白樫の樹の下で
- 松本清張賞受賞 (6)
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白樫の樹の下での総合評価:
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全1件 1~1 1/1ページ
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著者初読み。第18回松本清張賞受賞作です。時代小説は普段全く読まないので、本作が有りがちなのか、異端なのかは分かりません。ただ、余りにも重く、余りにも切なく、本当に悲しいお話でした。予備知識無しに読み始めたので、どんな事が起きるか全然知らなかったのですが、青春小説だったんですね。ミステリー要素も有りますが、エンターテイメントとして面白かったとか、楽しめたとは言えず、息が詰まる様な作品でした。秀作。蛇足ですが、文庫で読まれる方は、巻末解説先に読まない方が良いですよ。作品内容が最後まで全部書いてありますから。 | ||||
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今ひとつ剣の闘いの描写が物足りなかった。 | ||||
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青山作品を何作も読んだ後で出会ったデビュー作です。デビュー時点から完成度が高いという感心と、さすがに現在の域には遙かに及ばないなという物足りなさが同居する感想となりました。 貨幣制度や能、治水工事等、綿密な調査をして新たな知識を与えてくれるようなところはなく、友人3人の物語という侍小説に多い形式で、出世・恋愛・剣戟を絡めていきます。終盤はあまりにも予想外の展開で、あっけにとられました。これをよしとするか否かで、だいぶ評価が変わるでしょう。私はちょっとやり過ぎではないかと思いました。 | ||||
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ミステリーとして読むならこの作品は0点以下。 辻斬り(無差別殺人)を繰り返すキ印と嫉妬に駆られて惚れた女を斬ってしまう男が同一人物。動機がまったく違うのに残された結果だけがいっしょ。キ印だからなんでもあり。こんなもんが許されるならミステリー小説は決まり事なんて何もなくなるよ。 だいたい、恋人を殺した相手を目の前にして「気にするな」なんて言う人間がどこにいるんだ?「悪かった」で済む話でもないし。こんなのは人間の思考じゃないのよ。 ただその他のことで少し考えさせられることがあったのでいっこ★つけた。 この小説の舞台は平和になった江戸時代。 【武士は形だけは刀を挿しているが果たしていざというときに人が斬れるか。】この命題。 鉄砲を持っているからといって警官は怖くて人を撃てないよね?そもそも人を殺す[練習]などできない。 剣術はいくら上手でもあくまでも練習のための練習。 p.242-243 ---「さっ、始めよう。時間がない」 ---「なにを始めるのだ」 ---「稽古に決まっているではないか。お前はまだ人を斬ったことがないだろう」「あやつはできるぞ。(中略)いかな登とて稽古をしなければ勝てん」 ---真剣の形稽古など、できるはずもない。 そう来たか。このくだりだけはよかった。自分はこの小説にミステリ要素はいらないと思うな。 青山作品を3作読んでみたけど、どうも自分には合わないようだ。 | ||||
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ふと著者の作品を読み始めて、遡求して(時代小説)デビュー作に至った。処女作には全てが詰まっているよく言われるが全くその通りだ。木綿や刀剣や本草学のうんちくもそうだが、生産力の発展を背景とした社会矛盾に呻吟する人間を描いてわかりやすくて安易なハッピーエンドには決して陥らず、それでいて人間が生き続けることを励ますようなところは、筆者が読んだ著者の作品の長短にかかわりない共通の長所である。 「安易なハッピーエンドには決して陥らずと書いたが、本作品はむしろあんハッピーエンドである。作品における二人の「犯人」はどちらも痛ましくて決して安易な悪役ではないし、二人目の犯人などあまりに切なく痛ましい。この辺の純文学っぽさが筆者がハマってしまった所以である。 | ||||
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『半席』から入って、最後に残った青山文平作品。それがデビュー作である本作。『跳ぶ男』を読んだ後では、多少青臭いかな、と思っていた自分が恥ずかしい。デビュー作にして、すでに時代小説、ミステリー小説として満点の評価。ここから読んだ読者はきっと最新作を心待ちにしていたに違いない。さて、困った。今度を俺が心待ちにする番だ。もう、現時点では青山文平作品は全て読み尽くしたのだから。 | ||||
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