リバー



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初公開日(参考)2022年09月
分類

長編小説

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リバー

2022年09月26日 リバー

同一犯か? 模倣犯か? 群馬県桐生市と栃木県足利市を流れる渡良瀬川の河川敷で相次いで女性の死体が発見! 十年前の未解決連続殺人事件と酷似した手口が、街を凍らせていく。 かつて容疑をかけられた男。取り調べを担当した元刑事。 娘を殺され、執念深く犯人捜しを続ける父親。 若手新聞記者。一風変わった犯罪心理学者。新たな容疑者たち。 十年分の苦悩と悔恨は、真実を暴き出せるのか―― 人間の業と情を抉る無上の群像劇×緊迫感溢れる圧巻の犯罪小説!(「BOOK」データベースより)




書評・レビュー点数毎のグラフです平均点8.67pt

リバーの総合評価:8.13/10点レビュー 90件。Aランク


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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

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全3件 1~3 1/1ページ
No.3:2人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(9pt)

リバーの感想

これは面白いですね!
650Pほどの厚さですが、久しぶりに寝るのを忘れて、一気読みしてしまいました。
10年前、河川敷で発見された2件の絞殺女性死体。未解決のまま、再び同じ河川敷で連続して2件の女性死体が見つかる。そして浮かび上がる3人の容疑者。
大筋はどこにでもある普通の犯罪小説なのだが、とにかくこの小説はテンポよく読ませてくれる。そして、犯罪小説にありがちな重さや陰鬱さは一切無い。
それどころか、読んでいて思わず読者を笑わせるギャグも散りばめられている。
このギャグのポイントが、刑事・容疑者以外の登場人物、すなわち10年前の被害者の父親、新人新聞記者、犯罪心理学者なんですね。
特に被害者の父親のキャラは特筆ものです。絞殺された娘を想う父親の哀しい行動ですが、その無茶で妙に滑稽な行動、そしてその妻との対比、これがギャグとして読者を笑わせてくれる。
記者と父親の関わり、また記者と犯罪神学者とのやり取り、ここにも傍から見た人間の滑稽な一面を感じさせる。この辺りの心理描写が実に面白く絶妙ですね。
まさに犯罪小説の名を冠した群像小説で、単なる「犯人探しの謎解き小説』ではありません。

▼以下、ネタバレ感想

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マッチマッチ
L6YVSIUN
No.2:3人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

リバーの感想

面白い、読み易い、読み始めたらやめられない!作品です。
容疑者、被害者、警察と検察、マスコミ、事件記者、表裏の双方の社会に生きる人たちが、10年越しの事件の真相に向い、集約されていく様が描かれています。数多の登場人物それぞれに家族や友があり、生活があり、人生があることも上手く書かれており、ややもすると混乱を招くほどの人物の動きが、簡潔に平易な言葉で語られています。物語の流れもわかり易く、分厚い本ながら、あっと言う間に読了でした。
敢えて残念なところを挙げるとしたら、
①直截的で誰でもわかり易言葉や表現を意識しているのか、同じ言い回しが多く使われており、文学的な愉しみを味わうことが出来なかったこと、
②興味深い登場人物…特に容疑者たちの、細かい心理描写がなされていなかったこと、です。これは、読み進めなかわら、わざと容疑者たちへの先入観を持たないようにしているのではと思い、最終章を期待していました。というわけでラストが幾らか物足りないを感じを受けました。
そうは言いましても、間違いなく面白いです。ぜひ、お読みになることをオススメします。

はつえ
L7BVQMDY
No.1:4人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(9pt)

社会派の群像劇だが、犯人のキャラが頭抜けていて面白い

2019年から22年に雑誌連載された長編ミステリー。いくつかの現実の事件を想起させる出来事をベースに犯罪者、捜査側、関係者が濃密な人間ドラマを織りなしていく群像劇ミステリーである。
渡良瀬川の河川敷で若い女性の全裸死体が発見された時、警察は凍り付いた。というのも、10年前に同じ手口での2件の連続殺人があり、容疑者を別件逮捕したものの本件では証拠固めができず釈放したという苦い経験があったからだった。あの容疑者がまたやったのか。警察は威信をかけて捜査を始めたもののなんの手がかりも得られずにいるうちに、またもや同じ手口の事件が発生した…。
新たな捜査を担う刑事たち、10年前の未解決事件を担当した元刑事、容疑者となった男、被害者の父親、警察担当の若手記者、今回の事件で浮かび上がった重要参考人などを中心に展開されるドラマは、10年の歴史が背景にあるだけに分厚く、複雑でストレートに事件解決とはいかないのだが、そのもどかしさにはきちんとした裏付けがあり、エピソードの広がりが読む者を惹きつける。登場人物は多くてもキャラクター設定が巧みなので混乱することはなく、ぐんぐん読み進められる。作品を構成するテーマやエピソードが広すぎて、最後はやや強引にまとめた感があるものの、面白いミステリーを読んだという満足感が味わえる。
単なる謎解きではないミステリーのファンに、文句なしのオススメである。

iisan
927253Y1
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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

