木挽町のあだ討ち



※タグの編集はログイン後行えます

※以下のグループに登録されています。


【この小説が収録されている参考書籍】
木挽町のあだ討ち
(違う表紙に投票したい場合もこちらから)

オスダメ平均点

10.00pt (10max) / 1件

7.86pt (10max) / 14件

Amazon平均点

4.40pt ( 5max) / 85件

楽天平均点

4.36pt ( 5max) / 425件

みんなの オススメpt
  自由に投票してください!!
2pt
サイト内ランク []A総合:357位
ミステリ成分 []
  この作品はミステリ?
  自由に投票してください!!

0.00pt

78.00pt

79.00pt

0.00pt

←非ミステリ

ミステリ→

↑現実的

↓幻想的

初公開日(参考)2023年01月
分類

長編小説

閲覧回数1,797回
お気に入りにされた回数3
読書済みに登録された回数16

■このページのURL

■報告関係
※気になる点がありましたらお知らせください。

木挽町のあだ討ち

2023年01月18日 木挽町のあだ討ち

ある雪の降る夜に芝居小屋のすぐそばで、美しい若衆・菊之助による仇討ちがみごとに成し遂げられた。父親を殺めた下男を斬り、その血まみれの首を高くかかげた快挙はたくさんの人々から賞賛された。二年の後、菊之助の縁者だというひとりの侍が仇討ちの顛末を知りたいと、芝居小屋を訪れるが――。新田次郎文学賞など三冠の『商う狼』、直木賞候補作『女人入眼』で今もっとも注目される時代・歴史小説家による、現代人を勇気づける令和の革命的傑作誕生!(「BOOK」データベースより)




書評・レビュー点数毎のグラフです平均点10.00pt

木挽町のあだ討ちの総合評価:8.81/10点レビュー 86件。Aランク


■スポンサードリンク


サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
全1件 1~1 1/1ページ
No.1:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(10pt)

木挽町のあだ討ちの感想

これは傑作!とても感動の読書でした。多くの方にオススメです。
技巧的な小説としての面白さ、人情ものとしての物語・内容の良さ、そしてミステリ模様、どれも素晴らしく個人的に大満足の作品でした。

2023年度のミステリのランキングで目にしていたのですが、正直なところ、あまりピンとこない表紙とタイトルで見逃しておりました。作者は歴史・時代小説で活躍されている方なのでミステリー作品としては意識していませんでした。しかし、世間の高い評価を知り、改めて注目して手に取ることにしました。

物語の舞台は江戸・木挽町。時代ものと人情小説の要素を持つ作品です。ミステリーとしては、過去の仇討ちを再調査するという構成になっています。
調査の過程では、関係者への聞き取りを中心に進むのですが、その一つひとつが単なる事件の断片ではなく、人情小説として深みのある短編のような物語として描かれている点がとても良かったです。さらに特徴的なのは、全編が関係者の独白のみで構成され、地の文が一切ない点です。再調査のために訪ねた登場人物たちのセリフだけで物語が紡がれるという、非常に技巧的な文章も見どころでした。

時代小説というと難しそうなイメージを持たれるかもしれませんが、本作は非常に読みやすく、その心配は不要です。全編が現代的なセリフで構成されているため、内容も把握しやすくスムーズに読めます。読みやすさの中にも、当時の文化や表現について学べる場面がしばしばあり、知的な楽しさも味わえる一冊です。さらに、物語にはユーモアや人間味あふれる温かさが多く描かれており、感情の振れ幅がとても豊かです。心に響くシーンが多く、読んでいて気持ちが良い内容なのも大きな魅力でした。

非常に満足度が高い作品で、万人におすすめしたい作品です。

egut
T4OQ1KM0
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

No.85:
(5pt)

引き込まれました!

最初はあだ討ちをそれぞれの立場から見た語り、またその個人の生い立ちなどが語られ、興味もスローでした。が、第五幕から徐々に引き込まれていき、そこからは一挙に読みほしました。最近読んだ本の中では一番面白かったかもです。
作者の表現力が凄く、私にとっては勉強にもなりました。永井さんの本を読みたくなりましたが、この「木挽町のあだ討ち」以外でお奨めがありましたら、お教え願います。
木挽町のあだ討ちAmazon書評・レビュー:木挽町のあだ討ちより
410352023X
No.84:
(5pt)
【ネタバレあり!?】 (1件の連絡あり)[]  ネタバレを表示する

とにかく面白い

最後のドンデン返し。仇討ち制度があったとは知らなかったけど、この制度が伏線。
木挽町のあだ討ちAmazon書評・レビュー:木挽町のあだ討ちより
410352023X
No.83:
(5pt)

なかなか気持ちのいい作品でした

作者さんと編集さんがあまり江戸期の芝居や歌舞伎には詳しくないんだな(ところどころ語彙がおかしい)というところが気になりましたが、総じていい作品です。
木挽町のあだ討ちAmazon書評・レビュー:木挽町のあだ討ちより
410352023X
No.82:
(5pt)

爽快な読後感

山本周五郎賞の受賞作を好んで読書しています。本作は直木賞受賞もしていますが、読み終えて、これはまさに山本周五郎の正当なる系譜の作品だと感じました。

登場人物たちの実に生き生きとしたこと。
どの人物の語りもその語感が素晴らしく、それぞれの人物の人生観、価値観に裏打ちされたリズムでもって語りかけてきます。
この登場人物毎の語るリズムが読んでいて実に心地いいのです。

多くの方が「一気に読んでしまった」というレビューを書いていらっしゃいますが、本作のこのリズムの良さは間違いなくそれに加担していることだと思います。
ひとたび朗々と語りだした人物の言葉を途中で区切るなんて、そうそうできることじゃありません。一気に読んでしまいたくなります。

途中泣いたり笑ったりしながら一気に読み終え、爽やかな読後感を味わうことができました。
とても良い作品です。
木挽町のあだ討ちAmazon書評・レビュー:木挽町のあだ討ちより
410352023X
No.81:
(5pt)
【ネタバレあり!?】 (1件の連絡あり)[]  ネタバレを表示する

芝居讃歌でもある。

芝居小屋の前で起きたあだ討ち。この事件や自分の来し方を、縁のあった木戸芸者(いわば呼び込み・広報)、立師(殺陣の師範)、衣装係兼女形、小道具係、戯作者(筋書き作者)が語る。
 語りでは、武家の四角四面の世界と異なる、町人、特に「河原乞食」とまで賤視されていた芝居の世界の住人の豊かな世界が浮き彫りとなる。そして最後の章でこの事件の意外な真実が…。
 直木賞受賞の時代物エンタメ。人情モノであり、かつ読者をアッと思わせる仕掛けがある。すごい。
 筋書き作者の「芝居を馬鹿にするんじゃねえよ」というセリフが本作を象徴しているように思えた。
木挽町のあだ討ちAmazon書評・レビュー:木挽町のあだ討ちより
410352023X



その他、Amazon書評・レビューが 85件あります。
Amazon書評・レビューを見る     


スポンサードリンク