罪の終わり
- ロードノベル (31)
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寺沢武一だったと思うが、片目に世界とつながるコンピュータを組み込んだ主人公がいた。だいぶ時代を経て伊坂幸太郎も同じようなギミックの小説を書いた。なので、知る限り3作目の同じような眼球設定となる。単純に未来型西部劇小説として楽しんだ。「ブラックライダー」のあとに読んだので、すんなり物語に入れた。ただ、絶滅した牛の代替食料として、なぜ(普通は絶対に避ける)人の遺伝子を使ったのかという、根源的な謎が解けず、思索面においても前作に比較すると主人公が平板に過ぎた。娯楽作としては文句なし。 | ||||
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ブラックライダーの前日譚ですが、どちらがという事なく違う物語としてそれぞれ楽しめます。 22世紀後半に地球環境は大きく様変わりし、劣悪な環境の中で人々は餓えにくるしめられます。テーマは重く、生きると言う事とは、死とは、餓死を免れるための食人に罪を問う事は出来るのか・・ブラックライダーと呼ばれる事となるナサニエル・ヘイレンは双子の知的障害のある兄と母を殺します。彼はその罪を背負って、なお沢山の人を救います。重く暗いテーマですが、読後感は爽やかです。それを可能としたのは純真で無垢な一匹の犬の存在です。 私は宗教とは無縁ですが、このカールハインツという犬の中に絶対の善を感じる事が出来ました。 | ||||
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ブラックライダー より力量を感じなかった 短い | ||||
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「黒騎士(ブラックライダー)と呼ばれた伝説の男ナサニエル・ヘイレンの生涯が語られる本書は、東山彰良の超傑作「ブラックライダー」の前日団であり、「ブラックライダー」にガツンとやられた読者は本書を読まずにはおれないでしょう。 ショービジネスの世界に憧れニューヨークまでヒッチハイクをしていたピア・ヘイレン。 暴漢に襲われ夢破れた彼女が産み落とした双子の子供の一人が後に伝説の男となるナサニエル・ヘイレン。 このナサニエルの青春時代を描く物語が、スティーブン・キングの「スタンドバイミー」のように、切なく素晴らしい。 「空っぽの世界は空っぽの冷蔵庫からじわじわ始まっていく」 そんな世界観を持つナサニエルがいかにして伝説と呼ばれるにいたったのか。 それを「あらゆる創作活動は己の魂を救済する」と考える白聖書派のネイサン・バラードがノンフィクションの形で発表した、との設定がなされた本書。「ブラックライダー」ファンとしてはたまらない設定ですが、今後もブラックライダーサーガとして続編が登場する可能性もあるとのこと、とても楽しみです。 | ||||
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キリストは生まれた頃から神だったか? 答えはイエスであり、ノーである。 聖書に照らせば、イエス。しかし、聖書が成立するまでを考えればノーである。 キリストは死後、弟子達がその生/聖を語り継ぐことによって神として成立した。 聖書はその成立までを巧みな物語に昇華することで、かほどに多くの読者(信者)を獲得したわけである。 キリストはかつて確かに存在したであろうし、聖書内のエピソードはきっと実際にあったことがそのままに(もしくは膨らませて)記されているはずである。そしてなにより重要なのは、その物語が一様ならざる面白さを備えているということであった。 著者は『罪の終わり』でこの神話の創造をまったくの想像力のみでなし得てしまったわけである。 圧巻だ。 そしてなにより重要なのは、この物語が一様ならざる面白さを備えていることである。 『流』という青春小説の大傑作を書いた後に、これなのである。 東山彰良という作家の豪腕ぶりには脱帽しきり。 | ||||
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