでは死刑制度がありません。
と言うか、採用している国の方が世界では圧倒的に少ないのですが、そのことの是非は別にしても、あまりにも人権意識の高さのゆえか、犯罪者に対して寛容すぎるような気がしました。
罪とは何なのか?
虐待されて成長した子どもが犯罪者になってしまった時、それはどこまで情状されるのか、個人の尺度によって大きく違ってくるのだろうなあと。
ただ、復讐やリンチでは何も解決はしないと言うのは間違いないと思うのです。
問題提議としてはすばらしいフィクションですが、これが本当にスウェーデンと言う国の現実なら、ひどいなあと言うか、とにかく救いのない終り方がなんだかなあと思ってしまいました。

たこやき
VQDQXTP1
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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

No.21:
(2pt)

陰惨さも度を過ぎると読む気がしなくなる。

スウェーデンの法制や刑務所の囚人の待遇に奇異な感じを受けながら本書を読み進んだ。
巻末の著者あとがきで、本書の中の出来事は本当のことであると書かれたのを読むと背筋が寒くなった。
福祉先進国だから世の中穏やかだと思っているのは間違いであったと思いながら本書を読み終えた。
この小説をミステリーのジャンルで紹介するのはどうかなと思っています。
すこし変わった本を読もうと手にしたが、どうも評者の好みではないようであった。
制裁 (ハヤカワ・ミステリ文庫)Amazon書評・レビュー:制裁 (ハヤカワ・ミステリ文庫)より
4151821538
No.20:
(4pt)

ノンフィクションの手法で書かれたフィクション

丁寧で詳細な描写はノンフィクション小説に近く、結末もノンフィクションであれば十分に納得できるもの。決して中途半端に終わっているわけではない。

ただ、娯楽小説として読むと物足りないところが多い。主人公が活躍するわけでもなく、解けない謎もどんでん返しもない。配置された登場人物は予想された通りに行動し、予想された結末へと進んでいく。投げかける問いにも目新しさはない。現実の事件をモデルにするには陰惨すぎるため、創作として社会問題を率直に描いた擬似ノンフィクションのような印象がある。

では質が落ちるかというとそういうわけでもなく、星をつけて評価するのにひどく向いていない。「このジャンルの小説を読みたいかどうか」を試すために一読してみるのがよいと思う。
制裁 (ハヤカワ・ミステリ文庫)Amazon書評・レビュー:制裁 (ハヤカワ・ミステリ文庫)より
4151821538
No.19:
(1pt)

作者は、報復の是非についてどう考えているのか、知りたい

報復という行為の是非について何ら結論も、提案もせず、報復者を殺して終わるという、何とも乱暴で、読者に消化不良を起こさせる作品だ。失望した。
制裁 (ハヤカワ・ミステリ文庫)Amazon書評・レビュー:制裁 (ハヤカワ・ミステリ文庫)より
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No.18:
(4pt)

重みが違う。

最近知ったこのアンデシュ・ルースルンドという著者の作品がどうも読むのをやめられない感じになってしまい、発表順序関係なく読破中です。この作品は、まずは小児性愛者の話なので、前半読むのをやめようかと思うぐらい気持ち悪いですが、途中から段々と展開が変わっていき、後半は一気に読んでしまいました。何が惹きつけられるというと、やはり、現実に基づいて書かれたものだから重みが違うのだと思います。単なる娯楽目的で読んだら、物足りないかも知れません。リアルな人間社会の問題を直視することが出来る人には、読みごたえのある作品なんだと思います。
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4151821538
No.17:
(3pt)

評価は別として

これは、社会派小説だ。
国の制度、リンチ、瑞典の刑務所の実態、それらに問いかけをしている。
制裁 (ハヤカワ・ミステリ文庫)Amazon書評・レビュー:制裁 (ハヤカワ・ミステリ文庫)より
4151821538



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