青山文平(あおやまぶんぺい)の作品一覧

ほんとうに人を斬ったのか──幕末から戦前までを駆け抜けた、日本美術家の生涯。

村に染まれず、江戸に欠け落ちた男たち。当時の江戸は一季奉公の彼らに支えられていた。

武士が護るべきは、主君か、家族か。

離縁して三年半もたつのに、なぜ元妻は元夫を刺したのか。

本屋の私が行商に出向いたのは、孫ほどの娘を後添えに迎えた名主宅。

橋倉藩の近習目付を勤める長沢圭史と団藤匠はともに齢六十七歳。

江戸に生きる人々が織りなす鮮やかな人生。

切り立った岩の上で独り稽古を積む、藤戸藩お抱えの道具役(能役者)の長男・屋島剛(やしまたける)。

藩命により友を斬るための刀を探す武士の胸中を描く「春山入り」。

『機織る武家』血の繋がらない三人が身を寄せ合う、二十俵二人扶持の武家一家。生活のため、後妻の縫は機織りを再開する。

事件は人間の内にある。 直木賞受賞後、第一長篇。

分別ある侍たちが、なぜ武家の一線を越えたのか。

その誇りに、囚われるな―。鉄砲百人組の老武士、山岡晋平。

太平の世に行き場を失い、人生に惑う武家の男たち。身ひとつで生きる女ならば、答えを知っていようか―。

どの藩の経済も傾いてきた寛延三年、藩札掛となった奥脇抄一郎は命を賭すにたる御勤めと確信。

小さな道場を開く浪人が、ふとしたことで介抱することになった行き倒れの痩せ侍。

幼馴染が殺された。伊賀を知らぬ伊賀者だった。

二十二年前、妻と姦夫を成敗した過去を持つ地方藩の執政・阿部重秀。

いまだ人を斬ったことがない貧乏御家人が刀を抜くとき、なにかが起こる。第18回松本清張賞受賞作。