その地に着いた時から、地獄が始まった―。1961年、日本政府の募集でブラジルに渡った衛藤。

犯人は、13歳の少年だった。 娘の目の前で、桧山貴志の妻は殺された。

末期ガンに冒された男が、病床で綴った手記を遺して生涯を終えた。そこには八年前、息子をさらわれた時の記憶が書かれていた。

友人の雅人がヤクザから1260万円の借金を! そんな大金、あるわけない。おれは偽札を作ることにした。

雅子、43歳、主婦。弁当工場の夜勤パート。

元裁判官で、現在は大学教授を務める梶間勲の隣家に、かつて無罪判決を下した男・武内真伍が越してきた。

不況にあえぐ鉄工所社長の川谷は、近隣との軋轢や、取引先の無理な頼みに頭を抱えていた。

刑事たちの執念の捜査×容疑者の壮絶な孤独――。犯罪小説の最高峰、ここに誕生! 東京オリンピックを翌年に控えた昭和38年。

昭和39年夏。10月に開催されるオリンピックに向け、世界に冠たる大都市に変貌を遂げつつある首都・東京。

犯罪組織の中枢にまで潜り込んだスウェーデン警察の潜入捜査員パウラ。

大資産家の妻を目指して、知性と打算の見事な結晶の手紙を送ったドイツ人女性ヒルデガルト。

同一犯か? 模倣犯か? 群馬県桐生市と栃木県足利市を流れる渡良瀬川の河川敷で相次いで女性の死体が発見! 十年前の未解決連続殺人事件と酷似した手口が、街を凍らせていく。

及川恭子、34歳。サラリーマンの夫、子供二人と東京郊外の建売り住宅に住む。

家事と育児に追われる高村文絵はある日、中学時代の同級生、加奈子に再会。

デンヴァー市警察殺人課の刑事ショーン・マカヴォイが変死した。

ニューオーリンズ市警最強の麻薬班を率いるジミーは、ある手入れの報復に弟を惨殺され復讐の鬼と化す――。

1947年1月15日、ロス市内の空地で若い女性の惨殺死体が発見された。

第37回横溝正史ミステリ大賞優秀賞受賞作! 戦慄のノワールサスペンス 26歳の守は生活保護受給者のもとを回るケースワーカー。

鋭敏な頭脳をもつ貧しい大学生ラスコーリニコフは、一つの微細な罪悪は百の善行に償われるという理論のもとに、強欲非道な高利貸の老婆を殺害し、その財産を有効に転用しようと企てるが、偶然その場に来合せたその妹まで殺してしまう。

多摩川土手に放置された車両から、血塗れの左手首が発見された!近くの工務店のガレージが血の海になっており、手首は工務店の主人のものと判明。

人員整理のため二週間後に解雇されることになったLAタイムズの記者マカヴォイは、ロス南部の貧困地区で起こった「ストリッパートランク詰め殺人」で逮捕された少年が冤罪である可能性に気づく。

犯罪小説家として売り出し中の私のもとへ、むかし抱いた星村美智から電話がかかってきたのは深夜だった。

凶悪な少女連続殺人犯が護送中に脱走した。市警のベテラン、グレーンス警部は懸命にその行方を追う。

猟奇的な連続殺人の真相は?初期作品の中でも異彩を放つ、濃密な犯罪小説。

一人息子が誘拐された。身代金の額はわずか十五万円。

名医として町の尊敬を集めるベンだが、今まで暗い記憶を胸に秘めてきた。

北欧発驚愕のスリラー、シリーズ第2弾! 広大な雪原に建つ病院の中で男は目覚めた。

女性死刑囚の心に迫る本格的長編犯罪小説! 幼女二人を殺害した女性死刑囚が最期に遺した言葉―― 「約束は守ったよ、褒めて」 吉沢香純と母の静江は、遠縁の死刑囚三原響子から身柄引受人に指名され、刑の執行後に東京拘置所で遺骨と遺品を受け取った。

目的は警察への復讐――暴力で繋がれた〝家族〟の結末とは。

凄惨な殺人現場に残されていたのは、そこにいるはずのない自分の指紋と血で書かれたメッセージ。

ミステリー専門書店の店主マルコムのもとに、FBI捜査官が訪れる。

東京都中野区で、二人の若いシングルマザーが相次いで射殺された。彼女達は、ともに売春を生業としていた。

美味なる犯罪を求めて世界を周遊する名探偵エラリー・クイーン。行く先々で供される珍味佳肴は異彩を放つものばかり。

麻薬王のブレーンとして完璧な犯罪計画を立てる―おれにとって犯罪はビジネスだ。計画を売るだけ、実行はしない。

横領、誘拐、殺人、ラストベルトの寂れた町で交差する、三つの「罪」……。

トリュフォーからゴダールへの贈りもの。

現職のFBI捜査官が犯人逮捕の合い間を縫って書き上げた話題騒然の犯罪小説。

三年前、スウェーデン北部の村で十七歳の少女・リナが失踪した。

ごく普通のまっとうな夫婦が、ある日とんでもない殺し屋たちと掛かり合いになり、命を狙われることになる―都会派犯罪小説の巨匠が描く、“巻き込まれ型”犯罪小説の異色作。