No.87:
(5pt)

紐がよかった

大長編ですが、読みやすかったと思います。私は、2回最初のほうで挫折しました。3度目の正直です。
この本で一番良かったことは、紐です。長編なので一気には読めません。紙のしおりは読んでいるうちになくなります。
紐のしおりはかなり前に亡くなりましたが、この本にはついていました。是非、集英社以外の出版社も紐をつけていただきたい。
本の価格が上がっているので、それくらいの読者サービスはして頂きたい。
リバーAmazon書評・レビュー:リバーより
4087718050
No.86:
(5pt)

(高かったけど)思い切って買って良かった(笑)

〇 この小説は実際に起きた ”北関東連続幼女誘拐事件” をヒントにしたものだろう。
  幼女を成人女性に、誘拐を快楽殺人(?)に変えてあるが
  栃木、群馬という地名はそのままなので、その生々しさゆえに
  映像化はちょっと憚られるかも知れない(私の勝手な推測です)。
  
  奥田英郎さんは「犯罪モノ」だけを読んでいるが、70を過ぎた私には
  ”吉展ちゃん事件”を題材にした「罪の轍」や「オリンピックの身代金」は、
  その時代を生きた者なので、特にリアリティを感じる。

  奥田英郎の犯罪小説の魅力は、何といっても「違和感の無さ」ではないだろうか。
  数ある犯罪モノやミステリー小説の中には、いかにも劇的なストーリーや
  こじ付けでしかないストーリー展開に、「それはないだろう・・」と、
  ガッカリしたりする作品に多々出会う。出会ってしまう。
  緻密な文章に支えられた「派手な展開に頼らない」作り方だからこそ、惹き込まれてしまう。

  失礼な言い方になるが、今後も「営業的な執筆」に走ることなく、
  本作のような重厚な小説に浸れるその日を、焦らずに待ち望んでいる。
リバーAmazon書評・レビュー:リバーより
4087718050
No.85:
(5pt)

厚いけど面白い!

持って読むのが苦痛な程分厚くて重い本でしたが、読み始めて一気に引き込まれ、これだけの文量が必要だったと痛感させられる内容。
後半までなんども山場があって、面白かったです。この本が私にとって初作品でしたが、この作者さんのファンになりました。
リバーAmazon書評・レビュー:リバーより
4087718050
No.84:
(5pt)

『オリンピックの身代金』『罪の轍』が好きなら本作も間違いなく楽しめます

2019年発表の『罪の轍』では奥田英朗の生み出す犯罪小説(警察小説)の面白さに狂喜乱舞したものですが、本作も『罪の轍』に劣らない見事な出来栄えです。
『罪の轍』や同じく犯罪小説の傑作『オリンピックの身代金』(2008年)では、いずれもスマートフォンなど存在しない昭和30年代後半を舞台にすることで、進んだ科学的捜査がない当時ならではの地道な捜査手法で犯人に迫っていく警察職員たちの熱い捜査と、舞台となる高度経済成長期の日本ならではの熱い町の雰囲気を感じさせる描写に興奮したものです。
一方、本作では現在の関東地方を舞台にしており、あらゆる場所に存在する防犯カメラやDNA鑑定、遺留品などの科学的捜査による証拠集めが可能であることから、犯罪を犯す側が犯罪を犯したことを隠し通すことがより難しい時代を舞台にしても、熱い犯罪(警察)小説が可能であることを証明してくれています
本作の構成としては前出の『オリンピックの身代金』『罪の轍』同様、警察側の視点のほか、新米女性記者の視点や被害者遺族の視点、10年前に事件解決できなかった元刑事の視点、そして嫌疑をかけられる側の視点などがうまく交錯し、読者も最後の最後までハラハラしながら読み進めることになります。
複数の登場人物のいずれも存在感があり、誰を主人公にしてもいいくらい
二つの県をまたぐ犯罪であることから二つの県警で共同捜査を行うという設定もひとひねりありお見事

奥田英朗作品は、初期の『最悪』『邪魔』を発表当時タイムリーに読み、強い衝撃を受けた作家さんで、犯罪小説以外にも『東京物語』や『サウスバウンド』など好きな作品はいくつもありますが、それでもやはり、本作のような分厚く読み応えのある犯罪小説が発表されると、期待感が高まりますし、なんだか作者に「よくぞ書いてくれた」と感謝したくさえなります。
いやあ本当に巧い作家さんです
本作で奥田英朗を知った方には『オリンピックの身代金』『罪の轍』もぜひとも読んでみてください。
とてつもなく面白いですから
リバーAmazon書評・レビュー:リバーより
4087718050
No.83:
(4pt)

いったい何を間違ったんだろう?

…とつくづく考えされられる作品です。
リバーAmazon書評・レビュー:リバーより
4087718050



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