木挽町のあだ討ち



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初公開日(参考)2023年01月
分類

長編小説

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木挽町のあだ討ち

2023年01月18日 木挽町のあだ討ち

ある雪の降る夜に芝居小屋のすぐそばで、美しい若衆・菊之助による仇討ちがみごとに成し遂げられた。父親を殺めた下男を斬り、その血まみれの首を高くかかげた快挙はたくさんの人々から賞賛された。二年の後、菊之助の縁者だというひとりの侍が仇討ちの顛末を知りたいと、芝居小屋を訪れるが――。新田次郎文学賞など三冠の『商う狼』、直木賞候補作『女人入眼』で今もっとも注目される時代・歴史小説家による、現代人を勇気づける令和の革命的傑作誕生!(「BOOK」データベースより)




書評・レビュー点数毎のグラフです平均点9.50pt

木挽町のあだ討ちの総合評価:8.81/10点レビュー 103件。Sランク


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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

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全2件 1~2 1/1ページ
No.2:3人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(9pt)

木挽町のあだ討ちの感想

2023年の第36回山本周五郎賞かつ第169回直木三十五賞作品である。
なぜこれまで手にしなかったのかというと、時代小説という触れ込み。
正直、苦手なんです。外国ミステリーと時代物ミステリーは、いま一つ読みづらい。
ということで、避けてきたわけですが、最近当サイトのレビューで10点という高得点。
このサイトでは、なかなかお目にかからない高評価が眼に留まりました。
そこで、お気に入りに登録しておいて、最近読んだというのが、ことの真相です。

久し振りにこれは大当たりですね。なかなか、よく出来ている。
それに、時代小説ではあるが、全く気にならない。楽々と読めます。
場所は江戸の町の芝居小屋が立つ木挽町。雪の降る1月の夜に、ある見目麗しき若者によって仇討ちがなされます。
そして、この仇討ちの様相が、町の関係者から語られるわけだが、この語りが面白い。
関係者は5人。その全ての語りが独白である。独白が長々と続くので、少々退屈に思いそうだが、実際はそうならない。引き込まれる。
それぞれの独白が人情味に溢れ、なかなか奥深いし、それぞれにストーリーがある。5話の短編のようでもある。
そして、5人の関係者が、仇討ち現場近くの芝居小屋にかかわる人物。
芝居の紹介をする呼び込み屋。芝居の殺陣(タテ)の指導者。芝居衣装の裁縫職人兼女形。小道具職人夫婦。芝居の筋書き作家。という役割。

▼以下、ネタバレ感想

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マッチマッチ
L6YVSIUN
No.1:3人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(10pt)

木挽町のあだ討ちの感想

これは傑作!とても感動の読書でした。多くの方にオススメです。
技巧的な小説としての面白さ、人情ものとしての物語・内容の良さ、そしてミステリ模様、どれも素晴らしく個人的に大満足の作品でした。

2023年度のミステリのランキングで目にしていたのですが、正直なところ、あまりピンとこない表紙とタイトルで見逃しておりました。作者は歴史・時代小説で活躍されている方なのでミステリー作品としては意識していませんでした。しかし、世間の高い評価を知り、改めて注目して手に取ることにしました。

物語の舞台は江戸・木挽町。時代ものと人情小説の要素を持つ作品です。ミステリーとしては、過去の仇討ちを再調査するという構成になっています。
調査の過程では、関係者への聞き取りを中心に進むのですが、その一つひとつが単なる事件の断片ではなく、人情小説として深みのある短編のような物語として描かれている点がとても良かったです。さらに特徴的なのは、全編が関係者の独白のみで構成され、地の文が一切ない点です。再調査のために訪ねた登場人物たちのセリフだけで物語が紡がれるという、非常に技巧的な文章も見どころでした。

時代小説というと難しそうなイメージを持たれるかもしれませんが、本作は非常に読みやすく、その心配は不要です。全編が現代的なセリフで構成されているため、内容も把握しやすくスムーズに読めます。読みやすさの中にも、当時の文化や表現について学べる場面がしばしばあり、知的な楽しさも味わえる一冊です。さらに、物語にはユーモアや人間味あふれる温かさが多く描かれており、感情の振れ幅がとても豊かです。心に響くシーンが多く、読んでいて気持ちが良い内容なのも大きな魅力でした。

非常に満足度が高い作品で、万人におすすめしたい作品です。

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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

No.101:
(2pt)

ちょっと残念でした

浅田次郎のようなモノローグだが,読み続けるうちに疲れた。期待をしていただけにちょっと残念。物語の構成は良かったが、ちょっとダラダラした感じを受けた。
木挽町のあだ討ちAmazon書評・レビュー:木挽町のあだ討ちより
410352023X
No.100:
(5pt)

問題ないことをお知らせします。

既に届いています。ご安心ください
木挽町のあだ討ちAmazon書評・レビュー:木挽町のあだ討ちより
410352023X
No.99:
(5pt)

完璧な小説。恐れ入りました。

素晴らしい。おそらく、プロットも計算されつくしていて、何度も何度も練り直したのではないか? ラストもひねりがあっていいが、所々で、登場人物たちの、一般の人の人生にも役立ちそうな深い名言が出てくる。さて、これだけすごい小説を書くと、読者はこの作者に対するハードルを上げてしまう。次もさらなる名作を期待したい。
木挽町のあだ討ちAmazon書評・レビュー:木挽町のあだ討ちより
410352023X
No.98:
(2pt)

「吉原手引草」フォロワーに終わっている

直木賞受賞作だけあって、達者な文章だが、松井今朝子「吉原手引草」(2007年直木賞)との類似性はどうしても気になる。舞台は吉原が芝居町に変わっただけで、事件について関係者の証言が一章ずつ積み重なっていき、最後に真相がわかるという構成は同じ。
ミステリーとして見ても、途中でネタは割れてしまうし、いくら江戸時代とは言え、死体もろくに調べず仇討ち殺人を一件処理してしまうというのはあり得ないだろう。仇討ちの発端となる菊之助の父親の乱心というのも、かなり無理があって、最終章の謎解きを読んでも腑に落ちない。結局、菊之助はじめ登場人物は皆、この父親の短慮のせいでムダに右往左往させられたということではないか。
「吉原手引草」を下敷きにするのは構わないが、最終的に下敷きを超えられなかった残念作と言わざるを得ない。
木挽町のあだ討ちAmazon書評・レビュー:木挽町のあだ討ちより
410352023X
No.97:
(5pt)

あらすじもしらずに読んでほしい

第169回直木三十五賞・第36回山本周五郎賞 受賞作
よかった。
あなたの話を聞かせてくださいっていく話。
何の情報もなく読むのがおすすめ。
自分でない他者の話って、なんだか世界が縁でつながっていることを知らせてくれるように感じるのだ。不思議。
自分は金治の話がどうしてもお釈迦様の四門出遊の話に思えてしょうがなかった。
みんなそれぞれひとりひとりが自分の人生背負って生きているのだなと噛みしめた。自分の人生だって、こんなもんだと思って生きているのだけど、誰かに「あなたの人生を聞かせてください」っていわれて語ったら、他の誰かには驚くような生き方をして北ですねと言われるのかもしれない。それほど、人が生きていることって大変なんだと思う。
なにより断言しておくことは、素晴らしい読後感が最後、待っているということ。
おすすめの一冊。
木挽町のあだ討ちAmazon書評・レビュー:木挽町のあだ討ちより
410352023X



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