木挽町のあだ討ち
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書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点9.50pt |
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2023年の第36回山本周五郎賞かつ第169回直木三十五賞作品である。 | ||||
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これは傑作!とても感動の読書でした。多くの方にオススメです。 | ||||
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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
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第169回直木三十五賞・第36回山本周五郎賞 受賞作 よかった。 あなたの話を聞かせてくださいっていく話。 何の情報もなく読むのがおすすめ。 自分でない他者の話って、なんだか世界が縁でつながっていることを知らせてくれるように感じるのだ。不思議。 自分は金治の話がどうしてもお釈迦様の四門出遊の話に思えてしょうがなかった。 みんなそれぞれひとりひとりが自分の人生背負って生きているのだなと噛みしめた。自分の人生だって、こんなもんだと思って生きているのだけど、誰かに「あなたの人生を聞かせてください」っていわれて語ったら、他の誰かには驚くような生き方をして北ですねと言われるのかもしれない。それほど、人が生きていることって大変なんだと思う。 なにより断言しておくことは、素晴らしい読後感が最後、待っているということ。 おすすめの一冊。 | ||||
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商品、梱包はたいへんよし。但し、内容的に物語りでなく、噺家が話を運んでいく語り形式だった。流石に、御贔屓さん相手をする幇間(ホウカン)さんの語りなので、まるで自分もその場に立ち会っているかの様に場面が想像出来て、それなりの面白さがあり。 | ||||
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いや、本当に買ってよかった。 心の底から満足出来ました。そんな物語です。 | ||||
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木挽町はコビキチョウと読むが、銀座の歌舞伎座がある界隈の旧い地名。歌舞伎に関わる人々は古来、河原乞食と呼ばれ、いわゆる非人であった。非人は、穢多と合わせて被差別階級と誤解される事も多いが、どちらかと言えば戸籍を持たない人々と考えるのが分かりやすい。幕府が定めた封建制度に従い、分をわきまえて生きる人々がいる一方、人別帳に名前が載らず、封建制度から外れて生きるアウトサイダーもいる。それが非人であった。 吉原、魚河岸と並び、一日に千両(1億円)の金が動くと称された歌舞伎ビジネスの世界で、清貧に喘ぐ貧乏旗本より、よほど良い暮らしをする非人の役者が居る。この本音と建前が入り混じったような場所で、武士の鑑とも言えるような、あだ討ち事件が起きる。 イケメンの若い武士に、あだ討ちを成し遂げさせる為、義理と人情で世話を焼く河原乞食の人々。そのあだ討ちは謎に包まれていて、本を読み進めるにつれ少しずつ明かされていく。ミステリーと時代小説が入り混じりながらも、最後はスカッと爽快に、なんとも歌舞伎らしい結末。 | ||||
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この物語が新作歌舞伎となって上演されるという話を新聞で読んで興味を持ち、読んでみた。 話は若侍が父の仇を討つ話である。ある雪の降る夕方に衆人環視の元でこの仇討ちは行われ、若侍は見事に本会を遂げる。その後、この仇討ちの経緯を尋ねる別の若侍、仇討ちを果たした若侍の知り合いとの紹介状を持参、が現れて目撃者の証言を聞き回る。同時に、その目撃者たちの生い立ちや生き様が明らかにされていく。 話は単純な入り口から次第に複雑となり、最後にはあっと驚かすような展開となっている。まことに面白く小説の醍醐味を味わったが、果たしてこの複雑な物語をどのようにして歌舞伎に仕立てていくのだろう、今から楽しみである。 | ||||
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