恩義のある友からSOSが届いた。すべてのトラブルを解決し、彼女を死地から救い出す――それが私の仕事だ。

ドンデン返しの魔術師、第三短編集。

剣の屈指の使い手であるにもかかわらず、役所きっての自堕落者と知られる玄次郎の心の闇とは? 虚しさと憐れみが去来する8篇

ハリウッドのスターダムに手が届かんとする演技派女優クリス。

IT企業ジェイ・プロトコルの中井優一は、東南アジアを中心に交通系ICカードの販売に携わっていた。

ドラマ「相棒」のノベライズで人気を博す著者の、デビュー作となった第2回『このミステリーがすごい!』大賞優秀賞受賞作品が新装版で登場! パチスロメーカー「ダッシュ電子」で企画開発をしていた東俊哉。

酒のせいで親友を亡くし、アイルランドを離れていた私立探偵ジャックが帰郷した。

巨匠キングが小説への愛をこめた渾身のミステリー! 少年ピートが川岸で掘り出したのは札束と大量のノートの入ったトランクだった。

8年前、私は息子とともに妻を殺し、古井戸に捨てた。殺すことに迷いはなかった。

些細な出来心だった。偶然と勢いが重なって、罪は増殖していく、雪玉が転がるように―。

法の網をすり抜け、街なかに紛れる犯罪者たちー。

アメリカ探偵作家クラブ(MWA)賞最優秀長篇賞ノミネート! 国境地帯、麻薬犯罪の坩堝。 立ち向かうのは、彼女ただ一人。

ジャック・C・ライアンは令状送達人。裁判所の書類を、指定された相手に配るのが仕事だ。

イタリア有数の富豪ミレッティ誘拐事件を担当するのは、モロ誘拐事件捜査の不正を嗅ぎつけて左遷されたゼン警視。

賑やかな週末のスケート場で起きた発砲事件。仲間といた少年が襲われ、犯人の十代の少女は警官によって射殺された。

晩秋のパリ郊外。時ならぬ嵐で雷鳴が轟き、バルビゾン村の古びた小さなホテルで停電となった。

ヴェトナム帰還兵のモスは、メキシコ国境近くで、撃たれた車両と男たちを発見する。麻薬密売人の銃撃戦があったのだ。

小学生の息子を連れて鹿を追う週末ハンターの倉内と、トラブルで死体を抱えた詐欺集団のリーダー加藤。

その老紳士、悪党にして非道。異色の犯罪小説! インターネットを通じて知り合った老紳士のロイと未亡人のベティ。

三カ月間で四人の警官が殺された。ひざまずかされ、額に一発の銃弾を受けて処刑されたのだ。

川端にひっそりとある赤提灯で、互いに話すこともなく黙々と盃を重ねる4人の常連。30過ぎの浪人と危険なにおいの遊び人。

“現実味のある異常者”の語りが、狂気の世界へ誘い、逃さない。犯罪小説史上もっとも危険な暴力の年代記。

「いままでに書かれた最高の犯罪小説の一つ」 レイモンド・チャンドラーが激賞した、 ノワール小説の古典的名作が、ついにそのヴェールを脱ぐ！ 強盗未遂で殺人を犯してしまい14歳で終身刑となった青年ボウイは、囚人仲間Ｔダブ、チカモウとともにアルカトナ刑務所を脱獄

日本橋の織物問屋・大津屋で正月恒例の七種粥を食したところ、主人と番頭夫婦が死んだ。

弁護士事務所長の謎の死。

ホテルマン椎津の妻が、別のホテルの駐車場で死体となって発見された。

孤独な中年女性の日常への美しくも不気味な侵入者をえがいて、江戸川乱歩が奇妙な味の傑作と絶賛した「銀の仮面」、大嫌いな男に親友気取りでつきまとわれた男―奇妙な関係がむかえる奇妙な顛末「敵」、大都会の暗闇にひそみ、異国からきた青年を脅かす獣の恐怖を克明に綴って

