ウォーターゲーム
- 騙し合い (45)
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書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点7.00pt |
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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
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産業スパイ「AN通信」の鷹野一彦シリーズ、三部作の第3作。日本とアジアを舞台にした水戦争を描いた国際謀略アクション作品である。 | ||||
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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
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この作品は「太陽は動かない」、「森は知っている」に続く、3部作の最終編である。作者は初めから娯楽作品を書くことに徹底しているようで、場面の切り替えの速さは、映画を見ているようで、サスペンスも政治的利益のためには何でもする政治屋やその取り巻きの予定調和的な動きは興味を惹くが、どうにも現実感に乏しいのが難である。 | ||||
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どうにも動きの遅い読み物で淡々としてときめかない感じです。 | ||||
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吉田修一『ウォーターゲーム』、大沢在昌『爆身』、天童荒太『ペインレス』と併せて、3冊を同時にレビューしておきたい。 『ウォーターゲーム』は、AN通信という産業スパイ組織を主人公にしたシリーズの最新刊で、水を支配しようとする多国籍企業が日本のダムを爆破するというシーンから始まり、タイ、カンボジア、インドネシア、香港、イギリス、中央アジアを舞台に荒唐無稽な活劇が展開していく。 『爆身』は、ボディーガード・キリのシリーズの最新刊で、依頼をしてきたニュージーランドのフィッシングガイドが、打ち合わせで面会する直前に爆燃して死亡してしまう。 そこから、人を呪い殺す集団が登場したりして、これまた荒唐無稽な展開になる。 『ペインレス』は、心に痛みを感じない、進化した人類の女性の登場と、体の痛みをテロ事件によって喪った男との物語で、当然、荒唐無稽である。 が、小説は荒唐無稽な世界に引き込んでくれれば成功だから、それ自体は歓迎である。 むしろ問題は、ディテールなどで、入っていきたいのを邪魔する要素が残っていくことの方である。 その点で、『ペインレス』、『ウォーターゲーム』はディテールが雑ではなく、荒唐無稽な世界に心地よく浸らせてくれた。 これに対して『爆身』はディテールが粗くて、入り込めないのである。 その違いは、大沢が多作で1冊にかける執筆期間が他の二人と比べて短すぎることに理由があるのではないかと感じる。 それから編集者との付き合い方とうか執筆スタイルもあるのではないだろうか。 例えば、『爆身』では、一連の会話の中で、「殺されたのか?」という言葉が、同じ人間から二度も発せられる。 そのすぐ前で否定されているのだから、もう一度同じやり取りになるのはどう考えても変であり、編集者が読んで指摘すれば、こんなのは残らないはずだ。 『ペインレス』のあとがきに、ヒントがあった。 「(担当編集者は)わたしの筆の運びが鈍くなったときは厳しく叱咤し、表現の一つ一つに注意を払ってくれました」 「(もう一人の編集者も)冷静な批評と熱い励ましによって執筆を支えてくれました。原稿を渡すたびに返ってくる、鋭い読み込みと読者への射程を精確に測った彼の感想を弾みにして、次の地点へ、また次の目標まで、と筆を動かし続けたのです」 「(校正者の方々は)表現に対する的確かつ丁寧な指摘は、作品はもちろん、作家個人の成長も助けてくれています」 こういった、関係が作品に結実していると確かに読んでいて感じるのである。 大沢作品には、それが感じられなくなってきている。 そこが残念だ。 | ||||
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日本の過疎地では、民営化による、高額すぎる水道料金が話題になりました。 事実、海外では、水道事業民営化による料金の高額と質の低下が問題になっており、 支払えない人達が汚染水を利用することで、伝染病の蔓延を引き起こしましたね。 この物語では、標的となった日本のダムだけではなく、キルギスが大問題を抱えることになりますが、 決して有り得ないことではないでしょう。 コロナ渦で衛生問題が問われる中、多くの人類が直面する問題です。 現実の社会においても、家庭内でのDV被害が増加傾向ですが、深刻な家庭内暴力のせいで、 「能力が足りない故、必要とされていない」と激しく疎外感を抱きつつ、 それでも、大事件の渦中に入り込むことにより、その問題も解決する様は、救いです。 | ||||
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鷹野一彦シリーズ3部作完結篇、前作の「森は知っている」を読んでいると物語の展開が更に面白くなる。この3部作の中では最もスピード感のある作品。エンターテイメント作品。「怒り」の様な重々しさは無い。 | ||||
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