最悪



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最悪
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初公開日(参考)1999年02月
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長編小説

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最悪 (講談社文庫)

2002年09月13日 最悪 (講談社文庫)

不況にあえぐ鉄工所社長の川谷は、近隣との軋轢や、取引先の無理な頼みに頭を抱えていた。銀行員のみどりは、家庭の問題やセクハラに悩んでいた。和也は、トルエンを巡ってヤクザに弱みを握られた。無縁だった三人の人生が交差した時、運命は加速度をつけて転がり始める。比類なき犯罪小説、待望の文庫化。 (「BOOK」データベースより)




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最悪の総合評価:7.94/10点レビュー 194件。Aランク


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全7件 1~7 1/1ページ
No.7:
(8pt)

最悪の感想


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なおひろ
R1UV05YV
No.6:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

まさに最悪

3人の登場人物が、それぞれ、徐々に最悪な結果に陥りつつ、絡み合っていくというストーリー。
3人の細かな心理描写が丁寧で、リアリティに富み、感情移入したくなる。そういう旨さがあり、面白い。
ページ数は多いが、3者の行動にイライラしながら、簡単に読み進めることができた。
特に鉄工所の社長は、そのダメっぷりがいい。

▼以下、ネタバレ感想

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マッチマッチ
L6YVSIUN
No.5:
(7pt)

最悪の感想

なにも関係がない3人の物語が1つになって行くというストーリー。
3人とも魅力的なキャラクターで、社会の最悪な理不尽によってどんどんどん底に近づいて行く。
ページ数多いけど読みやすいし、入り込めましたが、個人的にもっとたくさんの登場人物が交差して行く恩田陸のドミノと少し比べてしまいます。
ドミノの方が個人的には好きですが本書も面白かったと思います。

マビノギオン
ETOPY8N1
No.4:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

一気に読めます

何も関連の無い3人が最後に一つになるという作風が好きです。次はどういう展開になるのかページを捲る手が止まりませんでした。これまでの奥田英朗の印象が変わりました。「邪魔」も早く読んでみたいですね。

わたろう
0BCEGGR4
No.3:2人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

最悪の感想

孫請け零細工場の社長、コネ入社の地銀窓口で働くOL、カツアゲ・窃盗を繰り返すチンピラ。
この一見何の関係もなさそうな3人の登場人物が「最悪」に向かって深みに嵌っていくという物語です。
この3人に共通するのは、何れも「ピラミッドの底辺」にいる人達だと言う事でしょうか。
(約一名、自業自得な人はいますが)即ちこの作品で描かれる「最悪」とは底辺ゆえの「理不尽な最悪」だと言えます。
「あぁ多分この人こうなっちゃうな~、最悪」通りの展開になってしまって「何の捻りもない」なぁ、とも思ったのですが、それだけリアリティがあるって事でしょうか。
正直、読んでいて辛くなってきますね。
そんな3人が「最悪」のタイミングで出逢うのですが、ここからは一転ハチャメチャになります。
さっきまでのリアリティが影を潜め、少し喜劇のようになるのですが、「最悪」を通り超しちゃって最早笑うしかない、って感じでしょうか。
人間、冷静さを失うとこうなってしまうのかも。こちらも意外とリアリティがあるのかも知れません。

梁山泊
MTNH2G0O
No.2:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(9pt)

狂った歯車が噛み合ってしまった悲劇

奥田英朗の長編第2作。どこにでもいそうな人物が、ちょっとしたきっかけで犯罪者に転化してしまう恐さとおかしさを描いた傑作犯罪小説である。
1990年代後半、不況の影に覆いつくされていた川崎市。
自分を含めて従業員3人の零細鉄工所を経営する47歳の川谷は、得意先からの無理難題に耐え、向かいに建ったマンション住人からの騒音苦情に悩まされながら、金策のために汗水たらして走り回っていた。
川崎にある大手銀行の支店に勤める22歳の藤崎みどりは、高校を中退して遊び歩く妹と母親のトラブルに悩み、やりがいのない仕事に悶々とする憂鬱な日々を過ごしていたが、銀行恒例の行事に参加して上司からセクハラ被害を受けた。
パチンコとケチなカツアゲで食いつないでいた20歳の和也は、川崎のパチンコ屋で知り合ったチンピラと組んでトルエン窃盗をやったことから、ヤクザに締め上げられ、600万の金をもってくるように強要された。
縁もゆかりもない3人だったが、それぞれのちょっとずつ狂って来た日常の歯車が、みどりが勤める銀行で奇妙に食い込みあい、激しい音を立てながら破滅への道を暴走することになった・・・。
3人の主人公のキャラクター設定、言動や心理の描写が素晴らしく、読者は彼らに共感したり反発したりしているうちに、どっぷりと物語の世界に浸っている自分を発見することになる。文庫で600ページを超える長編だが、緩むことがないストーリー展開のスピードが心地よい。
ホラー的ではない犯罪小説、社会派ミステリーのファンを始め、多くのミステリーファンにオススメだ。

iisan
927253Y1
No.1:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)
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最悪の感想

なんと言うか・・・本当に最悪・・・なお話でした。
殺人事件が起こるわけでもないのに、どんどんと物語に引き込まれていくのは、3人の登場人物があまりにリアルだからでしょうか?
誰にでもありうるようなちょっと身につまされるような話で、一歩間違えば誰でもこんな風に悪循環に陥っていくのではないかと言う緊迫感で一杯でした。
最悪な話なのに、先が気になって止まりませんでした。
最後がどうなるのかと思いましたが、まるで登場人物になったかのように、台風一過のようにホッと胸をなでおろしてしまいました。
スッキリ爽快な解決で終るミステリーではありませんが、奥田さんの筆力ってすごいなと改めて思いました。
あんまり楽しい話ではないですが、お勧めです。

たこやき
VQDQXTP1
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