離婚し、長年勤めてきたシカゴ警察を退職したアメリカ人のカルはアイルランド西部の小さな村に移住した。

誘拐犯に仕立て上げられた自殺志願者たちの運命は。

ギャング組織アウトフィットが支配する街シカゴ。

何者かがミック・ストラナハンの死を望んだ。ミックは元フロリダ検察局の捜査官。

ザニーは6歳のとき、4歳の坊やウィリーを池に沈めて殺した。大好きな猿のお人形をとりあげられたから。

12月1日、常夏のサウスフロリダで、観光客を次々と拉致・殺害する奇妙なテロリストの一団が旗揚げした。

「犯人はここにいる全員です」ーーリゾート旅館の支配人が惨殺され、従業員6人が自首したが、彼らの供述にはあいまいな殺意しかなく、支配人が殺された理由がわからない。

元ヤンキーの美穂と女遊びに余念がない知弘。二人の夫婦仲は冷え切り、息子も登校を嫌がっている。

コンビニの店員が男にナイフを突きつけられるなか、電話の音が響いた。

事務所で兄の射殺死体を発見した弁護士サイモン。兄は恐喝者であったが故に殺されたのか。

総勢123名もの人間が立候補したカリフォルニア州知事選挙も投票日まで残り二週間。

わたし、野間五郎は青年時代から物忘れの大名であり、友人から、空気のようにたよりない男といわれ、そこから「空気男」というあだなが生まれていた。

多数の死者を出したビル火災以来、歌舞伎町は史上空前の冬の時代から抜け出せずにいた。

インターネット心中で妻の恭子を失い、ネット古本屋を営む「私」は、心中事件を追っていた旧知のライター、小杉の切断死体を発見する。

「父さんのこと、殺す」痩せた少年の緑色の瞳は飢えたようだった……孤独な男と孤独な少年の出会いを痛切に描く「第四戒なし」、成功した作家が体験するサイケデリックな彷徨譚「パンキーとイェール大出の男たち」、閉ざされた空間に幽閉される恐怖を華麗な筆致で綴る「盲鳥よ

現代アメリカの人気作家26人が、章ごとに執筆して1つの犯罪小説を書きあげた! サンフランシスコの美術館を舞台に繰り広げられる、傑作ミステリー、ここに登場! やり手の美術館学芸員、クリストファー・トーマスが惨殺された。

妻が経営していた田舎町の映画館を引き継ぎ、切れる頭を武器に、違法すれすれのやり口でビジネスをのばしてきたジョー。

深夜営業の量販店を狙った連続爆弾テロが発生。標的は曰く付きの社長か。

女房の尻に敷かれつつ額の後退に悩む、零細企業の経営者アーサー。

元警官のラリー、敏腕セールスマンのハンク、パイロットのエディー、貴金属ディーラーのドンの四人は親友だった。

長いにらみ合いの後、全裸の2青年は恐ろしい勢いで突進した。

ドイツ犯罪小説最優秀作品シリーズ、初邦訳 名門フンボルト大学の法学部を出ながら、破産寸前の法律事務所を共同経営する弁護士ヨアヒム・フェルナウ。

探偵小説デビュー作「濃霧」から『キング』連載の中編「嫦蛾の冠」まで、大正時代に書かれた創作探偵小説を六作収録。

探偵趣味を満喫させる好奇のまなざしが、都会の影に潜む秘密の悦楽を断罪する。半世紀を経て新装復活。

戦後初の集大成。英国仕込みの香気漂うダンディズム、犯罪小説の伝説的作家が描く惨劇と人間心理の暗黒。

深夜の甲府市内で、オートバイの無謀運転に巻き込まれた赤いシビックがブロック塀に激突した。

物語を現実世界で体験できる新しいエンターテインメント「メタブック」を提供する会社――ディリュージョン社で働く新人エディターの森永美月(もりながみつき)と、天才作家と名高い手塚和志(てづかかずし)。

“アカツキ強盗団”として昭和の犯罪史を彩った五郎、幹雄、誠の3人も、今や後期高齢者に突入し、神保町で喫茶店を営む悠々自適の日々。

「わたしは人殺しだ。五歳のときに母を、十一歳のときに姉を殺した」。

イギリス南部のリゾート都市ブライトンで、男性の惨殺死体が発見される。

動機を簡単に説明することはできないが、おれは、妻を殺害しようと決意した。

1927年10月。

戦後初の集大成。英国仕込みの香気漂うダンディズム、犯罪小説の伝説的作家が描く惨劇と人間心理の暗黒。

デビュー作「息を止める男」、死体撮影にとり憑かれた男を描く「魔像」、轢殺に快感を覚える運転士の「鉄路」他、初期の犯罪小説から後期の科学小説を収録。