橋を渡る



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    初公開日(参考)2016年03月
    分類

    長編小説

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    橋を渡る

    2016年03月19日 橋を渡る

    ビール会社の営業課長、明良。部下からも友人からも信頼される彼の家に、謎めいた贈り物が?都議会議員の夫と息子を愛する篤子。思いがけず夫や、ママ友の秘密を知ってしまう。TV局の報道ディレクター、謙一郎。香港の雨傘革命や生殖医療研究を取材する。結婚を控えたある日…2014年の東京で暮らす3人の悩み、ためらい。果たして、あの選択でよかったのか―(「BOOK」データベースより)




    書評・レビュー点数毎のグラフです平均点7.00pt

    橋を渡るの総合評価:6.03/10点レビュー 35件。Cランク


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    サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

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    全1件 1~1 1/1ページ
    No.1:
    (7pt)

    あの選択でよかったのか、答えはあるのか?

    2014年から15年にかけて週刊文春に連載されたものに加筆した長編小説。誰も見通せない未来を前に自分の決断、選択に惑う人間の弱さと諦念、その結果として招いたディストピアを描いた、シュールなエンターテイメント作品である。
    2014年の東京に暮らす3人の迷い多き日々と日々の決断から生まれた物語が前半3/4、その70年後、2085年の世界が残り1/4という構成で、最後には2つのパートの関係が明かされる。前半の3つの物語は現実の社会状況からインスパイアされた、リアリティのあるストーリーが展開されるのだが、最後の未来のパートはSF的で、その落差に戸惑ってしまう。ただテーマがつながっているので、じっくり読めば腑に落ちる。「あの時に変えればよかったと誰でも思う。でも今変えようとしない」という言葉と、「一人の子供、一人の教師、一冊の本、そして一本のペンでも、世界は変えられる」(マララ・ユスフザイ ノーベル平和賞)というスピーチの対比が重く心に残ってくる。
    ミステリーとしては期待外れだが、味わい深い社会派作品としておススメしたい。

    iisan
    927253Y1
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    ※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
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    No.34:
    (4pt)

    壮大なお話し

    別々の3つの物語が、最終話の70年後の未来で一つにつながるという(著者にしては)珍しい展開の作品。

    ちょっとだけ波乱ありの日常が描かれるのだが、一体どこへ連れていかれるか分からず最終話でテンション下がり気味。

    しかしながら、終盤にかけて盛り返してくる。SF作家ではないので、そこは多めにみなければならない。

    2014年の「東京都議会のセクハラやじ問題」が、さらりと触れているのだが、これは吉田修一流の抗議の表れ?それとも、2014年という時代の一コマを切り取って見せただけだろうか。確かにおっ!とはなるね。
    橋を渡るAmazon書評・レビュー:橋を渡るより
    4163904255
    No.33:
    (4pt)

    異物を飲み込むような感触が残る

    4篇から成る群像劇だ。
    前半は何気ない日常が描かれているようで、少しずつ違和感が募る。
    後半は、21世紀末の未来だったりするが、やはり異物を飲み込むような感触が残る。
    群像劇たるゆえんは、この4篇、ストーリーがどこかで交錯しているからだ。
    そして、読後感は不気味というか・・・。
    この作者には超絶に不気味な群像劇たる『パレード』という怪作もあった。
    本作は、そこまでではないが、でもガッカリはさせない。
    そういえば、群像劇というジャンルは吉田修一と奥田英朗が秀逸で他の追随を許さない境地にあるような気がする。
    橋を渡るAmazon書評・レビュー:橋を渡るより
    4163904255
    No.32:
    (4pt)

    近未来の設定が現実的

    非常に良い。未来への関心を指標された感、佐藤優氏の推薦があったから購入したのですが、その事には満足してます。この作家への評価を増す事になった。最近の推理は、いかにも気を衒う、其れも過剰過ぎるほどの小説やドラマが多いが、この作品は十分計算された設定と納得の結論で感心した次第。
    橋を渡るAmazon書評・レビュー:橋を渡るより
    4163904255
    No.31:
    (4pt)

    本の状態

    全てに於いて良好でした。
    橋を渡るAmazon書評・レビュー:橋を渡るより
    4163904255
    No.30:
    (5pt)

    考えることをしなくなった大衆へのカウンターパンチ。

    私たちが便利を求める根底には、「考えたくない」「働きたくない」「人に迷惑をかけたくない」「我慢したくない」「苦労したくない」という思いがある。ロボットであれAIであれクローン技術であれ、科学技術の発展はそれらの克服のためにあるといってもいいだろう。しかし、その結末は・・・本書を読むのが一番いい。

    この小説は、大衆にわかりやすいように書かれた「デストピア小説」である。同じくデストピア小説の古典であり、名作のジョージオーウェル「1984年」、ハクスリー「すばらしき新世界」、小松左京「復活の日」などを読んでも、何のことだかさっぱり理解できない人たちに、どうすれば便利に飼いならされた近未来の大衆の姿をわかりやすく表現できるか、伝えることができるか、吉田修一が考えた末の作品であろう。

    その意味でもこの作品のわかりやすいことといったらこれ以上のものはない。色んな人のレビューや巻末の阿部公彦氏の解説、裏書等を読まずに素直に物語に浸ってほしい。考えることをしなくなった大衆への吉田修一からのカウンターパンチ作品である。
    だれもが似たようなことを考えている時は、だれも考えていない時なのだから・・・。
    橋を渡るAmazon書評・レビュー:橋を渡るより
    4163904255



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